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toshi3636_1
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地方に行くと、時々、「何もないですから」と言う方がいて、さびしい思いになるけれども、逆に都会から行って、「ここは何もないなあ」とか言うやつがいると、このばかやろう、と腹が立つ。学生の時の合宿の時も着くなりそういうことを言う軽薄なやつがいた。
2023-01-21 07:08:14
自然豊かな地方の街にすべてを見ることができるのは、一つの感性であり、また教養というものだろう。都会で暮らしていて、ここにはすべてがある、などと思って、田舎にいくと何もないというのは、感性がにぶった、教養のない人だと思う。
2023-01-21 07:09:17
ほんとうに教養のある人だったら、田舎暮らしの奥深さを享受できる。たんに自然があっていいなあとか、ゆったりしていいなあと言うだけでなくて、そこで暮らしつつ、一方で音楽でも、文学でも、アートでも、最高に洗練された文化も自分の体験の中に入れられる。別に都会だけにそれがあるのではない。
2023-01-21 07:11:03
とは言っても、田舎で育った人が都会に行ってみたい、暮らしてみたいというのは自然な心の動きだろうから、養老孟司さんが常々言っていらっしゃる「参勤交代」をすればいい。地方と都会をいったりきたりして、いわば「呼吸」をすることで、生き方としての深みが増していくだろう。
2023-01-21 07:12:18
江戸時代は、文化はむしろ地方にこそ花開いたのは本居宣長の例などに明らかだが、その一つの条件として、参勤交代が社会の呼吸として作用した可能性は否定できない。日本の国全体としてのバランスとしては、地方の豊かさにより多くの目が向けられるべく、真の教養を磨く必要があるように思う。
2023-01-21 07:14:37