武井壮さんの、なんでコロナこんなに増えてるの?の疑問にほむほむ先生が答える

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@sosotakei → 特に2回接種でも3回接種でも、割合が低くともやはり一定の方が重症化しますし、亡くなる可能性もあります。 ワクチン未接種ならなおさら…です。 → pic.twitter.com/8FPtWZFMUh

2022-12-30 10:59:21
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@sosotakei → そしてオミクロン株の感染力と免疫を避ける性質により、感染が拡大しています。 そして、重症化したり、亡くなる方の確率が変わらなくとも、全体的な人数は残念ながら増えるという結果になっています。 → pic.twitter.com/pPEBKbD9YO

2022-12-30 11:01:08
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@sosotakei → 実は、このようなことは武井さんはご存知なのだろうと思っています。 その上で、このような解説をもとめていらっしゃるのではないか…そのように考えて、長々と書き連ねてしまいました。 何卒ご容赦いただきたく存じます。 (了)

2022-12-30 11:02:42
武井壮 @sosotakei

@ped_allergy ご丁寧にありがとうございます 基本的な概念は理解しています が、スパイク蛋白ナノパーティクルを打つ『今回の新しい』ワクチンに対して、健康被害や後遺症、死亡例などが疑われる事態が続いている事を含めて、不安がある状態で続けていいのか?を考えていた時のもので、その不安はいかがですか?

2022-12-30 14:30:30
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@sosotakei ご返信いただき恐縮です。 武井さんの仰る通り、『mRNA』という耳慣れない用語がでてきたりすると、心配になりますよね。 私は、武井さんが概念を理解した上であえて、俎上に上げて話しやすくしてくださっていると考えています。 そこで、ご存知と思いつつ以下に説明をさせていただきます。 →

2022-12-30 16:15:15
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@sosotakei まず、mRNAワクチンとはどういうものかに関して、拙い説明をさせていただければと思います。 そもそも、mRNAとはどんな物質なのでしょう。 例え話をしてみますね。 →

2022-12-30 16:16:10
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@sosotakei ここに、車の設計図があるとしましょう。 車は、エンジンやハンドル…さまざまな部品からつくられます。 ですので、その設計図は分厚い本になっていることでしょう。そして、書き換わっては大変ですから、大事に保管されていることでしょう。 この、『車全体の設計図』がDNAとお考えください。 → pic.twitter.com/SQr0gbVIk1

2022-12-30 16:17:54
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@sosotakei では、そのうち車のハンドルだけを作ることにしましょう。ハンドルの設計図だけあればいいですよね。 そして設計図の原本が書き換わっては大変ですから、持ち出さないようにしたいですね。ですので、ハンドルの設計図のコピーを取り、コピーを使って、ハンドルという部品を作ることになるでしょう。 →

2022-12-30 16:19:22
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@sosotakei この車全体の設計図にあたるのが、DNAです。 そして、コピーしたハンドルの設計図がmRNAと考えていただければ良いでしょう。 pic.twitter.com/KZkFGF32jm

2022-12-30 16:19:55
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@sosotakei mRNAで作る部品とは、蛋白質です。 つまりmRNAをつかった新型コロナワクチンは、新型コロナウイルスの、ある一部の蛋白質の設計図を使ったものということです。 →

2022-12-30 16:20:52
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@sosotakei さて、新型コロナウイルスは、ボールの表面にたくさんのブロッコリーが突き刺さったようなカタチをしています。 ブロッコリーにあたるのが、スパイク蛋白です。『新型コロナウイルスが人間の体に入り込むときに重要な蛋白質』です。 mRNAは、そのブロッコリーの一部に関する設計図ということです。 → pic.twitter.com/ZhCLjCvNOQ

2022-12-30 16:23:19
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@sosotakei ハンドルだけで車を走らせることができるなんて思う方はいらっしゃいませんよね。 ですから、この設計図(mRNA)だけで新型コロナに感染するなんてことはありません。 mRNAという名称は聞き慣れないかもしれませんが、内容がわかると心配が減るかもしれません。 →

2022-12-30 16:25:01
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@sosotakei このスパイク蛋白質に対する抗体を、その人の免疫細胞に事前に作らせておくわけです。 もちろん、原本の設計図(DNA)は別に保存されていますので、このコピー(mRNA)が、その人のDNAを書き換えるなんてことは、できません。 →

2022-12-30 16:25:47
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@sosotakei mRNAを利用したワクチンは、昔から研究されていました。 利点が考えられたからです。 1) 車全体の設計図(DNA)を全部つくるわけではなく、ハンドルのみの設計図(mRNA)なので設計変更が比較的簡単 2) コピーをとり使うので、設計図そのもの(DNA)を書き換えてしまう心配がない といった点です。 →

2022-12-30 16:27:26
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@sosotakei しかし、なかなか実用化に至りませんでした。 その原因のひとつとして、この設計図のコピー(mRNA)は、すぐ消えてしまうという欠点があったことです。 コピーをとって、ハンドルを作ろうとしたときには情報が消えてしまっているという感じですね。 → pic.twitter.com/N1Mwvvmufb

2022-12-30 16:28:07
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@sosotakei そこで、すぐに消えないようにする方法が模索され、それが『大きな分子量の化合物で覆う』という方法でした。 なお、この大きな分子に選ばれた物質のひとつが『ポリエチレングリコール』です。 →

2022-12-30 16:28:54
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@sosotakei 実は、このポリエチレングリコールは、さまざまな日常のケア用品に含まれています。 例えば歯磨き粉やシャンプー、化粧水などにもよく入っています。 極稀に、この物質でアレルギーを起こすことがありますので注意は必要ですが、基本的に安全な物質です。 →

2022-12-30 16:30:17
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@sosotakei さて、ここまでわかってくると、『実際にかかる』のと、『mRNAワクチン』のリスクの差は推測することができるでしょう。 というのも、ウイルスが体の中に入ってきて増えるとき、多くのmRNAをだすからです。 ウイルスは自分自身だけで複製を作ることができない(雑に言うと子孫を残せない)のです。 →

2022-12-30 16:32:17
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@sosotakei コロナウイルスは、スパイク蛋白をもちいて、人間の細胞に融合し、細胞の膜を突破します。 pic.twitter.com/LzKNcjliJx

2022-12-30 16:33:46
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@sosotakei そして、ウイルスの遺伝情報を細胞の中に入れ込んできます。 ウイルスは、自分自身で増えることができないので人間の細胞を利用して増えるのです。 → pic.twitter.com/jOwUJn2CnN

2022-12-30 16:34:59
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@sosotakei 人間の細胞を利用するだけ利用して増殖し、次のターゲットをさがすわけです。 この際、スパイク蛋白だけでなく、多様な、そしてたくさんのmRNAを作ることは、簡単に想像できるかと思います。 → pic.twitter.com/iS2ahy5B0x

2022-12-30 16:36:38
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@sosotakei すなわち、mRNAワクチンで使用するmRNAは、スパイク蛋白(ブロッコリー)の一部を計算して使用します。 新型コロナにかかったときは、多種多様なmRNAを作り出すのですね。 → pic.twitter.com/qQfKkU1PW4

2022-12-30 16:38:36
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@sosotakei mRNAワクチンのリスクのひとつが『心筋炎』です。心臓の筋肉の炎症、ですね。 ワクチンに関連した心筋炎は100万人あたり10人程度発症するのではないかと推測されています(研究により差あり)。 なお、ワクチンによる心筋炎は『軽症』で自然に改善したことがわかっています。 Jama 2021; 326:1210-2.

2022-12-30 16:43:42
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@sosotakei 一方で、新型コロナそのもので心筋炎が起こることも想像できると思います。 実際に、新型コロナで起こった心筋炎は、はるかに頻度は高く、そして軽症ではない方も多く、その後の心臓の機能に関しても心配を残すケースが多くなります。 N Engl J Med 2021; 385:1078-90. pic.twitter.com/ir6w0rld9R

2022-12-30 16:46:31
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@sosotakei 血栓症(肺塞栓といって、肺の血管が詰まるといえばよいでしょうか)のリスクは、ワクチンでは上がらず、新型コロナの感染で大きく上がることがわかっています。 JAMA Intern Med 2022; 182:1063-70. pic.twitter.com/jVUCZ29Ajf

2022-12-30 16:47:51
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