文字 と 言語 民族 国家 神秘化

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雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

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雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

独自の文字ねぇ (*´ω`*)それ言ったらそもそも「完全に自前の文字をイチから発明した」民族なんて数える程しか居ないのだ。 日本語の仮名だって漢字の一部や草書体からの発明だから親となる文字から体系や字形を借用する事によって発展してきたものが文字の歴史と言える。 だから... twitter.com/marewrew_m/sta…

2023-01-02 03:24:20
マユン @marewrew_m

ちゃんと言語学をやっている人に見解を〜と言っていたけれど、ほんと、聞いてみたらいいよ。独自の文字がないと言語として成立してないなんてことを言う言語学者がいるとは思えない。

2023-01-02 01:23:55
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

独自の文字がなければ言語ではないって言う定義は無論無い。 正書法が碌に無い(無かった)言語なんて近代まで腐るほどあったし。

2023-01-02 03:24:20
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

逆説的に言えばアイヌ語は語中や語尾の子音の表記のために小書きの仮名を幾つか導入したりしているから、仮名文字の表記体系を「独自に発展させた」とも言える。

2023-01-02 03:24:20
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

で、バラバラの部族だったから「アイヌ」って言う民族は居ない、アイヌ語って言う言語は存在しないなんて言うのは極論だし、 それを言ったら近代比較言語学の用語と分類の大多数が怪しい概念だと言われている様なものだ。

2023-01-02 03:24:21
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

例えばヒンドゥー主義者の中には、私も実際指摘された事があるし、インド神話学やインド文化史の先生方にも噛み付いていたのを見たことがあるが、

2023-01-02 03:24:21
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

「アーリヤ人と言う民族も、ドラヴィダ人と言う民族も存在しない」と言う言い方をする人間もいる。 現在サンスクリット語やヒンディー語など、インド語派に属し、ヨーロッパの言語と共通の特徴を持っている言語はインド・ヨーロッパ語族に分類され、

2023-01-02 03:24:21
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

そのインド・ヨーロッパ語族の祖語を話していたインド・ヨーロッパ祖族と呼ばれるコーカソイド系の遺伝子を持つ民族の血をひいてインドやイランに移住した、或いインド・イラン諸語を話すグループをアーリヤ人と呼ぶ。

2023-01-02 03:24:23
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

対して南インドのタミル語、テルグ語、カンナダ語などにはやはり共通の特徴が認められ、しかしながら上述のインド諸語とは系統関係が認められない為、異系統の語族に属すると見なして、

2023-01-02 03:24:24
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

アーリヤ人側の記録に残るその言語を話す集団を指す言葉「dramila」「drāviḍa」かえら彼らを「ドラヴィダ人」、その諸言語を「ドラヴィダ語族に属するドラヴィダ諸語」と分類した。

2023-01-02 03:24:24
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

ここで問題になるのが、「政治的に」(政体的に)南北統一どころか州ごとや部族ごとの言語の統一すら歴史上を通じて難しく方言差も激しいインドの人々が、 果たしてアーリヤ人だドラヴィダ人だと言う統合的な民族自認を持って来たかと言う事だが、

2023-01-02 03:24:24
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

確かにそれは持って来て居ないであろう。 だがそんなものは、極論を言えばアイヌとて、ドイツ人とてそうだ。 敢えて先進国の近代化された民族としてドイツ人を、日本列島やロシア連邦の一部に住んでいるアイヌと対置してみよう。

2023-01-02 03:24:25
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

アイヌと言うのは元々政治的に統合された民族名や国名では無い。 「(良き)人」を指すアイヌ諸語(樺太アイヌ語、千島アイヌ語、北海道アイヌ語など)の中での一つのタームで、それがアイヌ諸部族全体を指すタームになったに過ぎない。

2023-01-02 03:24:25
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

だが繰り返すがそんなもんはドイツ人もそう大層変わらないのだ。

2023-01-02 03:24:25
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

バイエルンやプロイセン、ザクセンにシュヴァーベン、ロートリンゲン(ロレーヌ)。 幾つかの領邦としての王国や大公国、公国によって神聖ローマ帝国や旧ドイツ連邦は構成されて居た。

2023-01-02 03:24:26
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

実際初期の神聖ローマ帝国にはドイツ王を選ぶフランク、サクソン、バイエルン、アラマンニ(シュヴァーベン)の各部族の領域を治める「部族大公」があったぐらいだ。

2023-01-02 03:24:26
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

だがドイツ王がイタリア王を兼ねて皇帝となるとは言え、 国家の統合としてはカトリックが王権とローマ教皇権の統合をするカロリング朝フランク王国のそれを受け継いでいるし、

2023-01-02 03:24:26
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

何より正式な国名にHeiliges Römisches Reich Deutscher NationとDeutsche(ドイツ)が登場するのは16世紀だ。 つまりそれより前には文化集団としても「ドイツ人」としての統合が碌に出来ていない。 いわんや国民国家の構成者としての民族ドイツ人は19世紀以降の成立であるとしか言わざるを得ない。

2023-01-02 03:24:27
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

そこに都市国家民としてのドイツ人と狩猟採集民としてのアイヌにそうも違いはない 漢人、韓(朝鮮)人や倭人(日本人)の統合的な国民としてのアイデンティティ形成が割と早いのは皇帝/王や天皇のもとでの統合が長かったのと外敵や近隣諸国に対して戦争と外交の両面で内/外の区別の必要性が強かっただけだ

2023-01-02 03:24:27
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

もっと言えばアフリカのバントゥー諸語やネイティヴ・アメリカンのナ・デネ諸語などはアイヌやドイツの例よりもっと欧米側のカテゴライズ方式に即しただけの名称とも言える。

2023-01-02 03:24:27
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

何故ならアイヌやドイツは少なくとも自称である。

2023-01-02 03:24:28
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

だがバントゥーやデネと言うのは同じ系統と見做せる幾つかの諸語で、 「人間」を意味する語彙がBantuやDeneと言うだけの事で、コンゴ族やツワナ族などバントゥー諸族が「我々は“バントゥー”だ」と言う政治的統合を企図している訳では無い。

2023-01-02 03:24:28
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

アイヌは少なくとも北海道アイヌの血を引いている人々に関しては、「私/我々はアイヌ系日本人である」「アイヌと言う民族の血を引いている」と言うアイデンティティがある程に、 彼らにバントゥー民族としてのアイデンティティがあるかと言うと多分無い。「私はコンゴ族である」ぐらいの意識しかない

2023-01-02 03:24:28
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

し、「コンゴ国民」ではあっても「コンゴ族では無い」人々もいる。 ムボチ族やバテケ族はコンゴ族と同じバントゥー諸語を喋るがコンゴ族では無いのだ。

2023-01-02 03:24:29
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

この様に言語や民族の定義には政治的要因も関わってくるのだが、 「元がバラバラに住んでいたから」と言う曖昧な定義で系統分類をぶっ壊されたら研究者や当事者の部族からしたらたまったもんでは無い。

2023-01-02 03:24:29