認知症介護実践研修の成果を現場に届ける工夫　　研修企画■

大熊正喜 @ookumamasa

岡山県の認知症介護指導者の一人として認知症介護の研修事業に2005年から関わってきた。この三年間は指導者のチームも充実し、実践者研修については4日間通して一部の科目も講師をしながら受講生とともに四日間の学びに「寄り添っていく」コーディネーターを2名ずつ指導者が交替でつとめている。

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研修企画2■この三年間工夫したことは、それぞれの職場から4日間離れて外部研修にやってくる受講生たちが職場に帰って学んだ成果を現場にうまく浸透させていくための仕掛けづくり。研修の直後にアンケートを撮ったりレポートを出すことはどこの研修でもやっているが、事前と二ヶ月後のアンケート実施

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研修企画3■事前レポートは二つの設問からなっている。①心に残る認知症の人とその理由　②現場のチームで抱える認知症ケアの課題　これらの事前レポートは職場で朝礼で発表したり上司や同僚に回覧して研修前から研修で学びたい課題を職場で共有することをお勧めしている。事前にFAXで事務局に送付

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研修企画4■事務局に送られた事前レポートはそのクラスのコーディネーターをする認知症指導者に転送され研修開始までに読んでくることになっている。また、受講生は研修初日の自己課題設定の科目で設問①を自己紹介の2分間スピーチで使用し設問②をそのあとのグループでの課題抽出集団討議に活用する

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研修企画5■集団討議の結果はフリップにして研修の全期間掲示されるとともに、個人ごとに自己課題設定シートを作成し毎日学びメモを追記していく。講義・演習を終えて一日の最後には必ず振り返りの時間を持つ。同じ講義を聞いても受け止め方はそれぞれ違う http://t.co/P4QCv2IL

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研修企画6■研修の最終日のまとめと振り返りの時間。自己課題設定シートを完成させるとともに、『学びのキーワード』を三つ抽出してA3用紙でフリップを作る。これをグループで一人ずつ2分間プレゼンする。これは職場に帰ってそのまま朝礼などで行う。 http://t.co/Ac1TXI1Y

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研修企画7■この最後のプレゼンの時に他のチームメンバーから発表者へひと言ずつ4日間のチームで学んだ体験の中で気付いた「良い所」や「感謝」を話していただく。職場であまり褒められることのない介護職。この四日間で拍手で上機嫌を作る技やポジティブなフィードバックの技を自然に身につける。

大熊正喜 @ookumamasa

研修企画8■四日間で作成した成果物はしばらく掲示して回覧するとともに其々のグループで決めて各職場に持ち帰り伝達報告のツールとして活用していただく。携帯で写真を撮って帰られる方もいる。演習ではポストイットを使ったBS法、マッピングなど学ぶ。 http://t.co/2WFEuGQK

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研修企画8■二ヶ月後レポートは事前レポートで課題を職場で共有していただいたように、受講生本人のみでなく、同僚や直属上司にも答えてもらうのがポイント。●本人:研修で学んだことを実践に活かしていく上で役立っていることがありますか？職場での取り組みの姿勢は変わったと思いますか？ つづく

大熊正喜 @ookumamasa

研修企画9■本人への問い続き●研修で学んだことを職場へ報告しましたか？その方法は?個々の利用者のケアのあり方について職場で他のスタッフと話し合う機会が増えましたか？　 同僚には●研修を受講して本人は変わったと感じますか？また、職場の雰囲気は変わったと感じますか？

大熊正喜 @ookumamasa

研修企画10■直属上司には●本研修会に参加させてよかったと思いますか？受講者本人は変わったと感じますか？また、職場の雰囲気は変わったと感じますか？来年度における本研修会への参加希望について。・・・この認知症介護実践者研修・実践リーダー研修を介護職のキャリアパスに関連させたい。