大川周明『英国東亜侵略史』についてのつぶやき

イギリスの印度と支那に対する悪逆非道な侵略ぶりを検証し、侵略戦争とはイギリスのためにある言葉であることを確認する。
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Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

大川周明『英国東亜侵略史』。イギリス発展の歴史を見事にまとめている。イギリスの発展はコロンブスのアメリカ発見によってヨーロッパの中心が地中海から大西洋に移った時に始まったと。それで、これまでのフランス侵略政策を棄てて、英国は海洋国家として世界制覇を始める。

2010-05-11 21:37:34
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

「コロンブス以前においては、わずかに欧羅巴の片隅の一歩哨にすぎなかったこの国が、今や欧羅巴大陸の運命を海洋の上に展開する自然の開拓者となったのであります。

2010-05-11 21:40:39
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

経験主義・個人主義・功利主義を本質とするイギリスの国民性は、宗教改革がもたらした個人解放をいち早く我が物とし、教会と僧侶の束縛から脱却し、中世的権威を破壊し、国民に世間的活動の自由を与えて実践的活動に向かわせた。

2010-05-11 21:44:44
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスの世界制覇はスペインの無敵艦隊粉砕、航海条例によるオランダの制海権奪取、ナポレオンをワーテルローで破りフランスを撃破と順を追って進み、インド、ビルマ、紅海のアデン、香港、キプロス、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカと次々に我が物にしていく。

2010-05-11 21:51:17
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスは、フランス人レセップスの不屈の努力で出来たスエズ運河の完成を妨害しておきながら、一旦出来上がるとわずか4000万円でエジプトから株券を買収。その後アレクサンドリア砲撃からエジプト侵略。

2010-05-11 21:56:01
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

こうやってイギリスの帝国主義はやりたい放題で植民地を広げたが、それでも一番の宝は最後までインドだった。インドこそは英資本の最上の投資市場、英国青年の立身出世の舞台、英国商品の無二の市場、莫大な商業の中心、海軍根拠地、・・・だった。

2010-05-11 23:22:54
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスがインドを失うことは、世界帝国を失うことであり、海の女王の死であり、イギリスはわづかに本店をロンドンに置く一個の世界銀行でしかなくなってしまうだろう、百人のシェークスピアを失ってもインドを失ってはならないと言われていたと。

2010-05-11 23:26:20
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ボンベイ(=ムンバイ)はポルトガルが開いた印度第一の良港だったが、1661年ポルトガル王女がイギリスのチャールズ二世に嫁ぐときに、ポルトガル王が王女の化粧料としてイギリスに贈ったものだった。それを今度は英東インド会社が借り受けてから印度西海岸における英国貿易の中心になった。

2010-05-11 23:52:06
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

印度から莫大な富を得たチャールズ二世時代ほど、巨万の富が英国内に流れ込んだことは商業史上かつてなかった。ロンドンでは東洋の香料・織物・宝石などに対する嗜好が強烈となり紅茶ブームがわき起こり課税するほどとなった。

2010-05-12 00:05:07
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

東インド会社はこの富の全てを独占したが、その独占を守るために宮廷にはあらゆる財宝が賄賂として贈られたので独占が保たれた。しかし、東インド会社に対する世論のそねみ嫉妬は激しく、それが宮廷の民心喪失につながり名誉革命となる。(実に分かりやすい英国史だ)

2010-05-12 00:08:42
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

大川周明はマコーレーの英国史からVincent Arthur Smithの印度の歴史、ムガール帝国始祖バーバル(=バーブル)の自伝など、あらゆるものを読みこなしている。まさに博覧強記。米国東亜侵略史より英国東亜侵略史の方がおもしろい。

2010-05-12 00:32:18
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

ウイリアム・ピット内閣において、1784年、東インド会社を完全に本国政府の監督下に置く、いわゆるピットのインド法が制定された。

2010-05-12 22:20:41
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスがインドに対する積極的侵略を断行したのはこの時代のことで、1798年、ウェルズリー(Wellesley)がインド総督になった時から始まり、次いでヘースティングがこれを遂行し、最後にダルハウジ総督(James Broun-Ramsay)によって狂熱的に行なはれたのである。

2010-05-12 22:26:13
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスは印度教徒と回教徒とを反目させ、藩王と藩王とを敵視させジャッツ人とラージプト人を戦わしめ

2010-05-12 22:29:49
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

そのジャット人・ラージプト人とマラーター人を戦わしめ、ブンデラ人とロヒラ人とを争わしめたのであります。

2010-05-12 22:31:15
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスはまた、条約を藩王と結んでは勝手にこれを破棄し、ことさらに藩王を酒と女に溺れさせ、苛斂誅求を行なはねば財政が立ち行かぬやうに仕向けて、人民と反目させました。

2010-05-12 22:33:36
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

マコーレーの『クライブ論』『ヘースティング論』、ジェームス・ミルの『英領印度史』、トレンの『亜細亜における我が帝国』、ベルの『パンジャブ併合史』などをご覧になれば、私の言葉が決して誇張でないことがわかるはずと。全てイギリス人自身の著書であります。

2010-05-12 22:36:38
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

インド統治におけるイギリス人の悪辣非道ぶりはどんな反日自虐日本史家ですら思いつかないほど残忍なものだったらしい。

2010-05-12 23:35:56
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスが支那との貿易の支払いにアヘンを使うという無茶苦茶を押し付けて、支那がアヘン禁令をもって輸入を禁止するも無視して密輸出を続け挙句に取締りの支那人を殺害、それに怒った支那の武力挑発に応じてアヘン戦争を起こして香港を占領してしまうという悪逆非道ぶり。

2010-05-12 23:44:54
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

イギリスは支那に悪事を働いてそれに怒った支那がイギリス人を罰すると、それを口実に戦争しかけるという繰り返しで、どんどん支那の内部を侵略していくのだ。こうして南京条約、天津条約、北京条約、芝罘(チーフ)条約を押し付けていく。

2010-05-13 00:03:20
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

もしこの段階で支那保全を国是とする日本が介入していなかったら支那はアフリカ大陸のように完全に欧米列強によって分割されてしまっていたことだろう。

2010-05-13 00:06:14
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

明恵上人は「天竺は仏の生国なり、恋慕の思ひ抑へ難きにより、遊意をなしてこれを計る、あはれあはれ参らばや」と書き残している。もし彼が今日蘇って印度の現状を見、印度がイギリスの鉄鎖に縛られ、その民が牛馬のように虐げられているのを見たならば、血涙を流して悲しむだろう。

2010-05-13 00:54:36
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

我々は印度の仏教から信仰だけではなく、五明つまり五つの学問を学んだ。それは一に因明(論理)、二に内明(教典)、三に声明(言語音韻)、四に医方明(医術)、五に工巧明(工芸美術)だ。教典には儒教も含まれ、仏教は文化の総合体だった。日本人が釈尊の印度に負うところ大なのである。

2010-05-13 00:59:32
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

”私はこの度の対米英戦争における日本の勝利が、必ず印度独立の機縁となり、導火線となって、古(いにしえ)釈尊より受けたる教えに対する最も善き贈り物として、自由を印度に与え得るに至らんことを切望するものであります。

2010-05-13 01:02:54
Tomokazu Hanafusa/花房友一 @tomokazutomokaz

また日本は支那にも多くを負っている。”その支那が、国民の身と心を蝕み尽くす阿片吸引のあさましい風習を止めるために、阿片輸入を禁止するのは当然至極のことでありましたが、それが承知罷りならぬと言って武力を用いたのが、実にイギリスであります。

2010-05-13 01:09:03