ブックオフで200円で買った本、捨てる前に読んでみたら福祉の概念を変える本だった、、、!

職歴10年の介護職が、オススメの介護・認知症本を紹介します!
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ツチ @dotarou

ブックオフで安く手に入れた本、「比較福祉の方法」。積ん読していて、中々手が出なかった。度々の断捨離になぜか生き残り、先日ふとパラパラとページをめくってみた。海外の福祉情報が紹介され、それを比較するのだろうと思っていた。ところが、これはとんでもない本だった、、!→

2023-01-31 19:45:37
ツチ @dotarou

冒頭から各所に会話が載っている。誰だか知らないおじさんの頭部の写真が10枚位並んで載っている。後ろの方では、ビートルズのバンドスコアが抜粋されている。、、?なんだこれ? グラフや表はあるが中世のフランスだったり、九州の地図が載っていたりする。→

2023-01-31 19:52:06
ツチ @dotarou

著者は久塚純一氏。初版の2011年当時は早稲田の社会科学総合学術院教授とのこと。福祉系の研究の道も夢想したりするが、この教授のもとで学んでみたかった!系譜を継いでる方はいないだろうか、、?とまで思うほど、良い本でした。→ pic.twitter.com/EuUwyEnsGS

2023-01-31 23:19:12
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ツチ @dotarou

冒頭からぶん殴られる。筆者は福祉の世界にはお約束が、あるという。それは『福祉についての研究や実践を根本から疑うことはしてはならない』というもの。それに気づかず我々は日々無自覚に実践してるのだ。こうなっている構造を、著者は「福祉の大衆化」をキーワードに鮮やかに解き明かしていく→

2023-01-31 23:50:04
ツチ @dotarou

もし、あなたが福祉での仕事や、介護の話題で何かモヤモヤしたものを感じてるとしたら、この本はヒントになるかもしれない。少なくとも私はホッとした感覚がありました。 この本には繰り返しポイントとなる著者の主張が出てきます。→

2023-01-31 23:57:07
ツチ @dotarou

「書かれたものを見れば、書いた人の位置が分かる。」頭髪の写真はこれを分かりやすく表現した例でした。 「議論の前に、その定義がどこから来たのか、誰が決めたのか考える」『障害者』とは誰が決めたのか。視力検査の成り立ちを紹介する章はスリリングでもありました。→

2023-02-01 00:03:03
ツチ @dotarou

「その人でない立場の人が果たしてその人を表現できるのか」総体を表現する例で、ビートルズのスコアが出てきます。本人を、抜きにしたケース記録とは何なのか。実際は一部なのに全体を表現してると思いこんでいないか。→

2023-02-01 00:07:08
ツチ @dotarou

これは再読しよう。紹介しきれなかったですが、制度についても多数書かれており、介護保険の制度について考えるきっかけにもなりそう。フランスの医療制度、そうなの?!という驚きもあり。また、再読して気づきがあればどこかで書きたいと思います。終わり。

2023-02-01 00:08:42
ツチ @dotarou

大事なところを忘れていた。比較福祉なので、各国の情報の比較というテーマはある。単純に老人ホームの数を比べて、そうか日本はやはり進んでるな、、、なんて考えることがあるが、その定義となる老人ホームとは何か。その概念を決め、それに当てはめるのは片一方の国の人。その人が現地の情報を→

2023-02-01 06:46:07
ツチ @dotarou

正しく認識できているのか?資料は注釈を読め、と著者 するとそこには前提条件が書いてあり、詳しい調査の状況もたどれる。著者は「これじゃ比較できない」と途方にくれるところからが比較福祉のスタートだ、と書いてありました。

2023-02-01 06:48:15