動画『化石燃料: マクロな視点』を訳してみた。石油、石炭、天然ガスといった化石燃料の使用を世界はやめるべきなのか。それとも現代の暮らしに欠かせないものとして積極的に活用すべきなのか。

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動画『化石燃料: マクロな視点』を訳してみた。石油、石炭、天然ガスといった化石燃料の使用を世界はやめるべきなのだろうか? それとも、現代の暮らしに欠かせないものとして積極的に活用すべきだろうか? アレックス・エプスタインが説明します。 youtube.com/watch?v=8JiHbI… pic.twitter.com/In4VwKfwpN

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世界はもっと化石燃料を必要としている。石油、石炭、天然ガス。減らすべきではない。ばかげた話に聞こえるだろうか? そんなことはない。常識とされているある原則に従いさえすれば。処方薬を飲むかどうか決めるときに使う原則がここでも使える。利点と副作用を注意深く検討するのだ。 pic.twitter.com/FcxAcQrU45

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化石燃料を使用するプラスがマイナスの副作用に優れば、化石燃料を引き続き使えばいい。マイナスの副作用が利点を上回れば、化石燃料の使用をすぐにでも止めるべきだ。どっちだろうか。実は、化石燃料の利点はマイナスの副作用を大きく上回っていることが分かっている。 pic.twitter.com/4SeVD4hNBz

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多くの気候科学者を含め、いわゆる専門家のほとんどが化石燃料に反対するのは、この原則を破っているからだ。彼らは化石燃料の利点を無視し、マイナスの副作用を大げさに言い募る。 化石燃料の利点と副作用について真実を知るには、8つの基本的な事実を理解する必要がある。 pic.twitter.com/w6t16aBr8s

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事実その1: 費用効果の高いエネルギーは人類の繁栄に必要不可欠だ。この点について議論が交わされることはほとんどないが、誰もこれに反論できない。 pic.twitter.com/TsrawuhFM0

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現代の暮らしを可能にするのは、低コストで多用途で安定したエネルギーである。その理由は簡単だ。生産性と繁栄をもたらす機械を動かすのはエネルギーだからである。1000人分の力を発揮する農業用コンバインから、何百万人もの未熟児の命を救う保育器まで、あらゆるものがエネルギーに依存している。 pic.twitter.com/pGP8gC8odc

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コスト効果の高いエネルギー (その多くが化石燃料エネルギーなのだが) が容易に手に入るようになったため、世界は人類にとってこれまで以上に住みやすい場所となった。平均寿命は著しく伸びた。極貧 (1日の収入が2ドル未満) にあえぐ者は1980年には42%だったが、今日では10%に下がった。 pic.twitter.com/HDiLTqo2kl

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事実その2: 何十億人という人々がエネルギー不足に苦しみ、命を落としている。 私たちの多くは費用効果の高いエネルギーが当たり前のものだと考えている。だが、世界にはそれほど恵まれていない人の方が多い。 pic.twitter.com/qhZwViFvSx

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アメリカの一般的な冷蔵庫の消費電力より少ない電力で暮らしている人が30億人いる。こうした人々の多くは、木材や動物の糞を使って家を温め、料理している。こうした人々の繁栄のためには、より多くのエネルギーが必要だ。 pic.twitter.com/IxJUPRQ089

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事実その3: 化石燃料は他に類を見ないほど費用効果が高い。 世界のエネルギーの80%は化石燃料で賄われている。その理由は、さまざまな場所にいる何十億もの人々に低コストで多用途で安定したエネルギーを提供できるのは化石燃料以外にないからだ。 pic.twitter.com/aTI2Kj9snU

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不安定な太陽光や風力は化石燃料に遠く及ばない。太陽光や風力は電力しか提供できないが、電力は世界で利用されるエネルギーの5分の1に過ぎない。これらはいつ何時、出力がほぼゼロになるかわからないので、24時間体制のバックアップが必要になる。そしてそれを担うのは通常、化石燃料の発電所だ。 pic.twitter.com/tDfepZjP7O

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事実その4: 化石燃料エネルギーは気候に起因する危険性を中和する。 pic.twitter.com/yEzsFEPt3b

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20世紀の100年間で、気候関連の災害による死者は98%減少した。なぜか。これに大きく貢献したのは化石燃料である。堅牢な建物の建設に使う機械。極端な暑さや寒さから私たちを守ってくれる暖房やエアコン。干ばつを和らげてくれる灌漑施設や輸送システム。これらの動力となるのが化石燃料なのである。 pic.twitter.com/8jSFIa1awA

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事実その5: 世界的な温暖化は緩やかで対処可能だ。 私たちが体験している温暖化は急速で圧倒的なものだとよく言われるが、実際には化石燃料の利用とCO2の排出が広がり始めた19世紀の初め頃から世界の気温は摂氏1度ほどしか上昇していない。 pic.twitter.com/3iK4sAZR43

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また、CO2は植物の栄養だから、C02が増えれば 世界的な緑化が大幅に進む。つまり、樹木が増え、植物が増え、食物が増えるのだ。 pic.twitter.com/UzdLuJL3jZ

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事実その6: より温暖な気候は命を救う。 温暖化による大量死が発生するとメディアは暗い未来図を描いてみせるが、実際には暑さよりも寒さで死ぬ人の方がずっと多いのである。 pic.twitter.com/fHeGROpC0T

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さらに、気候科学の主流派によれば、寒い地域 (北部の高緯度)、寒い時間帯 (夜)、寒い季節で主に温暖化が進むのだ。これは良い知らせである。寒い地域で寒さにより死ぬ人が減るのだから。 pic.twitter.com/6hVHnKAFfu

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事実その7: “グリーンハウス効果” は消えゆく現象である。 “グリーンハウス効果” とは、大気中のCO2濃度が高まるにつれ、気候が温かくなることを意味するのだとよく言われる。しかし、これは全体像ではない。 pic.twitter.com/Jwf6lhIcJP

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CO2のレベルは上昇しているが、温暖化のペースは落ち、横ばいになりつつある。それが主流の気候科学の見解だ。しかし、これが一般大衆に伝えられることはほとんどなかった。破滅的な気候災害が起こるという筋書きに反するからだ。 pic.twitter.com/2xtudNmp6m

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事実その8: 予測される気候の影響は化石燃料で管理可能だ。 温暖化に関する最も説得力のある脅威は、海面の急速な上昇である。私たちの沿岸インフラストラクチャは現在の海面に合わせて造られているからだ。だが、国連の極端な予測ですら、今後の100年間で海面の上昇は1メートル弱と見積もっている。 pic.twitter.com/Wn8TsSdF7p

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これはパニックを起こすに及ばない。オランダの国土のかなりの部分は海抜より低い。国際空港ですらそうだ。海水の侵入を食い止めるためにオランダ人が使っている技術は、それを必要とするすべての国が利用できる。 pic.twitter.com/jcLew2Rto0

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例の原則に戻ろう。利点と副作用を注意深く吟味するのだ。化石燃料についてプラスとマイナスを計算すれば、驚くほどプラスの圧勝なのである。化石燃料が処方薬ならあなたはどうするのか。薬を飲むだろう。『化石の未来』の著者、アレックス・エプスタインでした。(了) 英文: prageru.com/video/fossil-f…