編集部イチオシ

東日本大震災から12年 - 1500kmの被災地行脚をしてみた

2023年3月。東京から車で宮城、岩手、福島を周る3泊4日の旅。東北を襲った未曾有の大災害から12年が経過したが、震災はまだ続いている現実を見た。
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呂 翼東 | Ik-Tong Ryo @filmprodiktong

震災から12年。恥ずかしながらこれまで被災地に行く機会がなく、干支もひとまわりしたこのタイミングで東北巡りを決行。ツイッターに備忘録を記録しながら旅をする。 今朝は朝5時半に東京を出発し、仙台へ向かう。 #被災地行脚

2023-03-18 13:37:11
呂 翼東 | Ik-Tong Ryo @filmprodiktong

途中、那須高原SAで朝ごはんを食べたりする。しかし福島でまさかの雪に遭遇。 3月やで? 万が一のために備えていたチェーンをつける。初体験や! #被災地行脚 pic.twitter.com/1Nd9U1Pjyl

2023-03-18 13:41:38
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雪の中の東北自動車道を6時間走り続け、無事に仙台へ到着。地元のショッピングモール「ザ・モール仙台長町店」のたんや善治郎にて仙台名物の牛タンを食す。土曜日なので施設内はかなりの賑わい。 #被災地行脚 pic.twitter.com/Cf7JsnPRYZ

2023-03-18 23:43:57
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食事後は仙台城跡へ向かうが、有名な伊達政宗公騎馬像を見ようと試みるも、像は不在。2022年3月16日に発生した福島県沖を震源とする地震の影響で修復中とのこと。 そばには東日本大震災で激しく損壊し、修復された鵄のブロンズ像もあった。 地震の名残を感じた。 #被災地行脚 pic.twitter.com/LjmEsXw6ih

2023-03-18 23:49:46
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午後は瑞鳳殿で伊達政宗一族の遺品や歴史に触れ、づんだ餅の名店「村上屋餅店」で3色づんだを頂き、仙台駅で期間限定発売中の #すらいむべほまずんだ餅 を購入。ドラクエ好きにはたまらないお土産。 づんだ餅は甘すぎず、和を感じられる甘味なのでものすごく美味しいです。 #被災地行脚 pic.twitter.com/lJiMR5nW7R

2023-03-18 23:54:23
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呂 翼東 | Ik-Tong Ryo @filmprodiktong

夜は仙台名物の「せり鍋」!色々な聞き込みや紹介で国分町にある「三代目」を訪問。独特な味を持ったせりだらけの鍋は興味深い経験でした。 #被災地行脚 pic.twitter.com/9WFx4AJHGg

2023-03-18 23:57:07
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1日目の最後は車をかっ飛ばし、蔵王にある「蔵王のお宿 旬樹庵 さんさ亭」で宿泊。トータルで400kmは運転した長い日でした。 明日は盛岡に進み、岩手の被災地を見てまわります。 #被災地行脚 pic.twitter.com/JnZQYoi34z

2023-03-18 23:59:45
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二日目は雪景色が残る蔵王からスタート。まっすぐ岩手へと突き進み、一関にある厳美渓名物「空飛ぶだんご」に挑戦。#かっこうだんご とも呼ばれるこの団子は、籠にお金を入れると対岸にいる郭公屋さんが滑車を使ってお茶と三種類の団子を届けてくれるシステム。渓谷の景色も綺麗 (1/7) #被災地行脚 pic.twitter.com/oRnXKz6gGE

2023-03-22 17:50:22
呂 翼東 | Ik-Tong Ryo @filmprodiktong

団子の後は近くにある #サハラガラスパーク へ。昭和の香りが色濃く残るこの施設では、ガラス細工の展示やお土産がたくさんあり、ノスタルジーに浸れる。パーク中心にある、寂れてしまった噴水は豊かだった20世紀の象徴。ゲーム『ザラストオブアス』に出てきそうな美しさを持つ (2/7) #被災地行脚 pic.twitter.com/03Ptm65aoy

2023-03-22 17:52:12
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余談だが #サハラガラスパーク のサイトは色々な意味で衝撃的なのでぜひチェックしてほしい。2023年に90年代後期のような形容しがたい体験ができる。しかもしっかりと更新されており、これがリニューアル後のデザインだというから驚きだ。一見の価値あり (3/7) sahara-g.co.jp/park2015/ #被災地行脚 pic.twitter.com/WYETh3TYOq

2023-03-22 17:53:56
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ガラス細工のお土産を購入後、一関から花巻へ移動。いま #WBC で話題の #大谷翔平 が青春を過ごした地域だ。彼が高校時代に愛したバナナクレープが期間限定で復活しているのでマルカンビル大食堂へ行くが、大盛況!古い食堂の雰囲気がたまらない。名物のソフトクリームも美味しい (4/7) #被災地行脚 pic.twitter.com/R0BBSBzo2Y

2023-03-22 17:56:36
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すぐに花巻を離れるのはもったいないので、台温泉へ移動。一部の界隈で有名な廃墟「ホテル花仁」を遠目で見る。外観からもわかるほど朽ちており、ちょっぴり怖い。地方の観光地が直面している過疎化や廃業したホテルの撤去問題が、日本全体の縮図に見えてくる。空き家問題は根深い (5/7) #被災地行脚 pic.twitter.com/iuiMmcfkje

2023-03-22 17:58:59
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花巻を離れ、北上して八幡平へ。まだ雪が多く積もっている八幡平のデッドエンドにて松尾八幡地熱発電所を見つける。帰りには松尾鉱山跡地にある緑が丘団地を見つけ、遠目でみる。「北の軍艦島」とも呼ばれ、10棟以上のアパートが廃墟となって佇んでいる。50年前からの廃墟、怖い (6/7) #被災地行脚 pic.twitter.com/JYj2ZdZeRQ

2023-03-22 18:03:06
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日が暮れたので盛岡へ。三大麺の1つ「盛岡じゃじゃ麺」を駅にある白龍で食す。ちいたんたん(麺をシメとなる卵スープに変える)というシステムは興味深かった。食後はSPA銭湯ゆっこ盛岡へ行き、サウナで整って2日目を終了。走行距離は340キロ。3日目は岩手と宮城の沿岸部へ移動予定 (7/7) #被災地行脚 pic.twitter.com/HOYf0ttSlf

2023-03-22 18:05:37
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3日目は盛岡からスタート。まずは盛岡城跡公園(岩手公園)を散策し、街を離れる前に盛岡のことをちょっとでも学んでみる。公園近くにある岩手教育会館の入り口に設置してあった現代アーティスト小松美羽さんの神獣讃歌「巖鷲幸呼来豊穣さんさ」が圧巻だった。偶然の出会いに感謝🫶 (1/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/T12faT0xgQ

2023-03-27 20:21:09
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公園近辺の散策を続け、創業155年の百貨店パルクアベニュー・カワトクへ。運命的に『ヘラルボニー』の店と出会う。障害者の芸術作品を取り扱い、ファッションへ昇華させている #ヘラルボニー 。創業者が知人なのと、前からネクタイが気になっていたので工藤みどりさんの柄を即購入 (2/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/uGbucylIt4

2023-03-27 20:23:14
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ネクタイを購入後、盛岡最後の思い出としてぴょんぴょん舎の冷麺を食す。やはり在日コリアンの料理はとても懐かしく、馴染みがあり、美味しい。昼から焼肉+盛岡冷麺のコンボは最高すぎた。ぴょんぴょん舎の由来は創業者、ピョン・ヨンウンの名前から。冷麺を堪能後、宮古へ移動 (3/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/apnAhexIvB

2023-03-27 20:24:56
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港町、宮古市は津波の被害が甚大だった地域。道の駅シートピアなあどや街のいたるところに津波浸水の表示ラインが記載してあり、その高さに絶句。けれど海も綺麗で静かで穏やか。街は巨大な防波堤で囲まれており、景色が遮断されている状態。#いしつぶて のマンホールには癒された (4/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/bhtLEu4zMg

2023-03-27 20:26:32
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沿岸近くにはラサ工業 鍬ケ崎鉱石貯蔵施設跡が。1971年に田老鉱山が閉山されるまで、採掘された鉱石をここに一時貯蔵し、日本国有鉄道山田線、貨物支線貨車を使って精錬所まで輸送していたとのこと。ちなみに30分かけて廃墟・田老鉱山まで行ってみたが私有地なのでもちろん入れない (5/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/pF1d6bkeI1

2023-03-27 20:29:47
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田老から南下し、宮古を越え、岩手県山田町にある織笠駅へ。ここも津波によって駅が消滅し、2019年に三陸鉄道リアス線の無人駅としてリニューアル。 #すずめの戸締まり で最後に鈴芽と草太が別れるシーンの聖地としても有名。待合室にはダイジンたちのぬいぐるみがあって可愛い (6/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/ymyV5oTvC1

2023-03-27 20:31:46
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運転中に偶然 #すずめの戸締まり に出てくる「後ろ戸」を発見。山田湾展望広場にあり、素敵な海の風景とものすごく綺麗にマッチする。山田町観光協会が設置したものだが、蔦やレンガで装飾され、細部までこだわっているのが凄く伝わる。映画の中みたい。横にあるすずめの椅子も精密 (7/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/unZfbwKNUV

2023-03-27 20:33:28
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織笠から南下し、大槌町へ到着。津波で民宿の屋上に漂着した観光船「はまゆり」があった町だ。町文化交流センター「おしゃっち」には震災を記録する展示物があり、当時の写真やジオラマを見てすごく泣いた。温かい木造建築の2階では子供達が楽しく勉強しており、12年の復興を感じる (8/8) #被災地行脚 pic.twitter.com/DsyLYo3plQ

2023-03-27 20:35:53
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最終日は南三陸で半世紀近い歴史を誇る「南三陸ホテル観洋」からスタート。昭和や内装が、古き良き大型ホテルの雰囲気を残していてよき。南三陸は津波で甚大な被害を受けた地域なので、ホテル観洋は600人以上の町民を受け入れた。まさに震災の砦。ちなみに宮城は #ラプラス 推し (1/16) #被災地行脚 pic.twitter.com/lrMyXciekp

2023-04-04 19:09:41
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ホテルを出発し、南三陸町震災復興祈念公園へ。周りにあった家は津波で流され、12年間の復興事業でガレキなどは完全に撤去。隈研吾氏設計の中橋を渡ると、眼前にはとっても綺麗な丘と、南三陸旧防災対策庁舎が震災遺構として佇んでいる。その静けさと何もなさに恐怖する(2/16) #被災地行脚 pic.twitter.com/mgDYpXjhka

2023-04-04 19:11:23
呂 翼東 | Ik-Tong Ryo @filmprodiktong

祈りの丘にはメッセージと花束が添えられており、そのすぐ後ろには大津波を記録した石碑が。旧南三陸庁舎は津波の被害をありのまま残してあり、屋上に避難しても助からなかったことが一目でわかる。他の庁舎は全て流され、この1棟だけが残った。近くにある志津川駅も消滅した(3/16) #被災地行脚 pic.twitter.com/OfJSd2v985

2023-04-04 19:13:21
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