「BLACK LAGOON」OVA視聴後話はまたしてもミステリへ

うーん、ダメミス脳かも知れぬ。 まあ言いたいことは「BLACK LAGOON」面白いよという主旨です。 で、最近のつぶやきと思考は地続きなわけで、日夜思考実験に明け暮れているミステリについても、それを「主客間の一連のやり取り」という一種の「動的平衡」として捉え直すことで、皆さんの考へるヒントになれば良いなと思いまとめてみました。
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じねん @jinensai

ふぅーっ。「BLACK LAGOON」OVA 5巻見終わり。原作漫画も読んでますが、本当に見応えあった。ここまでやってくれると満足と賞賛以外ない。主にミステリ絡みでツイートしてましたが、「三位一体」は色々応用が利きます。キャラと事件と舞台の不可分な融合という奴。

2011-10-26 03:24:58
じねん @jinensai

OVA 4巻で顕著でしたが、ロベルタのアクションって一歩引いて冷静に考えると物理法則明らかに無視してるんだけど、全然気にならないし「ロベルタなら仕方ない」というか視聴する側がもはやロベルタに「(ロベルタなら)こうあって欲しい」という願望を抱いているんだよね。

2011-10-26 03:26:34
じねん @jinensai

ここに作り手と受け手の厚い信頼関係があるわけです。特にソーヤーとロットンを一瞬で倒し、シェンホアの明らかに鋼鉄製の分厚い湾曲刀を歯で噛み砕くくだりは「三位一体」の極致。絶対おかしいんだけど納得というか喝采すら送れるわけですよ。

2011-10-26 03:27:44
じねん @jinensai

極端な飛躍やアクロバットがそこに成立する。これを臓腑を腑分けするが如く切り出して他の作品に移植しても「拒否反応」しか起きません。

2011-10-26 03:28:40
じねん @jinensai

やはりミステリ話になると、乱歩のトリック分類的な嗜好の延長線上に生じた弊害のようにも思うわけで、トリックを「切り出して」比較分類する手法はもっと早期に大幅に見直されるべきではなかったのかという忸怩たる思いもあるわけです。

2011-10-26 03:29:42
じねん @jinensai

文芸評論的にもパーツに分解・解剖しちゃったら作品の生命は死んでるよねという主旨のことを各務三郎さんが以前書いてるのを雑誌で読んで深く納得したのを覚えてます。生きた全体として愛でる姿勢って大切なんじゃないのかなあ。

2011-10-26 03:30:38
じねん @jinensai

特に精妙・玄妙なモノならば、仮に生物ではなく工業製品的な質感のものであったにせよ、小さいスプリング1個見落としただけで作動しなくなるなんてことはザラにある。むしろ行為や動作・所作そのものとは考えられないだろうか。

2011-10-26 03:31:35
じねん @jinensai

スポーツ・武道あるいは茶席での一連の主客のやり取りというか相互のコミュニケーション空間そのものとして捉える方法の勧めです。

2011-10-26 03:32:23
じねん @jinensai

以前「ミステリの来し方行く末ぼんやり考えてみた http://t.co/9OJE2urq」で触れましたが、ディケンズの「バーナビー・ラッジ」連載中、読者ポーが犯人指摘。数ヵ月後作者ポーが「モルグ街の殺人」発表という一連の「やり取り」がミステリというジャンルの創始とは言えまいか?

2011-10-26 03:35:15
じねん @jinensai

「神の一手」を極めるためには対局者が必要であり、それらをひっくるめた総体として捉えることで、作者・読者、そして編集者間の様々な見解の相違(例えば「本格冬の時代」はあったのかなかったのか等)は解消されるのではないかと愚考するわけですよ。あ、酔ってかなり脱線しますた(笑)。

2011-10-26 03:36:27
じねん @jinensai

まあ、日頃そんなこと考えながらミステリの概念とか脳内で練り練りしてるわけですよ。ダダ漏れ加減につぶやきましたが、皆さんの思考のヒントになれば幸いです。と、いうわけで「BLACK LAGOON」はアニメも原作もオススメだよという竜頭蛇尾な一席(ああ首尾一貫してねぇええええ)。

2011-10-26 03:37:10