2010年5月12日 鈴木正朝先生のつぶやき

法曹養成のあり方と司法制度
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鈴木 正朝 @suzukimasatomo

まずは受験回数制限の撤廃を訴える必要がある。修習生給費復活とともに出来るところから改善していくべき。法科大学院(法曹)志願者減は弁護士の就職難(法曹人口)とも関係する問題だが、それよりも深刻な法曹及び司法の地盤沈下を意味する現象であり制度に対する社会的評価であると思う。

2010-05-12 11:45:45
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

4万人に近い母数があった時代と1万人を切った時代。法曹人口を論じる前提が大きく崩れている。国家の司法権を担う人材をどう養成し登用するかという公的側面を中心に議論すべきで、就職難とか修習生の資力からの論証では他の士業、キャリア公務員との関係において説得力不十分。大義に欠ける。

2010-05-12 11:53:34
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

法曹人口の適正化を正面から議論するためには弁護士の人口だけではなく、他の法律関連の士業のあり方を含めたがらがらぽんまでやるのが筋。その中には士業への独占のあり方の見直しも含む。この点は行政書士の独占に関する部分が主戦場となる。提唱者袋だたき、利益と感情渦巻く血みどろの世界となる。

2010-05-12 12:03:04
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

本当に維新的改革の時期ならば、廃藩置県や四民平等に匹敵する道州制や一部士業の廃止、弁護士資格への集中といった簡素化が議論くらいされてもいいはず。また独占の一部自由化の議論があってもいい。議論すらないのはおかしいだろう。

2010-05-12 12:06:27
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

法曹人口の増員方針やその理念については賛成するが、具体的数字は政策的要素が大きい。複数の計器の数値を眺めながら安全運転すべき。法曹志願者4万が1万を切るのは飛行機の燃料切れに等しい。完全雇用もおかしいがさりとて数百の就職難が生じるのも問題、失速しすぎ。パイロット交代は当然だろう。

2010-05-12 12:11:11
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

法曹人口の基礎を決定する法科大学院の定員。この権限は独立行政委員会(司法試験管理委員会的組織)または司法権、行政権なら法務省が握るべきではないのか。なぜ文部行政がそれに関与するのか。

2010-05-12 12:17:35
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

法科大学院も最高裁立とし、大学制度と分立した上で協働するよう設計する方法もあったはず。要するに、高裁のある全国8カ所に研修所を置くようなイメージか。実務家教員中心に大学からの専任と客員教員で構成すれば国のトータルコストも教育の質の維持も可能。応分の司法予算の増額は必要。

2010-05-12 12:20:04
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

全自治体(都道府県市区町村)の公務員採用において法曹枠1名以上の設定を奨励する。法化社会の前提として条例の起案能力を高めるべき、お馬鹿な条例も散見される現状が改善される契機となる。

2010-05-12 12:22:12
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

国民ID制度創設の前提として日本版プライバシーコミッショナー制度(公正取引委員会型の組織)を設けるべき。弁護士、公認会計士、SEのスキルのある専門家を中心に50人ほどの小所帯で基礎を固めるべきだろう。EU、カナダのコミッショナー、米国のGAOに相応する組織がないのは異常。

2010-05-12 12:26:13
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

法曹人口増員を理念的に訴えるだけではなく、法化社会というものが制度的にどう実現していくか、そこに何人の弁護士、公認会計士、税理士の有資格者を割り当て、その専門スキルを有効活用していくべきかという設計とセットでそれを織り込んで合格者数を決めるべきだろう。

2010-05-12 12:29:29
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

まずは増やせばなんとか市場が吸収するだろう。企業にもお願いしているところですって、なんの見込みも予想もない、●年度に●万人だけの数式でえいやっの数字じゃなかったのかと。法解釈で見せる頭の良さと政策の立案能力は必ずしも直結しないのであるが、はからずもそれを露呈してしまったか。

2010-05-12 12:32:21
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

頭がいいと思い込んでいる(それは事実であるにしても)、それだけに手のつけようがないというところもあるか。われわれは歴史で陸軍の金モールがいかなる作戦でどんだけ無駄死にを量産したかを学んでいるはずだが。歴史は繰り返すという歴史を体験学習中なのかもしれない。

2010-05-12 12:35:42
@kuroki100

文科省とは別枠で法科大学院の議論を始めた筈が,いつの間にかその理念が雲散霧消しました。仰る高裁所在地構想もあったのです。しかし,法学部をどうするとか,私学をどうするとか,法曹養成以外の利害が錯綜した結果が今です。 QT @suzukimasatomo: 法科大学院も最高裁立

2010-05-12 12:27:24
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

郵政民営化で見せた強権のほんの一部でも使えば別の落とし所もあったでしょうに。文科省、大学関係者の政治パワーは郵政に比べたら赤子に等しいような。QT @kuroki100 ...法曹養成以外の利害が錯綜した結果が今です。

2010-05-12 12:43:21
@kuroki100

郵政民営化の様な政治力は,望むべくもなく。法曹養成問題は,当時,僅か1万数千人の「特権階級」と言われていた法曹界の内輪の議論と考えられていましたから。 QT @suzukimasatomo: 郵政民営化で見せた強権のほんの一部でも使えば。QT @kuroki100 .

2010-05-12 12:48:23
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

産業以外でも韓国に劣後する面が増えてきました。日本こそ、他国の制度を改善しながら取り入れるのがうまかったはずなのに。QT @kuroki100 ...法曹養成以外の利害が錯綜した結果が今です。

2010-05-12 12:44:35
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

天下国家論が気恥ずかしく。はては憲法論も机上の話しで、人権擁護にリアリティなしとなれば、そこでの議論は確かに特権的部分社会の商売の話しでしかなく世間の関心外となるわけですが。それじゃいかんだろうがが出発点ということでしょうか。

2010-05-12 12:55:57
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

法曹養成問題では味噌をつけた形になっている佐藤幸治先生ですが、天下国家の巨艦型憲法論が衰退しているとお話しされていました。老兵は去りゆくのみといいながら、昨今の憲法論の人権擁護的な熱意、国家の暴走を抑えるための統治機構、制度設計に斬り込む議論の希薄さを嘆いておられるようでした。

2010-05-12 12:58:51
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

あの濃厚でうざったい熱い親爺が弁護士含めあらゆる業界で減ってきて、最近の会議体はどこに行っても様子見で、リスク回避型の利口な距離感もった発言多数。あのぶっちゃけた話しこうですよねと誰かが口火を切らない限り、率直な議論ははじまらず、なんとなくはじまりなんとなく終わる。事務局案通り。

2010-05-12 13:02:30
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

十数年前「細身の某イケメン男優と世間で嫌われ者の某婆さん、どっちかとHしないと殺すと言われた場合どうするか」を聞いて来いと飲み会でえらい先生に命じられて、ビールをつぎながら居並ぶえらい先生らに、この非人道的質問をしたことがあります。そこで、はたとわかったことがあります(つづく)

2010-05-12 13:08:57
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

当時は私にとってネ申だった司法試験委員クラスの先生にこのような質問をして、「馬鹿な質問をするな!」と一喝されたらどうしようとびびったのでありますが、驚いたことに、大方の先生は即時に結論を述べ、簡潔にその理由を添えるのです。一方、えーそんなぁとぐたぐたしている先生もおりました。

2010-05-12 13:12:41
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

気がついたことというのは、極めてくだらないことを含めて、酒席という状況と背後にいる質問者のキャラを踏まえて、求められればきちんと私見をそれなりに打ち返してくる先生とぐたぐたしている先生、本業の論文のレベルにきっちりと対応関係がみられたと。これまた驚くほどに。

2010-05-12 13:17:30
@Astro_q

@suzukimasatomo わたしならその非人道的質問をさせたエライ先生の社会的抹殺を計画しにかかりますよ~(*^^*)

2010-05-12 13:11:13
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

それはそうでしょうが、ここはこらえてつかあさい。QT @Astro_Q わたしならその非人道的質問をさせたエライ先生の社会的抹殺を計画しにかかりますよ~(*^^*)

2010-05-12 13:18:11
鈴木 正朝 @suzukimasatomo

なんというか、潔さがないという人の論文は結論不明瞭で、リスク回避の文言過多なわけで。それらしく格調高く、論文調には表現されていても人格的態度が反映されているというか、さんざん読ませて、ひっぱったあげくに判例の形成を待つみたいな落ちだと、このやろうと思いませんか。

2010-05-12 13:21:49