攻撃ヘリは役割を無くしたか?固定翼UAVは攻撃ヘリの後継になり得るか?の個人的考察

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ミラー @miraa1812

攻撃ヘリに関する議論をしていると、どうしても人的損害に関する話や昨今の前線における防空能力向上により、「任務を達成する前に撃墜されるから時代遅れ」という話題になりがちです。

2023-01-03 19:29:26
ミラー @miraa1812

しかし、個人的には以前述べた様に、航空戦力は「損害を受けるから投入しない」ではなく「これを行いたいから投入する」ものであると認識しています。

2023-01-03 19:29:26
ミラー @miraa1812

そこで、今回は何故自身が無人機型を含む攻撃ヘリの類はなくならないと考えているかと、そこで既に指摘されている問題点への回答、どうして認識の齟齬がおこるかのポイントをまとめてみます。

2023-01-03 19:29:27
ミラー @miraa1812

1,何故攻撃ヘリ型の機体はなくならないと考えるか。 まずここでは攻撃ヘリ型の航空戦力が何かを定義する処からはじめます。 個人的な定期としては、「前線での火力発揮を目的として、無人有人問わず、回転翼などで一定時間のホバリングが可能な、生存性に考慮されて航空兵器」と考えています。

2023-01-03 19:29:27
ミラー @miraa1812

その為、単にヘリコプターだけでなく、ティルト機や高速ヘリ、持続的なホバリングを可能とする技術が達成でき、コストがそれに見合う範囲ならVSTOL機も対象だと考えています。

2023-01-03 19:29:27
ミラー @miraa1812

次に、攻撃ヘリ型の機体の任務を考えます。 単に航空火力として、火力を一時的に投射するだけなら固定翼の戦闘機やUAVで爆撃する方法で達成できます。 しかし、それは攻撃ヘリに求められる任務ではないと考えていますし、それなら最初から攻撃ヘリというジャンルが発達する必要性もありません。

2023-01-03 19:29:28
ミラー @miraa1812

攻撃ヘリに求められる運用は「ヘリボーンを含む味方戦力に追従して火力を迅速に届けられる能力、それも咄嗟的な交戦やある程度の持続的制圧を行う能力」と考えています。

2023-01-03 19:29:28
ミラー @miraa1812

それ故に、当然ながら相手が一定以上の対空火力を保有するなら投入タイミングは絞られる存在にはなります。 ただ、そもそもとしてそれに正面から突っ込めとは言ってないのです。

2023-01-03 19:29:29
ミラー @miraa1812

また、攻撃ヘリなどの回転翼型は前線補給拠点の構築が固定翼よりし易いというメリットがあります。 いくらUAVを大量に配備するといっても、通信設備を含めて拠点敷設には相応の敷地面積が必要で、特に固定翼型だと滑走路の距離が必要です。

2023-01-03 19:29:29
ミラー @miraa1812

そのうえで、滞空型UAVで何故代替できないと考えているかを書きます。 滞空型UAVは上空に留まれる時間は長くても、火力を持続的に投射するにはその搭載する誘導弾に投射量と時間が制限される為、地域に対する火力制圧といった運用に向かないと考えているからです。

2023-01-03 19:29:30
ミラー @miraa1812

特に、スタンドオフ兵器として用いる場合はそれが大きく、精密火力として敵火点を潰すのは得意ですが、そこに敵が再び戻らない様に制圧を続けるといった運用にはそれほど向く訳ではないと考えています。

2023-01-03 19:29:30
ミラー @miraa1812

咄嗟目標への射撃に関しても、スタンドオフを保つ関係からどうしても遠くなるため、撃たれる危険も少ない代わりに、敵に射撃機会を与える可能性も上がっていくと考えています。

2023-01-03 19:29:31
ミラー @miraa1812

更に非探知という面でも、仮に島嶼戦闘を想定するにしても、低空を飛ぶ場合と高高度を飛ばす場合でも探知される距離は後者の方が遠くなる分、ステルス性への配慮が一層必要になります。

2023-01-03 19:29:31
ミラー @miraa1812

滞空型UAVは火力投射として、見つけた目標を次々と安全距離から仕留めるという運用では最適とは思いますし、魅力的ですが、上記の役割を求める場合は適格ではないと考える次第です。

2023-01-03 19:29:32
ミラー @miraa1812

次に指摘されている問題でいくつかピックアップして個人的に思うところを。 1,ヘリの滞空時間はそもそも短い これに関しては持続的な火力発揮の定義に齟齬があると考えています。

2023-01-03 19:29:32
ミラー @miraa1812

滞空型UAVを想定する場合の持続的な火力発揮は「戦場に留まれる時間」であるのに対して、自分が攻撃ヘリに関して述べているのは、「射撃を一つの目標(地域)に一度に続ける能力」を想定しています。

2023-01-03 19:29:32
ミラー @miraa1812

それ故に、大抵の議論で純粋な火力と安全性の面から軽視される機関砲の類を重視しています。 昨今は一点に留まって機銃を用いるのは危険という判断からガンランが行われる方が多い訳ですが、これは単独で攻撃ヘリを投入しているケースが多かったのも原因と考えています。

2023-01-03 19:29:33
ミラー @miraa1812

攻撃ヘリ単独での投入は、どうしても火力が攻撃ヘリに集中するので、一点に留まっての射撃自体が難しいのは当然の話なのです。 せめて複数機で別々のタイミングから射撃するという方法は必要でしょう。

2023-01-03 19:29:33
ミラー @miraa1812

2,NOEなどの運用難易度の高い飛行を用いる必要性。 そりゃ実際に飛ぶ人からすれば仕方なくやっているというのは分かりますが、逆に言えばヘリしか出来ない運用方法なのです。

2023-01-03 19:29:34
ミラー @miraa1812

冷戦期のAH-64などが想定していた対AAG運用などはツリートップで飛行した上で、観測機が見つけた目標に対してミサイルの射撃を含む奇襲的な攻撃を行う事でした。

2023-01-03 19:29:34
ミラー @miraa1812

これは固定翼機では更に難易度が高い運用で、昨今のステルス機とスタンドオフ兵器の発達で必要性が下がったが故に危険性ばかりが取り沙汰されている印象です。

2023-01-03 19:29:35
ミラー @miraa1812

実際に、湾岸戦争でも低空侵入したトーネードが最も多くの被害を出しており、危険な方法ではあるのですが、ここで思い出したいのが「何を航空戦力にさせたい」かなのです。

2023-01-03 19:29:35
ミラー @miraa1812

爆撃やミサイル攻撃なら、高高度からスタンドオフ距離を保ちつつ、敵の防空火力に攻撃されない様に攻撃するのが最適な訳ですが、攻撃ヘリの後継にさせたいのは、より密接な火力支援です。

2023-01-03 19:29:36
ミラー @miraa1812

その為、本来であればアウトレンジでの運用より、「如何に必要なタイミングまで生存させるか」というのがポイントになると考えています。 それは島嶼の場合と本土防衛の場合とで、地形の違いといった要素も出てくる内容ではあります。

2023-01-03 19:29:36
ミラー @miraa1812

では、問題となるのは「どのようにして生き延びらせて、任務を達成させるか」です。 「任務を達成する為に、他のアセットを食いつぶす」とか「他のアセットでそもそも出来る」という運用では当然ダメな訳です。

2023-01-03 19:33:25