Colaboは都若年被害女性等支援事業で1300万円の赤字を出していた?

都若年被害女性等支援事業の、監査を受けての対応結果が3日に発表された。 その中で、Colaboが当該事業のために負担したとされる人件費について、都のやらかしのせいでややこしいことになっている感がある。 この件について、整理するためのツイートを行ったついでに、ここにまとめておく。
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本題

宇佐美典也 @usaminoriya

あとcolabo関係で 「蓋を開けてみればcolaboは1300万円の赤字でした!」 みたいなこと言う人いるけど、それデマだからね。 関係してる従業員の人件費の総額が2200万円で計上してないのが1300万円ってだけで、それを按分してようやく直接経費よ。按分してない数値に意味はない

2023-03-04 13:37:59
緑城雄山 @midorinojou

宇佐美氏のこちらのツイートについて、Colaboを擁護したい人がデマだと言ってるようなので、この1300万の赤字について整理しておきたい。 結論から言えば、宇佐美氏のこの言は正しく宇佐美氏の発言をデマだとする方がデマであると言える。 (続) twitter.com/usaminoriya/st…

2023-03-04 17:20:19
緑城雄山 @midorinojou

まず、事業関連の人件費が2200万と言うのは、間違いないところであろう。だが、これは事業全体の人件費であって、ここから該当事業のために使ったと見なされる割合を出さねばならない。これが、「按分」。 Colaboは他の事業もやっていたり、他の補助金の事業も受けていることから、 (続) pic.twitter.com/X4uNFGwQ8x

2023-03-04 17:23:47
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緑城雄山 @midorinojou

この2200万が100%該当事業の経費とは認められることは本来あり得ない。 これに関しては、再調査で何故か事業関連の人件費を按分することなく該当事業のためと認めてしまった都の非が大きく、そのために話がややこしくなってしまっている。

2023-03-04 17:27:37
緑城雄山 @midorinojou

ちなみに2200万の全額経費算入は、監査委員から都への指示(下記画像の赤線部分)を全く無視しており、都の処理が不当であると言わざるを得ない。 もっとも、都の再調査結果自体が、一般的な会計・税務常識から言えば耳を疑うレベルで杜撰なものであるが。 pic.twitter.com/fyDL3530wq

2023-03-04 17:31:03
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緑城雄山 @midorinojou

再調査前の会計報告では、Colaboは按分を行っており、その結果が人件費900万とになる。 だがこれは、監査でも指摘のとおりその根拠が不明瞭であり、端的に言えばこの900万も全額経費計上していいものかは不明である(赤線部分)。 pic.twitter.com/CipJURLCe2

2023-03-04 17:35:49
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緑城雄山 @midorinojou

なお繰り返しになるが、この監査結果を受けて再調査で按分無しに100%該当事業としての経費計上は本来あり得ないし、あってはならないそれが許されるのは、Colaboが他から補助金を受けておらず、該当事業しか行っていない場合だけだ。

2023-03-04 17:39:09
緑城雄山 @midorinojou

つまり、宇佐美氏の言うとおり2200万と言う人件費に意味はなく、またそれを全額該当事業の経費として計上してはならないのである。 この2200万を適正に按分して、ようやく該当事業の人件費が算出出来るのだ。それは、600万かも知れないし1200万かも知れない。

2023-03-04 17:41:48
緑城雄山 @midorinojou

本来、都は再調査の際にその適正な按分率から適正な経費を算出するべきであったのだが、よりによって再調査前にはされていた按分をスルーして100%経費算入などと言うデタラメをやってしまった。 これでは、Colaboと都がグルになっていると言われても仕方の無いところであろう。

2023-03-04 17:45:33

余談

緑城雄山 @midorinojou

按分の話でバズったついでに、画像1枚目のような主張に対しても触れておこうと思う。 まず、画像2枚目のとおり再調査で「本事業に従事している職員の給与は総額で」2200万となっているので、按分の起点はこの額になる。 勝手に、按分の起点を管理部門を含めた総人件費にしてはいけないpic.twitter.com/xMtu52PtMm

2023-03-05 21:29:59
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緑城雄山 @midorinojou

で、Colaboの事業全体における人件費が1900万なので、2200万がこの事業「のみ」に従事しているとなると(これも根拠が意味不明だが、管理部門の人員の給与をカウントしたか)、Colaboには該当事業以外の事業を行うマンパワーは存在しないことになる

2023-03-05 21:35:26
緑城雄山 @midorinojou

Colaboが該当事業以外の事業をやっている以上、他の事業でもこの2200万で稼働させている人員を使っているはずなので、この2200万を100%経費計上することはありえないしあってはならない。 この2200万を起点として按分し、該当事業の人件費を算出しなければならないのだ。

2023-03-05 21:38:17
緑城雄山 @midorinojou

ちなみに、画像1枚目の主張のように総人件費からの按分とすると、もっと面白いことが起こる。 画像2枚目の青線部を見てのとおり、社労士等の報酬は61万が過大計上とされて20万が当該事業の費用と認められているため、按分率は20万÷81万で、ざっくり25%となる。 pic.twitter.com/MkwDcxwhrD

2023-03-05 21:41:04
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緑城雄山 @midorinojou

仮にこの按分率を総人件費に適用したとすると、2800万✕25%で、700万となる。つまり、1300万の自腹どころか、200万ほど過大計上されたことになるのだ。 ちなみに、該当事業経費÷総事業経費は按分率の計算としては合理的であるので、(続)

2023-03-05 21:44:49
緑城雄山 @midorinojou

もし社労士等報酬と人件費で按分率を変えるべきだというのであれば、是非その按分率と、その按分率を算出した合理的な根拠を示して頂ければ幸いである。

2023-03-05 21:46:30
緑城雄山 @midorinojou

最後に付記しておくと、本来の経費算出ベースは2200万なので、もしこれに先程使用した按分率を適用するならば、当該事業に経費計上できる人件費はおよそ550万程度となろう。

2023-03-05 21:53:34