三四郎小宮のツッコミから考える「推し」という概念の主観的俯瞰性

ナツイ @natsui_tanoshi

勝手なことしか言わない三四郎小宮「腐女子になったきっかけは忍たま乱太郎であれぇ〜！！」 pic.twitter.com/kqoCZeGlrs

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すが家しのぶ（副） @Sugaya03

三四郎は小宮のツッコミの視点が漫才全体を客観的に捉えているからマニアにウケやすいのよね

視力 @shi_ryoku

「推し」「陰キャ陽キャ」「界隈」「モブ」「人権無い」「親ガチャ」「尊い」とかって主観性の薄さが強い。逆に言うと俯瞰性の重たさを常に感じる。 客観視、メタ認知、自意識コントロール。三四郎小宮さんの「～であれ！」「バチボコ」「人たち～」「終わりで～す」みたいなズラし方のワードセンス。

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小宮さんの「～であれ！」ってツッコミ方って対象に向けて放たれていない。「～しろよ！」「～すんな！」じゃなくて「～であれ！」。「～である」の否定「～ではない」という状態に対して、それをコントロール出来るものとして認識した場合に「～ではない状態にすんな！」というツッコミ方。神の視点。

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「バチボコ」とかも、そういうヤンキーっぽい擬音を日常会話の中の福詞として用いてみるという、あえての面白さ。自己属性を理解した上での違和の増幅。M-1敗者復活での「松ちゃん、見てる～？」と同じ。 小宮さんはリアクション芸人の中でも唯一と言っていい程「構造原理」に向けてツッコんでる芸。

視力 @shi_ryoku

本人がエピソードとして消費しているからそう解釈してみるのですが、「いじめられてた」という経験が、何を面白いと認識するかに影響が表れているんじゃないかな？と感じます。 自我を含めた状況認識が、現実逃避のギリギリ内側に留まろうとするために、コミニティ内の共通理解から少し解離している。

視力 @shi_ryoku

「いじめられてる」→辛い という単純な内省を提示する表現でなく 「「いじられてる」→辛い」 という状態を認識してる神の視点 →面白い みたいな理解をツッコミワードによって提示しているって感じ。言葉選びや角度、視点の切り替えだけじゃなくて、リアクション芸そのものへの感触表現をしてる。

視力 @shi_ryoku

で、 「推し」「親ガチャ」とかには、そういう感触表現が原始的な立ち上がりとして根を張ってる言葉な気がする。「推し」はファンを対象にしてないし、「スター」そのものを指しているのからも若干ズレる。しいて言うなら、「私」が「推して」いる「対象」のこと。「私が～」は重要だが主語じゃない。

視力 @shi_ryoku

「親ガチャ」も、親を批判や揶揄しているのとは若干異なる。どちらかというと「ガチャ」の方に意味の比重があって「子は親を選べない」的な共通認識そのものを俯瞰して「ガチャ」と言ってみてる、って面白さが定着している感じだと思う。誹謗中傷的なものに使われてしまう場合もあるかもだけど。

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そして、それらの流行り言葉が生まれる背景を三四郎小宮さんのワードセンスと重ね合わせて見ようとしてみると、 「現実逃避」のギリ内側 に留まろうとしているという全体運動なんじゃないかな？と感じます。 終わりで～す

視力 @shi_ryoku

お笑いだけじゃないとは思うのですが、推し文化とか仲良しエンタメみたいなものを見てると「ちいかわ」的な暴力性を感じます。表面的には無害感を纏って癒し系コンテンツとして打ち出しながら「癒し」であるという事の本質的な加虐構造を受け手にうっすら理解させるような高度なやり口に感じてしまう。

視力 @shi_ryoku

「推し」「BL」「NTR」「転生モノ」「陰謀論」とかって、欲望の代替性があると思う。身体と精神の快楽を区切ってゆく事で自己と他者の領域を曖昧にしている感じ。

視力 @shi_ryoku

個人的な感覚かつ極端な言い表し方になってしまいますが、例えば「恋愛」「性行為」「育児」とかって、全部同じ快楽なんだと思います。 「殺意」「食事」「飼育」とかも、元は同じ衝動だと思う。 それらを分割して分割して分割してゆくと、自個体との関与が薄くなってくる、みたいな。