猫の話をしたいと思う。その猫は、もし時と場所と場合と相棒の条件が揃ったならば、スカイウォーカーの何十番目かに位置付けられたかもしれない、そんな、…勿体振った言い方をしたが、つまりは、そこらに居るような野良猫の話だ
2011-11-01 14:37:58住所不定たぶん無職、名前は知らないが強いて呼ぶなら「ミケ」にでもしようか。オスメスの区別が私は付かないから断言出来ないけれども、愛想の悪さからして、たぶんオス。大概日当たりの良い塀の上とかでうずくまって、私が近寄っても見向きもしない
2011-11-01 14:43:28ミケがデレる日は来るのだろうか、と思ってみたりする。ねこじゃらしを目の前で振ってもガン無視な無職の猫の気を引くのを諦めて、足元に纏わり付いてくる人懐っこい白猫に狙いを定める
2011-11-01 14:46:34この白猫が、また容赦のないヤツで、隙あらばユラユラと揺れるものに何でも噛み付こうとする。というか、噛み付いて持っていこうとさえする。これまでの犠牲物はケータイのストラップとiPodとイヤホンのコードを束ねるヤツ。
2011-11-01 14:50:58そいや、未だにエサらしいものを持っていったことがない。猫缶とか用意したら、ミケも少しは懐いてくれるだろうか。あぁ、あと試してみたいことがある。木天蓼。マタタビ。幼い頃、近所のスーパーとかで売ってるのを見た記憶がある。今は見ないなー
2011-11-01 14:54:20酔っ払う猫、というのを見てみたいというのが一番の理由。猫と遊びたいのか猫で遊びたいのか、まぁどっちも正解、なんだろうと思う。
2011-11-01 14:57:49洗濯用の洗剤も興味あるかな。勿論、粉のヤツ。匂いで酔っ払ったり、するんだろうか。ミケも白猫も、シャボン玉なんてつくれないだろうから、そこは私が代わりにやってあげるのだ。想像すると、ちょっと楽しいし、ちょっとだけ悲しい、かな
2011-11-01 15:01:41夢のある話、だと思う。猫の知能や知識や寿命では、次代に引き継ぐものなんてたかが知れている。いつの間にか生まれて、どこかでひっそりとこの世を去る。人間よりずっと短いサイクルの一生を、スカイウォーカーと呼ばれた猫達は、あるいはトルク歩きを生業とする猫達は、
2011-11-01 15:08:17話が逸れた、彼ら彼女らは、ただの猫だ。半分野良で、半分は飼い猫な、どこかの田舎街で生きている猫だ。そんなに難しいことは考えていないと思う、たぶん。たまには月を見上げることがあるかもしれないし、ミケも愛想良くしてくれる日が来るかもしれない。
2011-11-01 15:12:08ミケがいつか姿を消してしまう前に、一度くらいはこの手で抱き上げてみたい、と夢見るくらいなら、罰は当たらないと思うのだ。だから、その手始めとして、第一歩として、猫缶。あとは、マタタビを。
2011-11-01 15:18:30