「国家とは何か、どうあるべきか、国家の保護する責任とは」Ⅱ：国家とは

💫T.Katsumi📢 #FreePalestine 🇵🇸 @tkatsumi06j

立憲君主制と議会制民主主義のハイブリッドの政体を持つ日本は、主権在民と三権分立に拠って成り立つ法治国家である。法治国家とは、法の支配によって秩序が確立され、国家の全ての構成員がこれを維持することを社会契約（憲法）によって誓約していることで成り立ち、違反者は罰せられる社会を言う。

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この全ての違反者が罰せられる点において、すでに法治国家として成り立ちの誤謬が見られることを、日本だけでなく、先進各国の人々が、感じ始めている。法の誤用である。すなわち、多くの国民が容赦のない法の適用を受ける一方で、少数の人間が同じ法の適用を免れているという問題だ。

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法治国家においては、全ての人民は法の下で平等であり、平等の権利ととともに責任を持ち、法を犯した場合は等しく裁かれるべきであるという前提に立つ。この根本的な原則が、権力の腐敗により当初から崩れていることの限界を、世界の人民は感じ始めているようだ。日本も例外ではない。

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ではここで、日本では小沢一郎氏などは裁かれるが、他の同様の偽擬のある関係者は裁かれないなどの法の誤謬などからも、法治の原則が守られていない、すなわち法治国家ではないと乱暴に判断したとして、では「国家」としてはどうなのか。成り立つのか。なぜ成り立つのか。

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国家の庇護下にある我々人民は、その事実によって国家に忠誠を尽くさなければならないと錯覚している。しかし国家に忠誠などは必要なく、憲法上の義務を果たすことのみで構成員としての責任は十分に果たされる。それ以上の「忠誠」を求めるのは、法の範疇にない国家のエゴでしかない。

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では逆に、法令順守する国民が、国家に主権在民の尊重を求め、憲法上の義務を果たすことを求めることはいたって正当なことではないのか。当然、正当である。国家は国民に忠誠は求められないが、法令順守する国民は国家に国家としての義務の順守を求めることができる。それが憲法上の社会契約である。

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国家の成り立ちとは何か。機能する政府を持ち、国民を持ち、領土を持つことである。この「機能する政府」の条件を満たしていることを判断する権限を持つのは、国家の集合である国際社会だろうか。否。立憲君主制によって主権在民の権利を認められた国民の正当な権限である。

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この「国家を判断する権限」を民主主義社会で行使する手段が、国民による間接選挙であり、そうして選出された国民の代表による議会の運営である。この一連の手段が機能不全に陥ると、国家を判断する権限が満足に行使されなくなり、権力の監視が滞る。そして、権力は腐敗する。

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現在日本国民は、国家（立法府）の制度的制約により、「国家を判断する権限」を行使することを妨げられている。すなわち解散総選挙を行う権限が国会にあるゆえに、行政府の長たる内閣総理大臣の解散の決定なしには、国民は憲法で認められた権限を行使できないのである。これが制度的制約である。

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制度的制約により国民の監視を免れる国家は、依然、国家としての責任を果たさなければならない。それは国民の生命と財産を保護する責任にほかならない。日本政府は、その責任を果たしているのだろうか。単に健康、医療上の問題として国民に十分な保護策を施行しているか否かの問題ではない。

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#TPP をはじめとする、国民の生活を直撃する重要外交課題について十分な検討を行い、国民の利益を最重視しているのか。国内の諸問題、とくに震災からの復興について適切な優先順位付けをして国民のニーズに応える施策を実施しているのか。このように国内外の施策で主権在民を体現しているのか。

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パレスチナという国際社会での「準国家」は、これを全て行っている。国内に不平不満が全くないわけではなく、過激な手段に訴える反政府勢力も存在する。しかし、国民の利益を最優先に、国家として民族として存続するのに必要な施策に常に取り組んでいる。どこが「準国家」なのか。

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そして日本は、どこが国家なのか。

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国家の成り立ちの基本原則に立ち返れば、国際法の条件や国家の集合体のフォーラム（国連）の判断よりも、国民として、国家として認めるかどうかのほうがはるかに重要なのである。そこに、人民の自決権の起源がある。日本は国家足りうるのか。それは我々国民が決めることである。ご精読感謝します。