buveryさんによる尿測定の問題点のまとめ

南相馬での乳幼児の尿から最大187Bq/lという記事 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111105/k10013753271000.html がありましたが、測定をしているのはRHC JAPANという企業ですが、マシスと関連があるようです http://www.masis.jp/1_analyte/1_analyte_5081.htm 。少なくともマシスと同じ装置を使っているように思われます。マシスは以前騒がれたよつば牛乳のセシウムや、八王子の公園のヨウ素など、正しくない結果を発表して撤回をしています。放射線測定というのがとても大事になって来ている中、専門家でない人も問題点等を理解するのはとても重要だと考えています。buveryさんが以下に簡潔に問題点をまとめてくれています。buveryさんの最初のツイートのリンク先はnot foundになってしまいますが、繋がるリンク先は http://www.masis.jp/1_analyte/1_analyte_5081.htm です。
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buvery @buvery

このマシスという会社の測定の問題点は、分かっている人は、分かっているわけですが、簡単に説明します。http://t.co/l2FzzlP7 @take2602: 南相馬の乳幼児の尿からのCs…測定をしたRHCジャパンが用いている装置は、精密測定は苦手です。以前よつば牛乳の件で問題

2011-11-05 18:55:52
buvery @buvery

パーキンエルマーが出している液体シンチレーションカウンタは、チャネルを決めて、ここからここまでのエネルギーの範囲のところをセシウム137とする、とするわけですね。ただ、この機械を通常使うのは、トレーサー実験と言って、自然バックグラウンドより、はるかに多くの放射性物質を使います。

2011-11-05 18:58:45
buvery @buvery

通常のトレーサー実験では、自然のバックグラウンドよりはるかに高い値がでるので、放射性物質が入っているかどうかは、簡単に分かる。100倍、1000倍など、簡単に出ます。装置自体は、昔のカメラのフィルムくらいのサイズのバイアルにサンプルを入れてガチャガチャ自動で測る。

2011-11-05 19:01:42
buvery @buvery

ところが、今回の事故の例では、もともと、セシウムの量は少なく、尿中にある主要な自然放射性物質のカリウム40と同じくらいあるかないか。そうなると、まず、自然バックグラウンド(空間のγ線)だけでなくて、尿中のカリウムからくるバックグラウンドを差し引かないといけない。

2011-11-05 19:03:46
buvery @buvery

この尿中の自然放射性物質であるカリウム40からのバックグラウンド(コンプトン散乱したもの)は、尿中のカリウム40を測定してそこから計算すればよいわけですが、まず、それをしているのかどうか。通常の計測では、そんなの問題にならない高い値でしか使いませんから、非常に怪しいと思います。

2011-11-05 19:07:30
buvery @buvery

もう一点。誰でもオシッコを我慢していると、オシッコの色が濃くなるのは経験していると思いますが、尿中に排出されるものの濃度は、簡単に10倍位変動すします。だから、適当な時間に20ccくらいとった時の尿中の値も(カリウム40を含めて)10倍くらい変動します。

2011-11-05 19:11:08
buvery @buvery

適当な時にとった尿を、20cc、10分程度で、まともな値が検出されるとても信じられない。自然バックグラウンドより高いと言っているのは、ほとんどは、測定の変動ではないかと考えるのが妥当です。NHKもそういうのを検証してもらいたいですね。http://t.co/62Tf0lmK

2011-11-05 19:17:41