俳句は詩?

四ツ谷龍さんとの短いやり取りをまとめました。
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Ryu Yotsuya @leplusvert

【詩の定義】俳句にとって、もっとも大切なものは「そこに詩があるか」ということです。詩の無いものは俳句ではない。しかし、詩とは何かということについてもう少し説明が必要と思いました。

2011-10-08 20:40:19
Ryu Yotsuya @leplusvert

【詩の定義】文学の一分野が詩であり、さらにその一分野が俳句であるという規定があります。そのような定義は誤りとは言えませんが、創作的ではない。

2011-10-08 20:40:56
Ryu Yotsuya @leplusvert

【詩の定義】「彼の話しかたは詩的だね」「この料理は詩的だね」「そういう考えかたは詩的だね」というような言いかたの「詩的」なるものが、本当の意味での「詩」です。

2011-10-08 20:41:19
Ryu Yotsuya @leplusvert

【詩の定義】まったく意外で、人を驚かせ、説明不能で、それでもすばらしく美しいと受け手を感動させるもの。それはどのような表現形式であろうが「詩」としか呼びようがありません。

2011-10-08 20:41:49
Ryu Yotsuya @leplusvert

【詩の定義】忌野清志郎が、憲法第九条について「トラブルを武力によって解決しないという考えかたは詩的だと思う」と言っていたことがありました。国家防衛の問題はここで私が論じたいことではありませんが、暴力の危険を音楽表現に転じることが「詩」だという清志郎の解釈はすばらしいと思います。

2011-10-08 20:42:27
Ryu Yotsuya @leplusvert

【詩の定義】そういうことを踏まえて、「詩とは何か」と言えば、それは精神の自由と若々しさ、発想の意外性、および表現へのひたむきさということだと思います。

2011-10-08 20:42:53
Ryu Yotsuya @leplusvert

【詩の定義】さらに言えば、自分の内側からなるいきいきとした直観によって、生命力をあらしめるということが、詩の創作というこであり、俳句の創作でもあるのです。 (おしまい)

2011-10-08 20:43:21
やまだろけつ @rockets_yamada

@leplusvert 詩という概念はいつ頃からのものなんでしょうか。たとえば、芭蕉の時代に俳句を詠む=詩を詠むという自覚があったのでしょうか。

2011-10-08 21:59:29
Ryu Yotsuya @leplusvert

@rockets_yamada さあ.... 日本語の詩といえば、支考、蕪村あたりが創始者なのでしょうか。私が言っているのは、そういうジャンルの問題ではありませんけどね。

2011-10-08 22:05:47
Ryu Yotsuya @leplusvert

@rockets_yamada 「詩」を芭蕉の言いかたに置き換えるとすれば、「風雅」だと思うな。それは田中裕明が「詩情」と呼んだものに等しいというのが、オイラが「夜の形式」の講演会で話したことです。

2011-10-08 22:14:16
やまだろけつ @rockets_yamada

@leplusvert 詩、というと私は明治以降に外国から入ってきたものをイメージしてしまうんですね。だから俳句=詩というのはすごく不思議な感じがするのです。単にジャンルということではなくて。本題からズレててすみませんが。

2011-10-08 23:07:52
Ryu Yotsuya @leplusvert

@rockets_yamada そうなんですよ、「詩」=西洋詩・自由詩と思い込まれてしまうことが多くて、そこで議論が成立しなくなってしまうんです。

2011-10-08 23:55:38