稲川淳二の『つぶやき怪談』(2023.04.27)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

４月１日から茨城の工房に立て籠もってます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

マブダチのみなさん、お変りないですか、 稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ほぼひと月になりますが、 外へは一歩も出てません。 家内だけで生活してます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

髭は伸び放題で、 風呂にはあんまり入ってません。 汚いＧＧなんですが、 意外とさっぱりしてます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

毎朝５時には起きて、 大平洋から昇る日の出に柏手を打って、 遣る気、元気を戴いて、１日が始まります。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

森の緑に小鳥のさえずりと潮騒を聞いて、 豊かな自然に包まれながら孤軍奮闘してまーす！

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ただし、夜は真っ暗で、 街灯がわりに工房の明かりをつけてますが、 人はまったく通りません。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

昼間もほとんど見掛けません。 時々、幽霊が訪ねてくれます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

さて、私の大好きな５月、神田祭もあるし、 みさんと、お会いするのを楽しみにしてまーす！

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、今回の「つぶやき怪談」 そろそろ始めましょうか。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そんな訳で、怖ーい噺で楽しんで下さい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

稲川淳二の「つぶやき怪談」 怖・楽しい時間を、共有しましょうね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

六本木にロアビルというのがあるんです。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今では大きなビルが建ってにぎやかな六本木ですが、 昔はお屋敷町でしたよねえ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

鬱蒼たる木々がこう、 ウワァと生えてるとこでしたよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そのロアビルからですね、 横のところに長く続いた道があって、 坂道なんですねえ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

まあ、結構、昔から有名な坂道で、 「芋洗坂」だとか何だとか、言ってます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

その「芋洗坂」の途中にですねえ、 何軒か大きな西洋館が並んでたんですよ。 だいぶ変わりました。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

生意気にもですねえ、私、学生時代に六本木でもって、 仲間と一緒に、水商売やってたんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

学生がやってるというんで面白がって、 いろんな店のマスターとかオーナーが遊びにきてくれましてね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

そんな時に、 あるマスターが話してくれたんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

「やあ、俺はすごい体験しちゃったよ」 ってね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それはちょうど、夏でしたけどねえ。 マスターは、朝方までお店をやってました。