「銀行は『無からout of thin air』預金通貨を生み出し、それを融資している」というのはその通りで～

wankonyankoricky @wankonyankorick

「銀行は『無からout of thin air』預金通貨を生み出し、それを融資している」というのはその通りで、主流派の又貸説を批判する上では重要なのだけれど、MMTの立場からするとそうやって生み出された預金通貨がどうやって償還=破壊されるかの方が、ある意味では一層重要。準備通貨は融資を

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実行するときに必要なのではなく、それを償還するときに必要とされている。銀行は無から預金通貨を生み出せるが、それが払戻されるときには現金が必要だし、他銀行の口座へ送金や政府へ納付されるときには準備通貨が必要となる。融資するときに準備通貨が必要ない、というのは、送金や納付される際に

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金融市場で流動化できる資産があれば、何も今の時点で十分な準備預金を保有している必要はない、ということ。だから融資時点での準備預金は銀行の融資の制約にはならないが、きちんと決済できるようにするためには純資産が十分なければならず、そちらが制約になる。十分な資産があれば

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たとえ決済が集中し、市場全体で準備通貨が不足しても金利が上昇すれば、中央銀行が国債を中心とする諸資産の流動化・再割引に応じる。だから中央銀行や金融庁は銀行が常に十分に流動的な資産を保有しているかどうかをモニタリングすることが必要になる。 ところが実際には、ついさっきまで

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流動的だったはずの金融資産が突如として流動性を失うことがある。これが金融危機。先ほどまで十分な価値があるとされていた金融資産が実は虚偽で虚飾でしかなかったことが明らかになり市場で価値を失うと、そうした資産を保有している金融機関の資産が崩壊し、純資産がマイナスになる。 こうしたとき

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金融危機の深化を回避するため、しばしば政府による銀行への資本注入が行われる。これは政府の支出によって特定企業に便益を与えようという財政政策。 ところが金融危機に際しては、中央銀行がほおっておけばゼロにまで価値が下がるだろう金融商品を購入することで市場価格を下支えし、金融機関の

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純資産を守った。本来、中央銀行がやるべきことは流動性のある資産と交換に一時的に準備を増やすことで決済の安定に資する、ということだった。ところがここでは無価値な資産を中央銀行が買い支えすることで擬制の価値を守ることで、様々な詐欺商品（「毒入り金融商品」）を生み出し

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多くの顧客に損害を与えてきた金融機関の方は守られた一方、毒入り商品をつかまされた顧客や住宅を失いながら住宅ローンだけが残った人たちのことは一顧だにされなかった。 又貸し説が問題なのは、単に中央銀行の準備通貨が銀行の融資行動の制約になっている、という誤った観念を生み出すこと

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ばかりではなく、こうした金融危機の発生要因から目をそらしてしまうため。又貸し説になってしまえば、こうした預金発生と準備需要の時間的乖離から発生する金融危機の構造を把握できなくしてしまい、そしてゴールドマンやリーマンなどがやってきたことから目をそらさせる効果もある。 政府や中央銀行

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による適切な規制や監督、危機に対する対処法などを議論する上では、こうした預金通貨の創造と破壊に関するきちんとした認識を前提とするわけで。 それがなかったからオバマは結局、ゴールドマンを救い「99％」を犠牲にすることを選ばざるを得なかった。99％をささえることができれば、ゴールドマンを

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潰すことだって可能だったのに、それが出来なかった、というのがMMT派のオバマ批判でもあるわけで。そしてマネーマネージャーたちは再び詐欺的商品を生み出して「景気を牽引」している。