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NOSU~従順なロボット~

大竹林賢一郎氏によるノスについての考察。 リスト作成主がまとめ読みするために作ったようなものですが、 他にも見たい方がいるかもと思い投稿いたします。
ログ ラーメンズ アトムより 考察
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大竹林賢一郎 @rkouskysi
「さて、出発の時間だ、ノス?」ここは、東北片桐ロボット研究所。といっても、研究者は彼一人。彼は、若い頃に取得したいくつかの特許の使用料をつぎ込み、コミュニケーションロボット、「KTGー25」を開発した。「そうノス。行ってくるノス」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「ノス、お前を作った理由は、ロボットとヒトとのコミュニケーション、つまりは、会話だ。それの検証のためにお前を作った。」「これからしばらくは、心細い時間が続くかもしれないが、それは研究のためだ。我慢してくれ。」「大丈夫ノス。別のマスターのところに行ってもがんばるノスよ!」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「そろそろ時間だ・・・」    ピンポーン  「どうも・・・アトムですけど・・」「いらっしゃ い。待ってましたよ。」「おお~君がノスくんか!よろしく。植木屋のアトムと申します」「のす、ノス。」「これからKTG・・・いや、ノスをよろしくお願いします」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「まかせてください。ノスくんの面倒をしっかりみますよ」「なんか昨日からうちの父さん、『来るんだ!未来!』とか言ってうるさくてうるさくて・・・」「そうですか!、歓迎してくれているならうれしいかぎりです。」「僕もうれしいノスよ~」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
こうして、コミュニケーションロボット「KTG-25」ことノスは植木屋のアトムのところで、検証という名の共同生活を送ることとなる。・・・・・・・・・・・・ノスの300年の物語のはじまりはじまり・・・
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「おお~君がノスくんかああああああああああ!ベタベタベタベタベタ」「あわわわわわわわわわわわ」「父さん、はしゃいでるな・・・」「まーじーでええええ!ロボなのおおお?」「そうノスよ?」「だからはじめからロボって言ってるだろ?」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「証拠見せろよ証拠ぉ~!飛んで見せろよ!」「そういうのは無理らしいよ?」「じゃあなんか別のぉ~!」「ノス?なんかある?」「そうノスねえ・・・あ!」「まってて今開くノス。」「開く?」ウイイン・・ガシャガシャン・・パカパカパカパカ・・「・・・・来てたわ、未来。」「うん。」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「周りは人間だけど、中身は完全にロボなのな・・・」「ノス?こういうのってメンテナンスとかって大丈夫なの?」「大丈夫ノス。所長お手製のメンテナンスロボが中で動いてやってくれるノス。」「へぇ~・・すげー・・・」「ねえ、アトムくん?」「何?」「閉めていい?」「ああごめん、どうぞ。」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
こうして父さんの未来に対する洗礼を受け、ノスは植木屋の仕事と家の雑用を受け持つこととなった。その日々は本当に楽しかった。父さんはノスにべたべた。アトムは彼女と結婚。子供をもうけ、ノスは子供のお世話に翻弄した。お母さんもノスに絶大な信頼を持っていた。しかしそれは長くは続かなかった。
大竹林賢一郎 @rkouskysi
いや、それはロボットの時間では、だ。人には寿命がある。「この時代に生きて、この時代に死ぬ、これが人の人生」・・・アトムは口癖のように言っていた。
大竹林賢一郎 @rkouskysi
人と、ロボットの違いは?見た目?中身?・・・・・もしかしたら、知性を持ち出した時点でもうそれらは関係ないのかもしれない。。。。。アトムのところで検証の共同生活を初めてから、もう60年が過ぎようとしていた。
大竹林賢一郎 @rkouskysi
そのころ、ノスはアトムとお父さんとお母さんの介護に追われていた。「ノス、3人の調子はどう?」定年を迎えたアトムの息子・・・の息子が聞く。「今日はご飯もしっかり食べて調子いいみたいノスよ?」「よかった・・アトムおじいちゃん!ひいおじいちゃんおばあちゃん!元気で!す!か! ?」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「キタゾォ・・ミライ・・」「ひ孫のウランちゃんだよとうさん。。」「ヨクキタネエ・・ウランちゃん・・」 「不思議な話ね、親子3人寝たきりだなんて・・」「不思議ノスね。なんであの時代に仮死状態維持装置があったのノスか?」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「あれ?知らなかった?その装置ってあなたの開発者が作ったのよ?特許料がすごかったらしいわよ~」「本当ノスか!やっぱり所長は所長ノスねえ~」「そういえば、ノスに聞きたかったことがあるんだけど?」「何ノスか?」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
「その、東北片桐ロボット研究所に里帰りしてみたいって思わないの?」「ノス?」「生みの親でしょ?会いたいと思ったことないの?」「う~ん・・とくには・・」「そっか・・・ごめんね、変なこと聞いて。」「大丈夫ノス。」「3人のお世話、よろしく頼むね。」「もちろんノス!」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
孫のウランに言われて気づいた。自分にはなぜ、帰りたいという欲求がないのか。その疑問はほどなくしてわかることとなった。・・・・第一章終   
大竹林賢一郎 @rkouskysi
読んでる人がいなくても、俺は書くぜ俺は書くぜ
大竹林賢一郎 @rkouskysi
この時代に生きて、この時代に死ぬ、これが人の人生・・・・アトムはこの言葉を残し、亡くなった。もうすでに、100歳近い年齢だった。・・・「ノス、気を落とさないで。アトムおじいさんは、ノスはいい子だ、いい子だって言ってたよ?」「僕も人が死ぬことは分かっていましたが・・・・」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
ノスはロボットという機械。涙を流せるような機能はついていない。しかし、ノスの表情を見れば、悲しみが容易に読み取れた。「ノス?アトムおじいちゃんが数年前、俺が死んだら、ノスに渡してくれって言われた手紙があるんだけど・・・」「・・・ノス・・」
大竹林賢一郎 @rkouskysi
アトムからの手紙には、これまでのノスに対する感謝の言葉が便箋に埋め尽くされていた。「アトムさんの字・・久しぶりに見た・・」・・・・・{ノス、いままで本当にありがとう}{最後に、ノスに言っておかなければならないことがある。}
大竹林賢一郎 @rkouskysi
     {君の生みの親が、私に家族として受け入れることを頼んだ理由だ。}
大竹林賢一郎 @rkouskysi
{彼のロボットは完璧だった。いや、ある一部を除いて。}{彼が私に依頼したのは、ロボットのコミュニケーション能力の検証ではなく、自分の家族として生活させ、ロボットに生と死を覚えさせること}{私は少し迷ったが、ちょうどいいところに未来かぶれがいたものでその依頼を受けた。}
大竹林賢一郎 @rkouskysi
{ノス、今、君が悲しみの感情を抱いているのなら、私の仕事は完了した。}{ノス、君はこの世界で唯一、人と同じ感情を持ったロボットとなった。}{これからは、君の人生だ。これからは自分で決めて生きなさい。}{親愛なる私の家族、ノスへ。}
大竹林賢一郎 @rkouskysi
ノスは涙を流せない。だが、ノスの頬に何かしずくが流れたようだった。「僕は一体どうすれば・・・」ウランがふとつぶやく。「ノス、生みの親がいる東北片桐ロボット研究所に行ってみたらどう?」「ええっ、でも・・・」
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コメント

陶月@次のダンスラまで4週間 @keramischmond 2011年10月28日
第5章追加。大竹林賢一郎先生の作品が読めるのはTogetterだけッ!
陶月@次のダンスラまで4週間 @keramischmond 2011年10月29日
NOSU~従順なロボット~ ―ほんとに 完―
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