「編集者が漫画家に断りを入れず台詞を変える。それは許されるのか?」という、漫画家と編集者、関係者のやり取り。
漫画家 山本貴嗣先生 @atsuji_yamamoto
私が漫画家人生で出会ったもっとも印象的な編集さんの改ざん?は、新人のころ、予告ページに描いた覚えのないどヘタな予告カットが載ってて、なんですかこれ?って言ったら編集長が「もらったコンテを参考にオレが描いたんだよ、けっこううまいもんだろ」って言ったのがあとに先にも頂点でしたw
2011-10-19 06:50:19そうえいば某誌の数ページの読みきりでコンテOKでちゃんと作画して渡したのに表現が過激というので2枚くらい削除されて、しかもその後原稿紛失されてそれっきりってのありましたね。
2011-10-19 06:55:39漫画の描き文字は無論ですが写植文字も一種の「絵」であり画面のバランスを作る重要な要素かと。同じ単語でも前後の文字のつまり具合によってはひらかなにした方が読みやすかったり漢字にした方が読みやすかったり。話す言葉が生きものなように書かれた文字も生きもの。杓子定規な統一は不賛成です。
2011-10-19 07:28:33手書きの文字で渡すと悪筆で編集さんに伝わらないこともあるので、最近はこちらで原稿データに別レイヤーですべてセリフもフォトショップのフォントで打ち込んだものをお渡ししてます。これで間違えたら言い訳きかないでしょうw。なおフキダシも全部別レイヤーで一個ずつ最適位置を模索して決めます。
2011-10-19 07:32:15描き文字だけでなく写植文字も「絵」であるということは、「絵心」のない人間にいじる資格はないとも言えます。つまり音感のない人間がミュージシャンの演奏データに手を加えるようなものです(音感あっても勝手にいじっちゃいかんですが)(笑)。しかしそういう視点で考えてる人は少数でしょう。
2011-10-19 07:37:38拙著で悲しかったのは『セイバーキャッツ』の主人公の「宿禰(すくね)」という苗字が少年誌ということで「宿祢」に変えられたことです。おわかりの方もおいででしょうがこの名は『日本書紀』などで有名な野見宿禰(のみのすくね)からきたもので当麻蹴速に蹴り勝った人物と主人公を重ねたものです(続
2011-10-19 07:46:08承前)「宿祢」と書いては気が抜けます。一般的な常用漢字を用いるのは原則としてはわかりますが例外はあくまで認めるべきと私は思います。たとえばやたらと難しい漢字を使った暴走族のグループ名などはそれ自体がヴィジュアルなインパクトを生み出す重要な要素です(例:みなごろし(鹿の字の下に金)
2011-10-19 07:46:43@atsuji_yamamoto 元来名前として認められてきた字なのにそこで意識のダウングレードはちょっと悲しいですね。因みに野見宿禰に関連のある土師ノ里と道明寺(菅原道真は土師氏の子孫)と最終決戦の地と云われる当麻寺は家から近いです。S.C.読んだときにピンときました(笑)
2011-10-19 07:59:34@atsuji_yamamoto @kmakra 「「編集者が漫画家に断りを入れず台詞を変える。それは許されるのか?」という、漫画家と編集者、関係者のやり取り。」読まさせていただきました。平井和正氏の改竄事件の時もそうなんですが改竄されると作者の意図が伝わらなくて読み手凹みます。
2011-10-19 08:14:12御意。 RT @ROSECYANIN: 「「編集者が漫画家に断りを入れず台詞を変える。それは許されるのか?」という、漫画家と編集者、関係者のやり取り。」読まさせていただきました。平井和正氏の改竄事件の時もそうなんですが改竄されると作者の意図が伝わらなくて読み手凹みます。
2011-10-19 08:19:50絵で同じ人物の肌がなぜこっちは白っぽくて別のカットでは黒いのか(なぜ統一しないのか)というのを考えていただきたいです。夜の闇に浮かび上がらせるには白くするし真っ白い日差しの中で目立たせるには黒っぽくする。少なくともフキダシの中では漢字やかなもそのように使い分けたいと思います。
2011-10-19 07:59:46