日本映画大学藤田直哉准教授「オタク文化の右傾化・体制化の契機は、2008年の麻生内閣ではないかな。」

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藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

オタク文化の右傾化・体制化の契機は、2008年の麻生内閣ではないかな。オタク文化=日本が誇る文化だと首相が宣言し、包摂しようとした痕跡が発言にある。内政向けのクールジャパン戦略というか……。

2023-04-30 17:41:21
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

元々、オタク文化やサブカルチャーは、日本の伝統文化や価値観を破壊するものと見做されていて、ファンもアウトサイダー意識持っていたので、そんなに簡単に体制=日本と自己同一化せず、むしろ反抗し挑戦する側に感情移入していたような時期がそれ以前だったかなと感じます

2023-04-30 17:48:44
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

そのようなオタク文化への敵視や批判を前提に、岡田斗司夫さんらが、オタクと、通や粋みたいな伝統的な日本文化との連続性を言い張る、という戦略が出てきたものと理解しています。

2023-04-30 17:51:17
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

以前に別の場所で書きましたが、麻生内閣や森川さんの言説が単に悪いと批判するわけではありません、誤解のなきように。その上で言えば、95年以降、ゼロ年代のオタク文化が、経済が過酷になった社会における「弱い」存在のサブカルチャーになったという歴史的経緯は考慮に入れるべきで

2023-04-30 18:07:31
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「弱く疎外される自分」=「オタク文化」=「経済的に衰退する日本」というアイデンティティの投影の構図が出来て、「ポリコレやフェミニズムなどの西洋のキラキラから弱い日本=オタク文化=自分を守る、という被害者意識と防衛意識になっているんじゃないかというのがぼくの仮説

2023-04-30 18:12:14
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

でも、麻生太郎名義の文章、たとえば『自由と繁栄の弧』を読むと、オタク文化を認めるクールジャパン戦略(日本のコンテンツを色々な国の人に好きになってもらう)は、人権などのリベラリズムの「普遍的価値」を普及させて、国際的な平和と繁栄を保証する、ということと不可分なように思います

2023-04-30 18:26:55
Doubly @Doublie

いや単に受容度があがって裾野が広がったからやろ…って思ったらまた藤田直哉が適当なこと言ってるだけだった。

2023-04-30 22:23:23
アスル @Azul17531

「藤田直哉ってやつはなにをいっているんだ?」とおもっている方へ: そいつはしばき隊のシンパで以前から客観的なソースなく考察(笑)をしています

2023-05-01 08:11:23
d_i_s @disk_1981

というか藤田直哉だよ? 真面目に取り合うだけ無駄じゃない? 毎回自分の結論に合わせて適当なこと言ってるだけじゃん。

2023-05-01 09:13:15
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「好きなものに没頭し、それに生の意味を見出し、守ろうとする」ことが「肯定される」という価値観自体が、ある特定の社会体制、それを是とする政治経済の思想、歴史的状況の産物なんだと思います。たとえば第二次世界大戦中の日本や江戸時代の武士階級で肯定されていた価値観ではないですよね

2023-05-01 10:30:12
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

それが「良いこと」で「中道・中立」であると感じること自体が、ある政治思想なんだというのが、ぼくの考えです。

2023-05-01 10:31:07
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

戦後の「復興」の時期や「高度成長」が国民的な公共的な目標の時期には、それが非難されやすいことはよく分かるでしょう。また、「天皇を支柱とした文化的・情緒的な共同体としての日本」を重視する人にも、それを破壊するものと感じられやすいのも、分かるでしょう。

2023-05-01 10:41:21
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

そもそも、文化や芸術は、「好き」という原理でやるものでもなかったかと思う。「人格の修養」(近代文学、絵画)とか、伝統の継承とか、「自分が好きなものをやる」個人主義的な消費社会のロジックとは別種の原理だったと思う。たとえば多くの人が能の謡を歌えていたような文化は確かに壊滅した

2023-05-01 10:53:12
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

だから、「日本文化」を保守したい人や、「日本」を憂いる人たちが、サブカルチャーやオタクカルチャー(と、その背景にあるアメリカニズム、消費社会、個人主義など)などから自分たちを防衛するために攻撃する動機はあったんですよ。その良し悪しは置いておいて、歴史的事実としてですね。

2023-05-01 10:55:10
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

『ガンダム』は、「重力に縛られた人々」と、「重力から解放された人々」の闘争、革命と独立戦争の物語で、作り手も全共闘やってた人ですから、こういう物語のパターンに興味を持つ観客が多かったのだろうと推測されます。 twitter.com/jagd3328/statu…

2023-05-01 14:06:08
JAGD3328 @jagd3328

@naoya_fujita サブカルチャーが現代社会の反発だったのは1970年代のヒッピー文化までではないですか。80年のガンダムブームあたりで楽しんでいた層は、別に既存社会への反抗は既になかったと思いますよ。社会の上層は、若い人をニュータイプとか呼んでましたけどね。 それで、バブル期にサブカル入りを果たしました

2023-05-01 13:54:49
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

宗田理『ぼくらの七日間戦争』が1985年(映画は88年)ですが、ここでは、学校や教師や知識人に対する反発という、今のネットやオタクたちにも共通する感覚が描かれていますが、反発して独立した子供たちは、自分たちを「全共闘」に見立てています。そっちにシンパシーあったんでしょうね

2023-05-01 14:08:22
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

『AKIRA』(1982-)も、学校的価値観(メインカルチャー)からの落ちこぼれである不良暴走族集団が主人公で、一緒に組む相手は反政府のテロリストだったので、この時期のサブカルチャーは、そっち側に共感し感情移入するお客さんが多いと想定して作っていたのだと推測されます。

2023-05-01 14:11:33
Edda von Perfall(エッダ・フォン・ペルファル) @Perfall1224

オタク文化が右傾化したのではなく、年季の入ったお左翼様がオタク文化に理解を示さなかったんだよね。 石原都政の逆張りをしていた頃みたいに左派が表現の自由を主張し続けていれば多少は変わったろうに。 あと、オタク文化は日本の誇る文化で間違いないよ。内外問わず観光客が押し寄せるんだから。 twitter.com/naoya_fujita/s…

2023-05-01 14:31:56
藤田直哉@『現代ネット政治=文化論』刊行予定 @naoya_fujita

文芸評論 博士(学術)日本映画大学准教授。編著『東日本大震災後文学論』『地域アート』『ららほら』単著『新世紀ゾンビ論』『虚構内存在』『シン・ゴジラ論』『娯楽としての炎上』『攻殻機動隊論』、RTや「いいね」するものは、真実・事実だと裏を取っているわけではなく、必ずしも賛同しているわけではないので注意してください。

d.hatena.ne.jp/naoya_fujita/

Calci @Calcijp

オタクが右傾化したなんていう言説は、「愛国戦隊大日本」をみた糞サヨクが「オタクが右傾化した」、と唱えるのと同じぐらい恥ずかしいことだぞ。

2023-05-01 14:46:48
ハイパー兵器 TypeR @heppoko_master

だからオタクの右傾化じゃなくて、左翼によるサブカルチャー破壊活動及び反論者に対するネトウヨレッテル貼りしてきただけで、しかもそれが石原の爺さんが都知事やめて以降の話でしょ。2000年代の各オタク界隈とネトウヨ界隈は集団として別。

2023-05-01 14:47:27