2011年11月7日

有本香 ダライ・ラマ14世法王連続ツイート

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有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王①】2008年の来日の折、小規模なお茶会に招かれ、初めて間近で猊下に接する機会を得た。この頃、猊下は世界中のチベット人に、「中国人の兄弟姉妹との交流を」と呼び掛けられ、東京では自ら中国人識者・学生との交流の場をもたれた。私はこの件をお尋ねしようと頭の中で

2011-11-06 21:46:43
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王②】幾度も質問を整理し御前に進んだ。「お目にかかれて光栄…」と言いかけると猊下は私の右手をとられ、ぎゅっと両手で握られた。驚いた私が少し体を引くと、少々いたずらっぽく笑われて、握っていた手にさらに少し力を込められた。瞬間、不覚にも私は頭の中が「空」になり、

2011-11-06 21:54:20
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王③】質問も忘れしばらくぼおっと御顔を見つめていた。何とか自分の使命を思い出し、口を開いたが、依然猊下は私の手を握られたまま。言葉がうまく出てこない。不敬を承知で言えば、あとにも先にも、男性に手を握られてあれほど緊張したのは生まれて初めてのことであった。

2011-11-06 22:01:15
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王④】緊張のなかで聞いた。「私にも中国人の友人がいますが、彼らとの会話で他の件はともかく、ことチベットのこと、猊下のことを理解していただくのは非常に難しいです。日本人の私がそうなのですから、チベット人が中国人と対話し、チベットのことを理解してもらうのは至難

2011-11-06 22:06:16
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑤】と思われますが…」というと、「対話なくして何も始まらないのだよ」と猊下は朗らかに言われた。「貴方がチベット人のことを理解し同情を寄せ、そのことを本に書き、中国の友人にまでも伝えようと話してくれている。そのことに感謝したい。貴方は、うまく伝わっていない、

2011-11-06 22:14:13
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑥】無力感がある、と思っていても、貴方が真剣に話したことは必ず相手の心に何かしら残っていくものなんだよ。そして伝えることで、貴方は、自分よりも相手のことをを考えるようになる。それでいいのです」と仰った。このとき、全身の力が抜けた。それは悪い意味でなく、

2011-11-06 22:20:06
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑦】私の中の「憑き物」が落ちた、とでもいうような瞬間だった。「チベット問題」は私にとって、一人の人間として大きく心を揺さぶられ続ける問題ではあるが、同時に、ものを書く、伝えることを生業とする私にとっていわば飯の種のひとつでもある。このときあらためて私は、

2011-11-06 22:28:12
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑧】「プロ」として、チベット問題と向き合い続けていこうと決めた。私は、人権活動家でもなければ、宗教を修める者でも、チベットフリークでもない。プロの伝え手として、一切の外連味を排し、この問題を、できる限りいろんな角度から見つめ、考えて伝えていこう、と思った。

2011-11-06 22:32:26
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑨】会話の最後まで、猊下はずっと私の手を握られたままだった。が、会話が終わる頃、私は、初めの緊張がウソのように平然とそのお手を握り返していた。その後、ダラム・サラでも一度、謁見の機会を得たが、このときは側近の方に「ご多忙の猊下にお時間をとっていただくのは、

2011-11-06 22:37:25
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑩】しのびないので」と辞退したが、ほかに日本人の謁見があるのでぜひ一緒にどうぞ、とのことでご尊顔を拝した。以前の私なら、謁見の機会を、しかもあのインドの山奥のダラム・サラまで行っているのだから、機会あれば一も二もなく、であったろうが、このときにはそういう

2011-11-06 22:41:14
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑪】思いではなかった。1度お目にかかったからいい、というような傲慢な気分からではむろんない。猊下への謁見はたいへんな誉である。でも、私はこの時、その誉に二度も浴する前に、自分にはやるべきことがあろう、と思っていた。それは、命懸けでヒマラヤを越えチベットから

2011-11-06 22:59:38
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ14世法王⑫】逃げてきたばかりの十数人の少年少女の話をとことん詳細に聞くことだった。そういいながらもいろいろとあって、この折にも結局、謁見の誉に浴し、猊下からユーモラスな励ましのお言葉を戴いたが、私は、前回のように、手を握られて体を引く、というようなことはなかった。

2011-11-06 23:08:39
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

法王猊下はたしかに素晴らしい。でも、ココだけの話だけどw、猊下が来られると、「わー」と言い、「法王様の教えには興味あるけれど、チベット難民がどうとか亡命政府とか、政治的なことにはあまり興味ない」と、のたまわった某有名人がいるそうな。それってどうなのよ、だよなーーorz

2011-11-06 23:24:50
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

私はダラム・サラには2度しか行ってないけど、皆さん、機会あったら行ってみてください。とくに若い人たち。不便なところだけどね。考えることたくさんあると思うよ。

2011-11-06 23:29:36
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

【ダライ・ラマ法王連続tw番外】初お目文字の際、猊下に手握られた私はなぜ頭まっ白になったか。スピリチュアル云々想像した人ハズレ。慈悲云々も×。猊下はよく私は魔法使いじゃない、特別なパワーない、と仰る。あのとき私は、その眼光の鋭さ、隙のない厳しさ感じさせる人間力に圧倒されたと思う。

2011-11-06 23:40:47
有本 香 Kaori Arimoto @arimoto_kaori

コンビニでの猊下のお姿など拝見すると、失礼ながら「可愛い」と思うし、そういう場面は随所で見られる。お話もいつもとってもユーモラス。でも、一対一で面と向かうと、ある瞬間、怖いくらいの厳しさがこちらに波動となって伝わってくる。最初のとき、私はそれに気圧されたんだと思う。

2011-11-06 23:47:56

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