【注意:仮説多し】日本と韓国の大学一般の共通入試でマークシート式がお馴染みである理由。誰にでもわかる感じで解説。
- naobotaka_magi
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今回は、日本や韓国において大学入試においてマークシートを用いる理由についてだれにでもわかる感じで解説してみたいと思います。 まあ、日本において最近は大学入学共通テストのように記述併用への移行だったり受験者の一部がAOや推薦に移行するなどの動きがありますが、
2023-01-15 16:13:57難関大学の受験は今でも一般入試が主流で、日本以上に一般入試離れが進んでいる韓国でも30%は一般入試で大学受験に受かっていますね。 一方の諸外国は韓国以上に推薦入試が発達していたり、共通試験も記述式が当たり前ですが、一部地域だけは別でそれは日本と韓国です。
2023-01-15 16:13:5816年たったはあくまでも(2023/4/1~2024/3/31)までの数字。2023/1/15現在ならば正確には15年。
というわけで、一般入試利用の大学入試を経験した方や大学を出られた方を中心に疑問に思った人もいるのではないでしょうか。 私も旧センター試験必須の大学を卒業して今年で16年たった今でも疑問に思ったので、今回調べてみました。 まずは欧米編から見てみましょう。
2023-01-15 16:13:59なお、以下の話はあくまでも私の立てた仮説ですので、より信ぴょう性の高い真相を知りたい方はブラウザバックして検索エンジンで自主的に調べることをお勧めします。
2023-01-15 16:14:00まず、欧米の大学入試についてですが、一般入試の場合はバカロレアといった記述式試験やSATといったマークシートと記述式を併用した試験が主流となっています。 バカロレアは大問が4問で構成されるような記述問題を長い制限時間を使って解いていくスタイルでこの成績で大学進学資格を得る↓
2023-01-15 16:14:00システムになっているようです。 SATは数学以外の試験はマークシート回答で、数学はマークシートと記述式が混じっているものになります。問題は得点の少ない小問や大問が入り混じっているようです。こちらも成績によっては大学進学資格を得ることができるとのことです。
2023-01-15 16:14:01なお、大学単位の入学試験というものは書類選考での試験のみだったり、そもそも入試を設定していないケースが多いようです(そのかわり大学在学中の試験は鬼のように難しいようです)。 これについて私は資料などを見つつ考察してみました。そして、たぶん私はこう言いました。
2023-01-15 16:14:02「日本や韓国以上に留学生に人気の大学があるし、いちいちふるい落としの入試を行うのが面倒くさいからニカね?」 大学を出ていない人でもご存じかと思いますが、欧米は日韓以上に留学生が多い土地柄となっています。なので、その事情に合わせたわかりやすい入試システムなのかと思われます。
2023-01-15 16:14:03日本や韓国も留学生受け入れが活発になってから共通試験でも英語以外の外国語の試験が設定されるようになっています。韓国語の問題や中国語の問題は私が高3のときに日本のセンター試験受けた時にもありましたね(もちろん理数系受験なので受けませんでしたが)。
2023-01-15 16:14:03もっとも、なぜ大学独自の入試が簡略化されていたり設定がないのかという疑問を持たれた方もいるかと思います。 これには明確な答えがあるわけではないですが、欧米は厳格な格差社会で、日韓のように現役で大学に入って出られるような人は一定以上の階層のみだからと言われています。
2023-01-15 16:14:04ドイツのような一部のヨーロッパの地域は義務教育課程の途中で大学や大学院進学を前提としたコースかそうでないコースかを選択するのですが、親の経済的な事情で選択肢を決めるパターンが多いようです。 試験内容と高校の勉強の内容がかみ合わないので、後者を選択した場合は、↓
2023-01-15 16:14:05高校を出た後に入試用に浪人生活を送らなければならないといった感じになります。 そのようなシステムは欧米ないしその植民地を経験したような地域で主流になっている感じとなっています。
2023-01-15 16:14:06まあ、ここまでの話はあくまでも噂であるわけですが、ここで「日本も韓国も実質欧米社会の影響を受けているのに何で大学受験方式はそうじゃねーんだよ?」みたいな疑問が浮かんでくるかもしれません。 確かに日本も韓国もある意味欧米の影響下にあります。
2023-01-15 16:14:06高校で習う英語にせよ数学にせよ、欧米で通用するシステムと大体同じような科目になっていますし、欧米人と同じようなライフスタイルの人が多いですね。 ですが、独特な大学入試文化には地域的な歴史があるみたいです。
2023-01-15 16:14:07その昔、戦後(日本の場合はww2敗戦後、韓国は朝鮮戦争停戦後)しばらくこの地域の大学入試は大学独自の試験で受けるシステムが主流で、いずれも記述ないしマーク式ではない選択肢式の試験の併用でした。 しかし、これは過度な受験戦争という弊害をもたらしました。
2023-01-15 16:14:08そこで、まず日本では1979年に大学共通入試制度が導入され、国公立大学の受験生は大学ごとの本番試験を受ける前に共通一次で予選を勝ち抜いてから大学ごとの本番を受ける仕組みとなりました。 しかし、根本的な弊害の解決には至らなかったようです。
2023-01-15 16:14:09そこで、1990年に大学センター試験に改められ、行き過ぎた受験戦争の弊害が出にくい形に大学入試も改造されていったようです。 なお、センター試験の場合は今と違って数学の問題もマークシート方式の回答となっており、あらかじめメモ欄にメモした計算式の情報を回答欄に当てはめて↓
2023-01-15 16:14:09×駒澤大学 ○立教大学
答えるような仕組みでした。 ちなみにマークシートが日本で初めて導入されたのは1969年の駒澤大学の入試で、マークシートと記述方式の併用というシステムで導入されたようです。 ちょうど同じころ韓国でも入試改革が行われ、1994年には大学就学能力試験なるシステムが導入されました。
2023-01-15 16:14:10こちらは、マークシートにマークする際に鉛筆やシャープペンシルではなく会場で貸し出される専用のペンを用いてマークするのですが、試験の内容は日本の旧センター試験とは大違いです。 一番顕著なのはやはり数学で、穴埋め方式ではなく本物の選択肢からの選択の問題が主流のようです。
2023-01-15 16:14:11例えば微分積分の問題があったとします。 日本の旧センター試験では文章を読む順番通りにメモ欄で数式を解いていって選択肢に当てはまる回答をマークしていくのですが、韓国の大学修学能力試験では微分や積分をして結論を出して、選択肢と同じその数値を導いて選択肢をマークする感じです。
2023-01-15 16:32:31数学に限って言えば、日本と韓国の試験では単に問題通りに指示通りの計算などができるかを問うているのか、数学の概念がわかっていることを問うているのかの入試問題についての考え方が大きく異なっていることが伺えるので、ある意味で興味深いですね。
2023-01-15 16:32:31さて、日本や韓国ではなぜマークシート方式が導入されているのかについてですが、大学入試試験の担当者はたぶんこのように言いました。 「ああ、いちいち丸付けするのメンドクセーナ。機械に採点してもらうぞ~。」 塾や予備校で働いたことのない私が言うのもなんですが、↓
2023-01-15 16:32:32試験の解答に関しての祭典を人が行うことのストレスは想像に難くありません。ましてや大学入試という人生をかけた試験イベントにおいて不正は許されないものです。 なので、より公正な方法で採点を行うためにマークシート試験が主流になったのではないかと思われます。
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