大西さん(@ohnishiren)の連続ツイをツギャザりました。

生活保護受給者数、過去最高の205万。フライング報道からの連続ツイ。
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大西連 @ohnishiren

生活保護制度と受給者に対するバッシングが起こることを危惧しています。生活保護は市民の・被災者の生活を守る最後の砦。安易な財源論で社会保障に切り込むと、多くのいのちが失われる危険性があります。「生活保護受給、過去最多205万人に」時事通信:http://t.co/usSbucqh

2011-11-06 10:59:22
大西連 @ohnishiren

そもそも生活保護の受給者の多くは(約8割以上は)、高齢・母子・障害・疾病などの、働きたくても働けない世帯。また、いわゆる稼働年齢層も多くが50代~60代で持病を持っていたり、年齢・職歴により再就職が難しい。有効求人倍率が約0.67の現状で、1度失職すると再就職は困難な状況がある。

2011-11-06 11:08:09
大西連 @ohnishiren

生活保護を受給しながらアルバイトなどで働いている方もたくさんいる。生活保護は「生活保護基準に足りない分」を補填するというもの。現状で生活保護基準以下の賃金で働いている方は多く、保護の補足率は約3割と言われている。本来なら生活保護を受給できる状況の方が約475万人いることになる。

2011-11-06 11:13:02
大西連 @ohnishiren

保護費が高すぎるという論点ではなく、そもそもの最低賃金が低すぎることや、多くの方が非正規で社会保険にも入れず、ワーキングプアの状況におかれていることが問題。日本の相対的貧困率は約16%。生活保護受給者は日本全体で約1.6%。補足されていない「見えない貧困層」の拡大も大きな問題。

2011-11-06 11:16:24
大西連 @ohnishiren

生活保護制度を堅持・拡充することと同時に「中間支援政策」の拡充も必要。例えば、現状では失業者の中で失業給付を受けている方は約23%。実は1980年代の初めには約60%だった。今はそれだけ、雇用保険に入れない働き方をしている人が多い。雇用保険で支えられず生活保護しかなくなっている。

2011-11-06 11:39:45
大西連 @ohnishiren

また、国民年金をみても同様のことが言える。未納期間がなくきっちり満額納めていてももらえるのは約5万円ほど。それではとても生活できない。社会保障というのは全体のパッケージでセーフティネットを構築していくもの。年金・医療・介護・雇用・求職者支援・子育て・生活保護。全てつながっている。

2011-11-06 11:43:45
大西連 @ohnishiren

また、一人ひとりの「生存」を保障するためにも、全ての人が必要な時に必要なだけ活用することができる、セーフティネットとしての生活保護制度は堅持していく必要がある。「有期化」「医療費一部自己負担」「保護基準切り下げ」は私たちの「最低生活の基準を引き下げてしまう」ことにつながっていく。

2011-11-06 11:19:04
大西連 @ohnishiren

今回の報道から予想されるバッシングに対して。安易な「自己責任」で切り捨てると社会全体に・自分自身にそれが返ってくるということを切実に思う。社会保障は全ての人にとって必要なもの。自分がいつどんな状況になるか分からない。だからこそ、「誰もが生き心地の良い社会」を作っていく必要がある。

2011-11-06 11:49:24