東京都、Colaboに対して3月29日のバスカフェ休止を通告。仁藤夢乃さんが長文ツイート

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仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

3/22のバスカフェが東京都からの中止要請によって開催できなかった後も、私たちは3/29の開催を求めていました。しかし、今日18時過ぎ、東京都より、明日のバスカフェは開催させない(「休止する」)との連絡がありました。とても残念です。… twitter.com/i/web/status/1… pic.twitter.com/70SXkw5CE5

2023-03-28 21:10:53
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(ツイート1個目全文)

3/22のバスカフェが東京都からの中止要請によって開催できなかった後も、私たちは3/29の開催を求めていました。しかし、今日18時過ぎ、東京都より、明日のバスカフェは開催させない(「休止する」)との連絡がありました。とても残念です。

今日も新宿歌舞伎町の街には、家に帰れず、お金もなく体を売るしかない、そう思い込まされて過ごしている少女たちがたくさんいます。これまでバスカフェではそうした少女たちに出会い、つながる活動を続けてきました。バスカフェへの妨害が深刻化してからも一晩で50人ほどが利用する日もあるなど、活動の意義や必要性についても、お伝えし続けてきましたが、少女たちを見捨てるような判断をとても残念に思います。

昨日、東京都から直接話がしたいと呼ばれ、都庁で2時間話しましたが、東京都は、バスカフェを開催させない前提で話しているとしか思えない態度でした。東京都から3/22についてColaboははじめ「中止要請」を受けましたが、その後、報道を受けて「別の選択肢を提示しただけ」といい、昨日も「中止要請はしていない。バスカフェ以外の選択肢を出すように要望しているだけだ」と言われました。しかし、具体的に開催に向けて協議するという姿勢が感じられませんでした。

妨害者に対する接近禁止命令が出たのは新宿区役所前でのバスカフェの開催日だということはこれまでに何度も説明してきました。警察に対応をお願いもし、警察は対応を変えて善処しようと準備してくれていました。そのことを伝えても、東京都からは「接近禁止命令が出ても、警察が動いたとしても安全を確保できるとは言えない」「われわれの懸念が払しょくできないので、それを払しょくできるような回答が欲しい」と昨日も言われました。

どんな懸念や危険があるのかと聞いても、「具体的にこれということではないが色々ある」といい、具体的に教えてほしいと何度も言うと、「利用者が嫌な思いをしない、個人特定されない、撮影してSNSにUPされたりせず落ち着いた場所に案内して相談できる」などと、今までも守れていることを言ってきました。それについてはこれまでも対策しており問題ないと伝えても、「これについてはあくまでも一例なので、その他にどのような懸念があるかも含めてそちらで検討してご回答いただきたい」と言われました。

また「接近禁止命令が出ていない人が妨害に来る可能性がある。トラブルになる可能性がある」とも繰り返されました。妨害に来る可能性があるまだ見ぬ人については、来たら110するなどして対応するしかないと思います。警察は110があれば対応すると言っています。

そもそも、アウトリーチの活動は、性搾取のなかにいる(または危険に取り込まれそうになっている)少女たちに出会いつながるためのものなので、危険はつきものです。私が街を歩けば、必ずと言っていいほど、性売買業者や買春者が少女たちに声をかけ、手をひっぱって連れて行こうとする場面を目の当たりにします。そういうとき、私は少女に声をかけて「私と行こう」とバスに誘うので、業者や買春者の男性たちからキレられたり、性売買業者らに囲まれて睨みつけられるといったことはよくあり、本当に命がけと言える活動です。そうした状況に少女たちが放置されていることこそが問題だと国も東京都も認め、しかし、行政にはできない活動だからこそ、危険と隣り合わせの活動を民間に委託しているはずです。

それなのに、昨年末から続く妨害に対して、私たちが対策や協力を求めても東京都には何もしてもらえないどころか、妨害者ではなく私たちに対して中止要請をされました。はじめ、私たちは東京都から「中止」と言われたのですが、その後報道を受けて、「別の選択肢がないか聞いただけ」と言うようになり、今は「休止要請だ」と言っていますが、この委託事業は今年度3月末で終わることが決まっており(補助金化されると聞いていますが詳細はわかりません)、これらは事実上の中止要請であることに変わりはありません。

東京都に協力してもらえない中、私たちは接近禁止命令を得て、警察へ対応をお願いもしました。それでも「不十分」だと言うのです。司法と警察が動いているのに、法治国家の日本で、これ以上の対策があるのか?と聞いても、東京都は「それを考えるのは受託者であり、あくまでも我々は委託者ですから」と笑いました。

「委託と受託の関係なのに、我々(東京都)に対策や別の案を考えるように言ってくるのはおかしい」と言い、東京都としては何もしない姿勢が一貫していました。また「我々はバスカフェ以外の選択肢を提示するようにお願いしているのに協議に応じてもらえない」と、Colaboについて事実と違うことを色々なところで言っていたようです。


仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

私たちは、年末から対策と協議を求めており、中止要請によりバスカフェが開催出来なくなった翌日の3月23日にもColaboの弁護士が複数で話をしに行きました。… twitter.com/i/web/status/1… pic.twitter.com/YsunhAWxsP twitter.com/colabo_yumeno/…

2023-03-28 21:10:55
仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

Colaboの考えは東京都に本日提出した以下の要望書の通りです。このような理由で活動を中止すれば妨害者の成功体験となり、Colaboだけでなく他の女性支援に対する攻撃もさらに深刻化することは容易に想像できます。私たちは妨害に屈せずに活動を続けます。行政にはバスカフェ継続への協力を要望します。 pic.twitter.com/OM2Xg2Bbnv

2023-03-20 23:07:34
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(ツイート2個目全文)

私たちは、年末から対策と協議を求めており、中止要請によりバスカフェが開催出来なくなった翌日の3月23日にもColaboの弁護士が複数で話をしに行きました。
それを踏まえて東京都は3月29日の開催に向けて検討すると話していたにもかかわらず、3月27日に協議を求められて行くと「Colaboから別の選択肢について回答がない。こちらが協議を求めても応じないどころか、抗議行動をやるなんて、そんなことをされたら誠実に協議できる関係ではなくなり、委託契約を取り消せる状態ということにもなりうる」と言ってきました。
また、23日の協議についてもなかったこととし「回答を書面で出していないから、回答したことにはならない」と、言われました。書面で回答しなければ回答にならないという話は、初めてこの時に聞きました。

東京都は、Colaboに対して、「協議に応じずに、いきなり都庁前で抗議行動をされて、東京都の委託事業で使っているバスで乗り付けた。そういうことをされると、話にならない。こちらは誠実に協議したいと思っているのにそれができない状況になってしまった。こういうこと(抗議)をされたら、それだけでも委託契約を取り消すことができるような状況である。委託と受託の関係があり、東京都からの委託を受けている受託者なのにそんなことをされると話ができない、東京都からの委託事業を受けている団体の代表が抗議に来るなんて…」と繰り返し言いました。委託の受託の関係とはそういうもので、契約を読めばわかる、と繰り返していました。

Colaboとしては、協議を求めていたけれど、こちらの要望(3月20日付。3/22のバスカフェ開催に向けてその日の15時までに提出するように言われたこちらの文書 twitter.com/colabo_yumeno/…)に回答のないまま新宿区に「中止」と連絡するなどしていて、誠実に対応してもらえなかったこと。抗議行動を行った「支える会」にはColaboは最後まであきらめず交渉していると伝えていたが、あの時間になって、(議員からの連絡で)中止撤回はないとわかった、抗議に集まっている人たちにも状況を伝えるために顔を出したこと。東京都の判断はおかしいと思っていることをと伝えました。

バスカフェ実施のためにあと何が足りないのか、教えてもらえたらそれについて対策を考えてお返事できると伝えても、具体的には何も出てきませんでした。また、「都としてこういうことならできるんだけど」というようなことを考えるつもりも皆無のようでした。東京都はあくまでも委託している側、それに従い、活動内容や安全対策を考えるのはColabo。安全確保も含めて委託しており、委託者から別の選択肢をと言われたらそれに応じるべきは受託者だ。妨害者がくるかもしれない状況では安全が守られない。と繰り返していました。

そもそも危ない場所だからバスをやっていることを伝えましたが、そもそも事業の意義も、出会っている少女たちのイメージも理解していないようでした。

また、「仁藤さんはいつも東京都の批判をされている。今日も、○○部長と話したけど冷たかった、とか書くんでしょ」と言われたので、そんなことは書きませんし、今までも事実と違うことは書いていません。これまでも行政の対応について問題があれば批判して改善を要求してきましたが、今回もおかしいと思っている市民がそれだけいるということではないですか、もし事実と違うところがあれば指摘してくれたら訂正しますと伝えました。

そして、東京都からは昨日、↑の投稿の画像1枚目の書面を渡されました。そして、「明日の朝までに書面で、代替案はないこと、その理由。他の案ではなぜ難しいのかを出してほしい」と言われたため、今朝👇の回答書を提出しました。


仁藤夢乃 Yumeno Nito @colabo_yumeno

Colaboから本日東京都に提出した回答書の続きです(画像1-3枚目)👇 こちら、ぜひ読んでいただきたいです。 これに対して、先ほど東京都から文書が送られてきました。(画像4枚目)… twitter.com/i/web/status/1… pic.twitter.com/3Wfq33M1fG

2023-03-28 21:13:55
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(ツイート3個目全文)

Colaboから本日東京都に提出した回答書の続きです(画像1-3枚目)👇
こちら、ぜひ読んでいただきたいです。

これに対して、先ほど東京都から文書が送られてきました。(画像4枚目)

東京都は「Colaboが別の選択肢を出さないから開催できない」とか「Colaboの安全対策が十分でないから開催できない」ということにするつもりで、そのために書面が欲しいと言っているのではないかと思いましたが、まさにそうだったのだろうと思わされる結果となりました。

あまりにもひどいです。
東京都からの事業の受託者が、その事業に関して東京都に対して抗議をしたら、委託契約を取り消すこともできる、そういう関係だと言われましたが、そうなのでしょうか。
1枚目画像の文章でも、「抗議活動が都庁舎前で行われたことは」「大変遺憾だ」と書かれています。この状況で私が抗議に行ったら、委託を取り消すぞということなのかもしれません。委託契約が終了するまであと3日、とにかく黙っていろと言うことなんでしょうか。

昨年5月に成立した女性支援法では、「行政と民間の対等な関係性による協働」が盛り込まれていますが、このような東京都の姿勢からは「対等」なんて一切感じられません。とても残念な現実に打ちのめされそうになりますが、今後どうやって夜の街で少女たちとつながる活動を続けていこうかと考えています。

4月からは東京都は事業の実施主体でなくなると言うことで、新宿区役所前の場所の貸し出しについては新宿区とColaboの2者での交渉になります。今日、新宿区には継続してバスカフェが開催できるように協力してほしいとお願いをしてきました。

少女たちにつながる活動、少女たちが体と心を休める場、そして、緊急的な対応をする場としても機能しているバスカフェを継続できるように、協力してもらいたいです。