私的考察/青祓・奥村兄弟について

兄弟姉妹って立場故の扱いの差って色々思うところがあるよね、という話に端を発して延々と語り倒してしまった、奥村兄弟について思うところアレコレ。所々かなり極端なこと言ってる気がするので、あくまで捉え方のひとつとして見ていただければと…。
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ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

双子なのに「姉」扱いされるのは!わりと!つらい!!!^▽^

2011-11-06 09:35:39
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

だがしかしその分奥村の、双子なのに兄だの弟だのの云々は結構考えるところがあるというか少なからず経験から推測できることもあるので巡り巡って萌えに変換できるのでまぁいい。

2011-11-06 09:37:39
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

らぶらぶキャッキャな奥村兄弟が想像できないのは元を辿ればそこなんだろうな。双子なんてお互いにコンプレックスの塊だっての…片方の良いトコも悪いとこもヘタすりゃ親より知ってるっての…。そのぶんうちの妹とは「お互いにコンプレックスがある」って意思共有が成り立ってるから随分楽だけど…(笑

2011-11-06 09:44:22
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

ただ、こと青エクに関して「兄弟だからこそ色々知ってる」はどっちかっつーと志摩兄弟に適用されると思うけど。柔兄に夢見てそうな金兄なんかも、一応柔兄が次男だったときを知ってるだろうからなぁ…。

2011-11-06 09:47:31
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

だがしかし、その観点を重視して言うなら、志摩兄弟よりは奥村兄弟のがまだ恋愛云々のいざこざに発展すんじゃねぇのと思った。 何故かって? あいつらお互いに夢見てるからだよ。

2011-11-06 09:49:28
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

現状の奥村兄弟みたいに、お互いに夢見てると、そりゃあ恋愛だってできるかもしれないね。相手の悪いとこ目に入ってるはずなのに認識しようとしてないからね。 あの2人の互いを見る視線への無自覚フィルターかけっぷりの原因は、雪ちゃんが祓魔師の勉強し始めて双子が接する頻度が減ったことだな。

2011-11-06 09:53:37
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

その7歳~中学時代までの空白に、雪男が幼少期の燐への憧憬を飛躍的に加速させて、燐は燐で雪男を憧憬対象にするに至ったわけで。 お互いがお互いの弱いとこ見えてないんだよアイツら。『自分と違って「強い兄/優秀な弟」』。

2011-11-06 09:58:29
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

自分と違って○○だから…って、今の奥村兄弟はお互いに「違い」ばかりが輝いて見えてる。その光に気を取られてて、相手はその光が全てだと思い込んで、自分と「同じ」部分が光でかき消えてるのに気付いてない。

2011-11-06 10:01:32
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

相手を自分と同じステージに置いてないんだよね、結局のところ。無意識にお互いを、自分より上に見ちゃってる。憧憬の対象として。

2011-11-06 10:03:32
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

雪男の場合は、その無自覚憧憬フィルターの形成期間が、7歳より前までの幼少期だったってのも、現状に至る大きな原因ではあるかと。ちょろりと教育心理学を挟みますと、2歳~6歳までは、自己中心的な直感思考をしている「前操作期」にあたります。自分に目に見えてる世界がその子にとっての全て。

2011-11-06 10:07:38
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

他者の視点でものを考えられるようになる脱中心化は、7歳付近からの「具体的操作期」の段階で会得するもの。それまでは、その子どもが誰か他人を把握する場合、どこまでも「自分から見た○○」になる。自分から見て目立った特徴ばかりを認知するわけだ。

2011-11-06 10:13:12
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

雪男の場合は、他人の視点に沿ってものを見る=燐の境遇から燐の心中を推し量るって段階に至りきる前に、燐と離れて祓魔師の勉強を始めてしまった。それまでの「『自分にとって』強い兄」のイメージを引きずったまま。

2011-11-06 10:16:40
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

兄が、持って生まれた「力」のせいでずっと苦しんでいたこと、兄である燐が「自分と同じ」ように自身の弱さに苦悩してること、…を、雪男はその目に映す機会があったはずだけど、それ以上に「自分と違って強い兄」っていう雪男自身の立場から見た認識が勝って、それはかき消えてる。

2011-11-06 10:22:20
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

同時に、燐は、いつだって弟を守る「兄」であらんとしていた。彼自身、雪男に自分の弱いところは見せたがらなかった。 …そういう意味では、幼少期の雪男から燐のイメージは、当たり前っちゃ当たり前ですね。兄であろうとした燐を、雪男が兄の望む通りに認識しただけの話。

2011-11-06 10:32:16
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

問題(?)は、その幼少期の憧憬が、相手の視点に寄って考えられるようになる時期に変容し損ねた点。そんでもって、その印象を15歳の現在まで引きずり、フィルター越しに燐を見てる現状。 雪男→燐はそんな感じじゃなかろうか。

2011-11-06 10:35:49
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

一方、燐の場合。さっきの「前操作期」と「具体的操作期」をまたちょろりと引き合いに出してきますと、幼少期、燐は自分で制御しきれない力も手伝って、ほとんど自分のことしか見えてなかったと思う。けどその時期に同時に、燐は雪男の前では「強い兄」であろうとした。

2011-11-06 10:51:24
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

燐はその当時、雪男がすでに魔障を受けて悪魔が見えるようになっていたことなんて知らない。彼に見えないものに怯えていた雪男は、自分の視界が全てだった時期の燐から見れば、それこそ身体が弱くて臆病で「俺が守らなきゃいけない」対象だったと思う。

2011-11-06 10:58:00
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

雪男にとっての「兄」であろうとしたのは、嫌われ者の自分の居場所が欲しいからって気持ちもあり、回り回れば自分のためという指摘もできるんですけど、それはまぁ、時期的にも境遇的にもそういう感情があって当たり前だと思うので、そこはあまり責める点ではないとしよう。

2011-11-06 11:02:29
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

で、雪男が祓魔師になるための勉強をし出した、奥村兄弟が接する機会がそれまでに比べるとかなり少なくなったであろう、7歳以降の「具体的操作期」。 雪男はどんどん勉強して優秀になっていった。燐から見えていたのは「医者になるために頑張ってる、自慢の弟」。

2011-11-06 11:05:55
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

その一方で、自分は学校になじめず喧嘩三昧。教会の人や父に迷惑をかけっぱなし。喧嘩してきた自分の怪我の治療をしてくれる弟。自分と弟を比較しては、余計いじけるとこもあっただろうし、同時に「コイツは凄いなぁ」って憧憬が積み重なっていった。

2011-11-06 11:11:37
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

ここで個人的に押さえておきたいのは、幼少期から変わらず力をうまく使えず悩み続けていたことと、兄弟2人が一緒にいる機会の減少から、本来、自分以外の視点でものを考えられるようになる「具体的操作期」に、燐が「自分から見た」雪男像を膨らませていったであろう点。

2011-11-06 11:14:00
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

そうやって、弟に感じていた「凄さ」が、身体が弱くて自分の夢を主張することもままならない幼少期の雪男像を、良くも悪くも塗り替えてしまったのが、正十字に入って雪男が生徒代表で話してるのを見たとき…ではなかろうかと思っている。

2011-11-06 11:18:58
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

その頃はちょうど、悪魔として覚醒し耳や歯が尖り尻尾が生え、双子の弟である雪男とは人間としての見た目の体格や雰囲気に加えて、身体に決定的な違いが生まれてしまったばかりで、燐が人間と自分との違いを意識せざるを得なかった時期だっただろう。

2011-11-06 11:23:36
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

「そうだあいつは医者になるんだ」「あんな世界に巻き込むことない」。このへんの発言は、その頃の燐の気持ちが顕著に表れてる結果ではなかろうか。加えて雪男がいつのまにか自分よりずっと先に祓魔師になっていた事実がダメ押しになった。自分と雪男は「違う」存在だ、という認識を、更に強めた。

2011-11-06 11:27:08
ナカノ@9/24ブリデ東6マ05b @nakano0828

そして、幼少期に弟の前で「兄」であらんとした燐のように、雪男は、祓魔の云々について何も知らなかった燐の前で「昔とは違う『兄を守る弟』」であらんとし、今もそういう風に振る舞っている。燐が雪男の望むとおりに弟を認識した。だから…これも、まぁ、しょうがないっちゃしょうがないことだね。

2011-11-06 11:31:54