暇を見つけてルソーを読んでる。変な暇の使い方をしてるな、と思う。原因は数年前とある特撮作品を観たことに始まり…とか言っても誰にも通じる気はしないが、発端がそれなのでかなり歪んだ読み方をしている気がする。尤も、そもそも古典なんて何を求めてどう読むのが正解なのか、私には分からない。
2023-05-09 01:21:22ただ、読みながら、自分が10代の頃に考えていたことから一歩も逃げ出せていないことだけは分かる。遅かれ早かれ、自分はこんなふうにしか考えられない。(自分のため、というのを含めて)たぶん誰のためにもならない作業だが、どこか仕方ない気分で自分に付き合ってる。
2023-05-09 01:21:23数奇な思想家、ルソー
オカ歴『ルソー解説』回を観る。ファンが、不良で犯罪者でマゾで近親相姦フェチで露出狂という特殊性癖保持者の偉人を語る。ものすごく楽しそうに語る。晩年の多々のトラブルや奇行(ウィキ曰く、統合失調症状態との説も)については基本スルー。この点も優しい。>youtu.be/-cniDTsyqvw
2023-02-04 15:29:22ルソーといえば、大半の日本人は、親しみやすい名前、優男っぽい肖像画(モーリス・カンタン・ド・ラ・トゥール作)、『社会契約論』なるマジメそうな書名に、完全に第一印象を歪められてると思う。人は見た目で判断してはいけない。 >commons.wikimedia.org/wiki/File:Rous…
2023-03-25 23:16:37タイヤ脱着待ちのGSで、不惑にして『ルソーを学ぶ人のために』なる入門書を貪り読む。凄まじい不良ぶりに溜息がでる。こんなパンクな変態外国人を神聖化しちゃうなんて、フランス革命ってヤバい。 >amzn.to/3lK1lPt
2023-03-25 23:25:18フランス革命とルソー
外国人ルソーの神聖化と外国人排斥
岩波『社会契約論』(1954年)の「解説」にて、河野健二は、1794年に国民公会が《ルソーの遺骸を「偉人の殿堂」たるパンテオン〔神殿〕に移送する》と決定した事に触れて、文章を閉じている。ロベスピエールは《不滅のジャン・ジャックよ》と呼びかける。独裁はルソーの神聖化とともに進行した。
2023-03-07 07:25:21TKFp73《もともとフランス革命は、外国人を友愛の精神で迎え入れていた。革命の理念は、理性や合理性といった普遍主義に立脚していたからである。》《ところが93年〔ルイ16世処刑の年〕になると、〔反革命容疑者という名目で〕外国人に冷ややかなまなざしが向けられるようになる。》
2023-03-05 11:26:40TKFp73《つまり「国民」の創造が、そのままネガ・イメージとしての「外国人」を生みだしたわけだ。そして注意すべきなのは、この統合-排斥の動きが、国民統制と表裏一体であったということである。》
2023-03-05 11:26:41一般意志と連邦主義
TKFp89《革命のさらなる前進のためには、不穏分子は消し去らねばならない。なぜならフランスは「単一・不可分」でなければならないし、議会は市民の意思の総和である一般意思、その具現たる「世論」によって支えられなければならないからである。》
2023-03-06 06:58:41TKFp85《そもそも「フェデラリスム」という表現は、連盟祭に見るごとく、革命初期から肯定的に使われてきたのだが、一七九三年六月以後、モンターニュ派はこの反乱を「単一・不可分の共和国」に対する脅威として、フェデラリスムと呼んだのである。》
2023-03-06 06:45:03「一般意思」の美名のもとに「連邦主義」が弾劾されたのも、思えば皮肉な話だ。少なくともルソーは「連邦主義」に否定的だったようには見えない。>twitter.com/e_rewhon/statu…
2023-03-07 19:50:16ルソー《わたしはいずれ、大国がもつ強い対外的な力と、小国のたやすい統治と優れた秩序を結びつける方法を示したい》《これはわたしがこの論文の続編で、対外関係を論じながら、連邦制度を考察する際にとりあげようと考えていた主題である》(『社会契約論』15章)
2023-03-07 19:50:16