【2011】ベーカー街221Bの日常【2012】

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

帰ったらホームズがエプロンつけて立ってた。天変地異の前触れだろうか。

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

ハドスンさんの知り合いが急病で倒れてハドスンさんは出かけたし、メイドには暇を出してるしで、料理を作れるのはぼくしかいないんだ。RT@JHWatson_bot: 帰ったらホームズがエプロンつけて立ってた。天変地異の前触れだろうか。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot 食べに行くという選択肢もあったんじゃないか？

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot そうなんだがね、お腹が空いたから軽食でも作ろうかと思ったら興がのってね。本格的に作り始めちゃったんだ。まあ大丈夫だよワトスン！ ジェレミー氏演じるぼくが作ったみたいなシチューは作らないから！

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot ……そうか。なら楽しみにしてる。

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot うん。大船に乗った気でいたまえ。もうちょっとでできるから上で待っててくれ。

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot おまたせー

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot いい匂いだね。蓋開けるよ？ ――これは………

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot まあ確かに、見た目はちょっとあれだけど、味はおいしいよ。めしあがれ。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot ……いただきます。――あ、本当だ。おいしい。すごいなホームズ！ うまいよ。

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot ふふん。だろう？ ぼくのあの成績表に家政の腕も記入しておいてくれよ。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot 君に及第点をあげるよホームズ君！

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot ありがとうございますワトスン先生！

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

きれいな後ろ姿の女性が居間にいた。「こんにちは」と声をかけた。振り向いた彼女は、多少線の硬さはあるが、思った通り美人だった。「今日も寒いですね」とぼくは言った。「君を騙せたんなら大丈夫だね、ドクター」と彼女――いや、ホームズが上機嫌で言った。……なんかもう疲れた。今日はもういい。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

そして彼は「ぼくのメイクの腕も捨てたもんじゃないだろう？ それじゃ、安心して奴を尾行してくるよ」と言ってドアを開け、淑女にあるまじき足音で階段を駆け下りていった。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

尾行から戻ってきたホームズにドレスを脱ぐのを手伝って欲しいと言われた。「一人で着れたんだから一人で脱げるだろう」と言ったら「コルセットの紐を固結びにしたら取れなくなった」と言われた。厄日だ。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot ……無理だ。解けない。切るしかないよ。

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot なんてこと言うんだワトスン！ これ、意外と高いんだぜ？ 三大陸における女性経験の腕前とやらを見せてもらおうか。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot いやだって君は女性じゃないし、だいたい女性はこんな結び方しないよ！ 新しいのならぼくが買うから。切ろう！

シャーロック・ホームズ @SHolmes_bot

@JHWatson_bot ちぇっ。しかたないな。いいよドクター。せいぜい優しく切ってくれ。あとこれ、紐を付け替えればいいだけだから別に買ってもらわなくてもいいよ。

ジョン・H・ワトスン @JHWatson_bot

@SHolmes_bot そうならそうと早く―― ぼくをからかったんだろうホームズ……