茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第3037回「映画『いまを生きる』(Dead Poets Society)は、現代における学びのベストプラクティスが何かを感動的に描いた名作」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート3037回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

2023-01-30 06:38:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

映画『いまを生きる』(Dead Poets Society)は、現代における学びのベストプラクティスが何かを感動的に描いた名作だと思う。アカデミー賞で脚本賞を受けたトム・シュルマン自身が出会ったすばらしい先生にインスパイアされた作品である。

2023-01-30 06:41:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

『いまを生きる』では、ロビン・ウィリアムズが演じる型破りな先生が、初日に、生徒たちに型通りのことが書かれている教科書を破らせるところから始まる。そして、かつてその高校に在学していた生徒たちのセピア色の写真を前に、「いまを生きる」(Carpe Diem)の大切さを説く。

2023-01-30 06:43:13
茂木健一郎 @kenichiromogi

『いまを生きる』の中で何度も引用されるのが、アメリカの詩人のウォルト・ホイットマンだ。映画の中で、もっとも印象的な場面は、ホイットマンの詩を朗読して、最後に、「あなた自身の詩はなに?」と生徒たちに聞くところ。生徒たちの目が認識の喜びに輝いている。 youtube.com/watch?v=Wey8na…

2023-01-30 06:46:55
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茂木健一郎 @kenichiromogi

『いまを生きる』では、最後にロビン・ウィリアムズ演じる先生は学校を追われることになるけれども、生徒たちが机の上に立って、ホイットマンがリンカーンを追悼してうたった詩の一節「O Captain! My Captain!」を唱える。感動的なラストシーンである。 youtube.com/watch?v=SjqHyD…

2023-01-30 06:50:03
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茂木健一郎 @kenichiromogi

『いまを生きる』には、日本の英語教育に全く欠けているものが凝縮して詰まっている。文学性、自分で詩をつくること、演劇、シアターエデュケーション。ぼくがTOEICの無味乾燥で低レベルの英語世界に全く興味が持てない理由は、『いまを生きる』の精神がわかっている人には自明なことだろう。

2023-01-30 06:51:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート3037回、「映画『いまを生きる』(Dead Poets Society)は、現代における学びのベストプラクティスが何かを感動的に描いた名作」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

2023-01-30 06:52:19