茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3023回「昼間語られる人生の「夢」は簡潔でわかりやすいが、その背後には夜見る「夢」と同じような無意識のドロドロがある。」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３０２３回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今日のvoicyでも話したけれども、夜見る「夢」と、人生の「夢」が、同じ「夢」（dream）という単語が割り当てられているのは面白いことだと思う。

茂木健一郎 @kenichiromogi

夜見る「夢」は、自分の経験したことを整理して、記憶のシステムに収納していくプロセスであり、その際、経験したことの意味がわかったり、自分の価値観が反映されたりする。そのような視点からは、人生の「夢」と同じ言葉で表現されていることには深い含意がある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

一方で、人生の「夢」が、わかりやすく単純、前向きな言葉で語られることが多いのに対して（これを成し遂げたい、実現したいなど）、夜見る「夢」はより複雑で、その成り立ちがわかりにくいという違いもある。この経緯はどう考えればいいのだろうか。

茂木健一郎 @kenichiromogi

人生の「夢」として前向きでシンプルな言葉で語られることも、その背後には複雑で絡み合った自分の意識、成り立ちがあると考えるのが良いのだろう。昼間語られる人生の「夢」は簡潔でわかりやすいが、その背後には夜見る「夢」と同じような無意識のドロドロがある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

自分の人生における「夢」を明るく前向きに語るのも良いが、その背後にある夜見る「夢」と同じような複雑な無意識のコンプレックスにも自覚的であると、より生物としてバランスが取れるし、心的エネルギーの解放にもつながると考えられる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３０２３回、「昼間語られる人生の「夢」は簡潔でわかりやすいが、その背後には夜見る「夢」と同じような無意識のドロドロがある。」をテーマに５つのツイートをお届けしました。