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「的を得る」の18世紀の用例をひとつ見つけました。すでに同時期の他の例も見つかっているので、当時から珍しくなかったのでしょう。この例は、俳句で「はげたる山に」ではなく「片はげ山に」という表現を思いついたことで、ようやく的を得た、ということらしいです。 pic.twitter.com/4m6fMuPmW7
2023-01-15 18:42:54いちおう原文を翻刻してみましたが、「云い起こる」という表現が辞書に見当たらなかったりして、不審な点もあります。でも、「的を得る」を「的確に表現する」という意味で使っている例と考えて問題はないでしょう。
2023-01-15 18:43:07@IIMA_Hiroaki 過去に用例がいくつか見つかっただけで「珍しくなかった」ことになるのでしょうか。現代の印刷物でも誤字脱字はいくらでもあります。まして当時は手書きで校閲もなかったわけですから、単なる書き間違いである可能性も全く否定できないのでは。
2023-01-15 23:53:27発見されたということ自体、当時も稀な例ということではないでしょうか。昔から『的を射る』も『的を得る』も等しく広く使われてきたとは言えないと思われます。(敢えて言わせて貰えば『誤用』は昔からあったと) twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…
2023-01-15 19:13:14古い文献は現代に比べて残っている量が格段に少ないので、それにしては見つかるなあ、という感触を持ちます。この表現は1960~70年代以前には正しい/間違いの観点では捉えられていませんでした。誤用かどうかでなく、いつごろから、どんな例が、どのくらいあるかという観点で探索しています。 twitter.com/hedgehog_88/st…
2023-01-16 06:56:02国語辞典の記述が妥当かどうかを、多数派の辞書にあるかどうかで判断することがよくあります。でも、注意が必要です。少数の辞書だけが事実を指摘していることが珍しくないからです。辞書の作り手は、むしろそういう事実を見つけようと競っているわけです。 pic.twitter.com/EblyfAUGt0
2023-01-15 21:07:491967年10月21日、香川県高松市生まれ。国語辞典編纂者(出版社社員ではありません)。『三省堂国語辞典』編集委員。著書『日本語はこわくない』PHP、『日本語をもっとつかまえろ!』毎日新聞出版、『知っておくと役立つ 街の変な日本語』朝日新書、『ことばハンター』ポプラ社 他。『気持ちを表すことばの辞典』ナツメ社 も監修。
@IIMA_Hiroaki 「的を得る」のほうが、語呂が良いというか、「イル」より「エル」のほうが言い易いんだよなー。
2023-01-16 16:19:36的を得るの方に耳馴染みがあり、寧ろ的を射るの音には違和さえ覚える。 twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…
2023-01-16 19:12:19得るになる理由、似た音にあるのだと思っていたのだけど、なかなかピンとこなかったのが「これだ!」になった そういう過程があるのかな
2023-01-15 19:23:47私もずっと「的を得る」だと思っていて、最近になって慌てて「的を射る」に修正したクチなので、18世紀にも用例があると聞いて嬉しい! twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…
2023-01-16 16:45:14おわーー。300年前に! 先生たち、これに対しても「それは間違いですよ。」っていうのかしら。わはは。 twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…
2023-01-15 22:13:31「的を得る」に18世紀の用例発見とは…! 以前「的を射る」が正しく「得る」は間違いだと信じてて、「得る」もアリなんだと知った時は結構衝撃で(苦笑)。 言葉というものにもっと謙虚になろう、と自省したほろ苦い思い出です。 twitter.com/IIMA_Hiroaki/s…
2023-01-15 18:55:01『言葉の誤用』という概念すら、割りと近代の産物ではないかという気がする…いやまあ、昔からあるものではないから意味がない、というのでもないが…ああいう『誤用』っていうのは、それがそうでなかった端境期の人たちを困らせるので、あんまり好きではないんだよなあ…
2023-01-16 07:37:58これまでの「的を射る/得る」についてのツイート
『三省堂国語辞典』第7版では、従来「誤用」とされていることばを再検証した。「◆的を得る」は「的を射る」の誤り、と従来書いていたけれど、撤回し、おわび申し上げます。「当を得る・要領を得る・時宜を得る」と同様、「得る」は「うまく捉える」の意だと結論しました。詳細は「得る」の項を。
2013-12-15 17:39:37津田大介さんが『三省堂国語辞典』の「的を得る」の説明について〈衝撃でありつつも納得の展開〉と述べてくださった bit.ly/1B4MCgc 。元になる『三国』第7版の語釈を貼っておきますね。 pic.twitter.com/jkSMt5hdpB
2015-03-03 13:03:01新潮社の季刊誌『考える人』に、「「誤用」表現は本当に誤りなのか?」という一文を寄稿しました。誤用の概念は、昔もあるにはあったが、とりわけ1970年代に広まったパラダイムであることを述べました。例の「的を得る」にも触れました。 pic.twitter.com/RRt11dB3UV
2015-10-05 17:30:59「的を得る」については、すでに他の方もネット上で証拠を挙げていますが、誤用とされていた、そのおおもとが怪しくなった典型例です。『三省堂国語辞典』も一時期誤用としていたことは、以前告白しました。「一事が万事」で、「誤用」という指摘の根拠は疑ってみる必要があります。
2016-07-23 21:35:59