『ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート』感想

どらすと @mobile_sheet

キャラバンハートの「大魔王も竜族の王も悪の神官も邪神も悪役はもう誰ひとりいないけど、それはそれとして人類の文明が行き詰って衰退している」っていう邪道中の邪道続編を王道中の王道・ロトシリーズでやってたのめちゃくちゃ人を選ぶけど最高に楽しいですよ

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プレイヤーは自分たちが三部作に渡って（ところどころ理不尽な難易度に耐えつつ）守ってきた世界が誰が悪いわけでもなくボロボロになっている様子をねっとりと見せつけられて、その都度感傷に浸るしかないというとんでもない狂人専用ゲームですよキャラバンハート、本当に大好きです（脳が壊れる）

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デルコンダルなんて作中の人物たちは奇麗な街並みだねって反応するわけで、でもプレイヤーだけはこの町が以前は豪快な王様が治める粗野だけど勢いがある荒くれの国だったと知っている。この「情報の差」が、自分たちの知っている世界は人はもうないんだなと凄まじい疎外感を味わわせてくれる。最高だよ

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キャラバンハートはRPGの世界でポストアポカリプスやってる時点で好きだけど決してそれだけじゃなく、かつての世界を知る存在がプレイヤー以外に存在せず、ルビスも去り、魔王や邪教の主と言った悪役すらなく、勇者の血筋も絶え、誰も知らないのに土地だけにわずかな残滓が見える疎外感がいいんだ……

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ローレシアは消滅してデルコンダルは共和政に移行してサマルトリアは衰退してムーンブルクは再興の夢叶わずラダトームは沈んでるキャラバンハートのロトシリーズの数百年後の世界、貿易で栄えたデルコンダルだけが辛うじて生き残ってる辺りがそれっぽくて好き

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ゲームブック版３や小説版２の「ロトに敗れたカンダタがデルコンダルを建国したので２時点のデルコンダルの国王は主人公たちを嫌っている」って設定を思い出すとなんとも言えない気持ちになる（小綺麗な観光都市になってるデルコンダルなんて滅びるより見たくなかっただろうなって）

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「ローファの村」の設定、天才（ローレシア城の関係者の子孫が暮らしてるんだけど長い時間の中で自分たちの由来を忘れていて村の名前にだけ残ってるのが悲しすぎるし、しれっと「村」にまで衰退してるのが酷い、町ですらない）