2011年11月7日

ゲームキャラクターにおける「意図」とは何か? ~キャラクターがユーザーの主観の中に知性として現れる仕組み~

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三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

昨日の神奈川工科大学の講演のほんとうの議論の出発点はちょうど2年前に @hiyokoya6 さんと行なった議論になります。改めて議論を構築しておく必要性を肌で感じられました。 RT 寧々さんは知性を持っているか ~ゲームAIと「知性」~ http://t.co/M1RiraMj

2011-11-07 08:32:35
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

2年前の自分が真面目すぎて泣いた。>< RT 寧々さんは知性を持っているか ~ゲームAIと「知性」~ http://t.co/M1RiraMj

2011-11-07 08:35:20
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

「意図」には二つの側面、自覚される「意図」、認識される「意図」がある。その背後に人間がいるというだけで、そこに「意図」を見出そうとするのが人間である。発信側がたとえ無生物でもランダムアルゴリズムでも、それが人間の行為という前提がある限り、人間はそこに果てしなく意図を見出そうとする

2011-11-07 09:03:42
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

それは人間の生物としての防衛本能であって、特に攻撃的意図、友好的意図、性的意図に関して最も鋭い感覚を持つ。

2011-11-07 09:08:14
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

ゲームAIにおける Illusion of Intelligence とは、その本能を人間らしい外見や動き、声によって喚起し利用することでキャラクターを意図を持つ知能としてユーザーの主観上に顕在させるテクニックなのである。

2011-11-07 09:08:22
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

つまり感受される意図(知能と言ってもよい)は、人間の持つ内面の欲求、生存欲求、社会的欲求、静的欲求に裏付けられているものであって、この欲求をゲームシチュエーションによって喚起し得ることで、キャラクターは知能としての顕在をユーザーの主観の中に持つのである。

2011-11-07 09:10:51
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

生存欲求を利用したゲームは、まさにFPSである。その主観的視点の没入館と自分を狙い打つ敵によって喚起される生存欲求こそは、目前の敵を敵意を持つ敵として顕しめるものなのである。

2011-11-07 09:12:22
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

社会的欲求を利用したゲームは、The SIms や最近のソーシャルゲームである。誰かとコミュニケーションしたいという欲求は、多くのエージェントにゲーム内の役割を与えてくれる。ソーシャルゲームにおけるAI(エージェント)の利用はまだ少ないが、今後大規模に利用される下地が十分にある。

2011-11-07 09:15:29
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

トム・ハンクスが主演した「キャスト・アウェイ」は郵便配達会社のサラリーマンが無人島に遭難する話である。長い一人だけの時間の中で、主人公は人の顔を書いたオブジェに向かって話し続ける。それは彼の支えになる。これは、如何に人間のコミュニケーション欲求が高いかを示している。

2011-11-07 09:18:59
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

性的欲求を利用したゲームはギャルゲーにとどまらず、あらゆるキャラクターゲーム、アバターを介したゲームに及ぶ。性的欲求を喚起するキャラクターデザインによってキャラクターはそこに性的存在としてのリアリティをユーザーの主観の中で獲得する。

2011-11-07 09:22:04
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

一度ユーザーの主観の中に顕在化したキャラクターはその個人に大きな力を持つことになる。それがキャラクタービジネスの出発点である。

2011-11-07 09:22:15
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

このようにキャラクターは人間の衝動や欲求を喚起することで、ユーザーの中(主観)に実在を持つようになる。逆に、ユーザーはキャラクター・アバターを通してゲーム空間の中に自分の衝動を解き放つ。

2011-11-07 09:25:29
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

とすれば、キャラクターは逆に、ユーザーの衝動を受け取って、AI の認識・主観の中にプレイヤーキャラクター・アバターを顕在化しなければならない。AIの認識、AIの主観的世界とは何だろう?それはまた深い話になるので、今回はここでおしまいである。ご清聴に感謝いたします。

2011-11-07 09:26:55
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

子供たちは柔軟にアニメキャラクターやゲームキャラクター、着ぐるみ、本の登場人物を実在するかのように受け取ることができる。一方大人はその堅牢な認識次元のチェックによって、そういった可能性を排除する。人は認識から衝動まで、さまざまな知性の階層的なレヴェルで知性を感受しているのである。

2011-11-07 09:35:00
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

.@warapuri ゲームAIラウンドテーブル・オン・ツイッター第14回 「ソーシャルゲームと人工知能」(2011年6月期) http://t.co/WwRwTLRH

2011-11-07 09:38:10
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

そのあたりは重要ですね。次回はそれを議論しましょうか?RT @hudepen: ほぼ本能で行動する動物と違って、人には少し高度な知性と、その背景、文化や経験(トラウマも含む)があると思いますので、その辺りのファクターがAIの主観に絡んできそうですね。

2011-11-07 09:49:06
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

僕の好きなスタートレックの話でこういうのがある。ある惑星に調査に行くと滅びたはずの村落がある。それは村長を除いてホロデッキだった。

2011-11-07 09:57:47
三宅陽一郎MiyakeYouichiro @miyayou

でも村長はそれを消せない。村長は、もとは実在していた者の姿をしたAIたちが意思を持っているように思えて、彼らを消せなくて彼らと生きて行こうとする。そこには深いテーマがあるのだ。

2011-11-07 09:59:17

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