「物語ヒロイン」と「恋愛ヒロイン」の分裂

ライトノベルで起こる「物語ヒロイン」と「恋愛ヒロイン」の分裂についてのポストをまとめています。非デス・レース型ハーレム展開に関する話が中心です。
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mkszk @m_k_szk

冒険物語に恋愛要素をぶち込んだせいで「物語ヒロイン」と「恋愛ヒロイン」というヒロイン性の分裂が発生した、とかなんとか。

2011-09-17 23:46:39
mkszk @m_k_szk

"日常物語に恋愛要素をぶち込んだせいで「マスコット・ヒロイン」と「恋愛ヒロイン」というヒロイン性の分裂が発生した、とかなんとか。"……と自己改変してみた。恋愛要素って本筋を喰ってしまいがちだよね。

2011-09-18 00:56:58
mkszk @m_k_szk

(文脈http://t.co/N7YVtxIS)『僕は友達が少ない』初期は次のように読み解いていた。夜空=「物語ヒロイン」、星奈=「恋愛ヒロイン」、その他=「マスコットヒロイン」という形で、一話完結のコメディを繰り返しつつ、現在と過去との摩擦を物語の大筋にする、というもの。

2011-10-16 09:46:56
mkszk @m_k_szk

で、過去話の伏線を一通り消化した時点で完結するものと思っていたのだけれど、「現在と過去との摩擦に気づいていない振りをしてギクシャクする」という全く別の物語が始まった。これに伴って(?)登場人物の役割付けが変更されたように思う。

2011-10-16 09:53:10
mkszk @m_k_szk

夜空/星奈=「恋愛ヒロイン」、その他=「マスコットヒロイン」という形で、筋書きとしては単純な三角関係ものになった。その結果、一話完結コメディとしてのキレが鈍ったような気がするのだよなあ。

2011-10-16 10:02:23
mkszk @m_k_szk

こういった物語の大筋の変更(?)は『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』にも起こっているのだよな。桐乃=「物語ヒロイン」、麻奈実=「恋愛ヒロイン」、黒猫=「マスコットヒロイン」という形で、物語の大筋は高坂兄弟の成長物語だったと思う。

2011-10-16 10:13:17
mkszk @m_k_szk

高坂兄弟の成長物語は留学イベント辺りで完結して、黒猫=「物語ヒロイン」兼「恋愛ヒロイン」兼「マスコットヒロイン」という第二部「黒猫無双編(仮」が始まったのだと思う。正直なところ、この第二部は大筋の物語はなく、場当たりで進めているようにしか読めない。

2011-10-16 10:25:56
mkszk @m_k_szk

私は物語の大筋が完結した時点で「第一部完!」として話を閉じて、スピンオフとして登場人物の一部を残したまま新しい物語を始めるほうが良いと思っている。そうしない理由の一つには営業上の都合があるのだろうなあ。

2011-10-16 10:39:50
mkszk @m_k_szk

「第一部完!」として話を閉じる手法の好例は『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ(の途中まで)だよね。長編は物語を重視して綺麗に話を閉じる、短編はキャラを重視してグダグダ続ける、というメリハリがついていた。

2011-10-16 11:52:39
mkszk @m_k_szk

長編の要素を短編から参照するのに対し、短編の要素を長編からは参照しない、という辺りもバランスが良いよね(ちなみにこの構成は『源氏物語』にも見られる)。長編作品の間隔を広げることで品質を保ちつつ、短編作品の間隔を狭めることで売上も保つという。

2011-10-16 11:58:37

シットコムという観点

mkszk @m_k_szk

(文脈http://t.co/N7YVtxIS)恋愛要素抜きの日常物語で「マスコットヒロイン」を最大限活かそうとすると、「マスコットヒロイン」同士のじゃれ合いが多くなる→百合っぽい雰囲気になるのかもしれないなあ。

2011-10-18 22:44:43
mkszk @m_k_szk

いわゆる「空気系」って、よく考えてみたら、シットコム(http://t.co/uHtseX0m)そのものなのではなかろうか。実写のシットコムもキャラ寄りの細かい笑い中心で、プロット寄りの大きい落ちがないのって多いよねえ。

2011-10-18 23:25:50
mkszk @m_k_szk

シットコムだと大抵、ある男女ペアが友人以上恋人未満と設定されている場合、大きなテコ入れでもない限り、恋人同士へと進展することは少ない。登場人物の役割や関係を変化させないことにより、コメディを量産するという仕組みを壊さないためだろう。

2011-10-18 23:47:52
mkszk @m_k_szk

シットコムならドラマツルギーなんて要らないよなあ。で、シットコムとドラマツルギーとを両立しようとしたところに違和感を覚えた例が『僕は友達が少ない』なのだ、というところで前段と繋がったよ。

2011-10-19 00:01:05
mkszk @m_k_szk

もしや私の認識が反転したのかな。「ライトノベルはプロットの弱い作品が多い」から「従来の小説媒体はシットコムが少なかった」へと。

2011-10-19 00:14:11

『僕は友達が少ない』って奇妙だよね

mkszk @m_k_szk

『僕は友達が少ない』って数人でブレインストーミングしながら書いているような気がする。明確な理由はないけれど、各登場人物の役割が安定していない辺り。

2011-10-09 22:59:05
mkszk @m_k_szk

『はがない』は「一話完結のコメディだったのに、いつの間にかシリアス長編になってしま」いそうだなあ。登場人物の背景への肉付けが……。

2011-10-09 23:17:16
mkszk @m_k_szk

フィクションの中のロールを、この世界でのロールモデルとして採用するのは自殺行為。

2011-10-16 00:29:23
mkszk @m_k_szk

『僕は友達が少ない』は"フィクションの中のロールを、この世界でのロールモデルとして採用するのは自殺行為。"を作中世界でやっちゃった人を描いた小説として解けるよね。しかも、パロディのパロディという縺れ具合。

2011-10-16 09:02:40

『涼宮ハルヒ/長門有希/朝比奈みくるの憂鬱』

mkszk @m_k_szk

『憂鬱』『消失』+αという三部作構成もありえたのかもしれないな。となると最後の一作はタイムパラドックス周りの総仕上げになっていたはず。現実にはタイムパラドックス関連は幾つかの短篇に分散してしまっているけれども。

2010-07-27 01:12:32
mkszk @m_k_szk

三部作構成なら『涼宮ハルヒの憂鬱』『長門有希の憂鬱(現『消失』)』『朝比奈みくるの憂鬱(タイムパラドックス関連の短篇を再構成)』だろうか。これはこれでバランスがよさそう。

2010-07-27 01:15:31
mkszk @m_k_szk

昨日の件で妙な考えが飛来した。三部作に共通する主題をヒロインの役割、変化する主題をキョンの役割だとすれば、〆の第三作に『分裂』+『驚愕』を配置するのも可能なようだ。ただ、どういう展開をすればこの大団円に辿り着くのか、という肝心の点は判らないのだけれど。

2010-07-28 01:10:56