西洋中世学会若手セミナー「頭と舌で味わう中世の食文化:実食編」ツイートまとめ

2023年2月4日(土)に開催された西洋中世学会若手セミナー「頭と舌で味わう中世の食文化:実食編」の主催者、スタッフ及び参加者のツイートをまとめました。
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音食紀行 @onshokukiko

(Einhard, 『The Life of Charlemagne』) 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:07:44
音食紀行 @onshokukiko

医者が提案した煮込んだ肉料理は、一般的に農民食として知られています。通常塩漬けにしている肉を煮込むことで、塩の味も薄まり、肉もやわらかく、栄養価の高い肉汁を最大限に味わうことができるという優れものです。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:09:05
音食紀行 @onshokukiko

このあたりもカール大帝が反発した点かもしれません。肉のローストを味わうことができるのは、貴族階層という少数の人々だけのものだったからです。 カール大帝の逸話は拙著『食で読むヨーロッパ史2500年』(山川出版社)に収録しています。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:10:45
音食紀行 @onshokukiko

スパイスの対方についてコストマリー事務局さんより説明。 ジンジャー、クローブ、ナツメグなど。 体を温める要素など。 そこから派生して四体液説の話。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:12:56
音食紀行 @onshokukiko

Blamensir を食べながらCarmina Buranaの白鳥の嘆きを聴くという機会は失した模様。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:14:46
音食紀行 @onshokukiko

今回の料理のキー食材となった米粉について 高級食材で至高。 ドイツの料理:中世と現代では、中世の方があっさりしている。全体的にマイルド。日本人に合っている。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:31:28
音食紀行 @onshokukiko

イタリアは中世の方が甘酸っぱい。 アグロドルチェ。イタリア語で「甘酸っぱい」という意味の調理法で、アグロが「酸っぱい」、ドルチェが「甘い」を指しています。 例:ナツメヤシのピューレ あとは、ヴェルジュ(酸味のあるソース)など。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:37:49
音食紀行 @onshokukiko

個人的な雑感 最高でした。14世紀ドイツの料理と中世アイスランドの料理を実食できるイベントは稀有ですし、その時代を専門に扱っている研究者が語るので、解像度の高い中世料理を味わうことができました。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:41:37
音食紀行 @onshokukiko

アイスランドは食文化考古学を実体験でき、充実した時間でした。 先生方の専門であるイタリア、ドイツ、北欧、アイスランドについての中世食文化の解像度が高まった心地です。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:43:07
音食紀行 @onshokukiko

一方で、今回の料理の食材から米の話が出てきたので、中世におけるイベリア半島かビザンツ帝国における米の話題が出てくればより面白いものとなったかと思います(その地域の研究者が今回いらっしゃれば)。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:46:45
音食紀行 @onshokukiko

現代の料理パエーリャに触れてから中世の米について話すのもいいですし。 補足:レコンキスタの影響。スペイン南部で使われる食材にはアラビア語起源のものが多数存在。 米:アロスarrozはアラビア語のアルッズ(ン)aruzz(un)に由来。 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:49:41
音食紀行 @onshokukiko

あとは砂糖の受容として、最初に医薬品として砂糖がアラビア世界からビザンツ帝国へ入ってきた話などあれば面白いです。 四体液説の具体例の明示や「養生訓」(例、「サレルノ養生訓」)にも触れつつ、医学書由来の料理への波及なども出てくれば! 西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編

2023-02-05 18:53:56
音食紀行 @onshokukiko

書き忘れ Blamensir は現代では「ブランマンジェ」。フランス語で、白い(blanc)食べ物(manger)。ここからも触らす語由来の外来語だとわかります。 現在では、風味をつけた牛乳をゼラチンで固めたスイーツの扱いですが、当時は肉料理でした。 アーモンドミルク→牛乳 米粉、ラード→ゼラチン

2023-02-05 18:57:46
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

Blamensirについてですが、砂糖の精製度合いによって色が変わってきちゃうのだとしたら、「白」は鳥から来ているのかもという意見はなるほどと思いました。シトー会士も「白い修道士」と呼ばれる一方「灰色」とも呼ばれ、実際は真っ白だったとは思えません。

2023-02-05 19:39:57
Toshio Ohnuki @t_ohnuki

中世の色は象徴的な表現であって、実際の色調には幅があったのだろうと教室の後ろで聞きながら考えていました。

2023-02-05 19:41:08
繻 鳳花 @shuhohka

昨日の中世ヨーロッパ料理の実食セミナーに、毎度おなじみの音食紀行さんも参加されまして、超絶詳しいレポートを投下して頂きました。書きたいこと多すぎてめっちゃ長くなっちゃったみたいなんですが、補足なども入れて頂いて感謝感激でございますー。ご興味ある方はぜご一読をば(^-^)↓。 twitter.com/onshokukiko/st…

2023-02-05 22:31:57
音食紀行 @onshokukiko

西洋中世学会若手セミナー「中世の食文化」実食編参加してきました。 料理は次の通りです。 Blamensir 鶏のシチュー Můs 林檎のムース Harðfiskur アイスランド産干しダラ 1枚目、左が鶏、右が林檎です。 干しダラの写真撮り忘れたので、大元を撮りました! pic.twitter.com/8xoRFbEBXY

2023-02-05 09:56:47
繻 鳳花 @shuhohka

連投ツイートの中で「砂糖」の項について補足がありますが、ご指摘のように砂糖などの甘味に関しては、料理だけではなく、薬用(医療用など)としても重要視されていた点は、今後もいろんな観点から推測して掘り下げてみるといいかなー?と思いました(^-^)。 twitter.com/onshokukiko/st…

2023-02-05 22:42:25
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