なぜHPV感染が子宮頸がんの原因だと分かるのか解説するウイルス学者

だから、HPVワクチン接種により子宮頸がんなどの原因となるHPV感染を予防する必要があったんですね
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Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

Virologist (Papillomavirus) 主食・おかず・おやつにPapillomavirus パピローマウイルスに関することならなんでも marshmallow-qa.com/amamino_kurousa

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簡単な実験?

Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

HPV感染が原因となっている子宮頸がんで『コッホの4原則』を満たすような実験が『簡単』って言われてもさ🐰 ①子宮頸がん発症者にはウイルス癌遺伝子が組み込まれていてもウイルス自体は存在しないので抽出できず ②仮にウイルス粒子をなんらかの方法で手に入れて、感染実験をしたとして→ twitter.com/michisleepy/st…

2023-05-26 18:37:06
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

発癌するかどうかを観察する(何十年かけて発癌するのを観察するの?とても人道的な実験ですね) ③その発症した癌からはウイルス癌遺伝子は検出されても、ウイルス自体は存在しないので原則4を満たすことはできない →

2023-05-26 18:37:07
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

HPV感染症によるHPV関連癌の自体が『コッホの4原則が満たせない(万能ではなく普遍的な原則ではない)』典型的な例なのです。 で、科学の世界では、反証が出た場合には①『今までの原則に従わないから、そのような感染性因子は存在しない(ウイルスなんていない)』とするのではなく→

2023-05-26 18:37:07
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

②『今ままでの原則では説明できない・原則の修正が必要な感染性因子が存在する』と拡張するかの話になります。 科学はエビデンスが支持する範囲での仮説ですので、原則はエビデンスの支持する範囲で変化しなければ科学と言えません。①は神学であって科学ではないと言うことです。→

2023-05-26 18:37:07
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

まあ現在の我々は①から②へ修正された科学の世界で生きていますので、分離されてない🦠へのワクチンって何と言うのは、頓珍漢な指摘になります。 →

2023-05-26 18:37:08
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

と、ここまで書いてちゃぶ台ひっくり返してしまいますが、コロナに関しては 『発症者→ウイルスの分離→実験参加者(人)へ移植→同じ発症→ウイルスの検出』が実際行われています。 SARS-Cov2のヒトチャレンジ試験。震えるわ🐰 twitter.com/Amamino_Kurous…

2023-05-26 18:37:08
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

新型コロナ・SARS-CoV2に関して分離から感受性のある動物に感染させコッホの原則を満たした実験をしていない・論文がないとあるが、もちろんある。 感受性のある動物つまりヒトを用いてのチャレンジ実験やってますのよ🐰 → twitter.com/takavet1/statu…

2022-10-26 09:03:55

本題

Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

『なんでHPV🦠感染が子宮頸がんの原因だと分かるの?』 素晴らしい質問だ。たった一言の質問だが、これがわかるまでには、仮説として提出されてからの、無数の科学者と(研究に参加した患者たち)の20年にわたるエビデンスの蓄積があるわけだ。 追体験してみる?😊 → twitter.com/michisleepy/st…

2023-05-26 20:00:15
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

①話は第二次世界大戦前に遡る。子宮頸がんを予防する方法として→細胞診(パップスメア)が開発された。アイディアは単純でがんになりそうな細胞をとってきて見つけよう。見つけたら取り除いて治療すればがんにならないと言うわけ。 ②細胞診で異常があるヒトを調べてみると、子宮頸部に→

2023-05-26 20:00:15
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

がんではないが、ほうっておくと癌になる病変が存在することがわかった。いまで言う異形成・前がん病変にあたる。 ③異形成を調べてみると、性質の違う二つの種類があるね。癌に進む可能性の小さいものと進む可能性が高いもの。今で言う、軽度異形成と高度異形成に当たる。→

2023-05-26 20:00:16
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

④ここでウイルス学登場。1960〜70年代の話。その頃ウイルス学では、病変を電子顕微鏡で調べて、ウイルス粒子を直接観察することによって、ウイルスの存在を確認していた。で、子宮頸部の異形成を調べてみると。ウイルス粒子の見つかる・癌に進みにくい異形成(軽度)と、ウイルス粒子の見つからず→

2023-05-26 20:00:16
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

癌に進みやすい異形成(高度)が存在する。子宮頸がん組織からはウイルス粒子は見つからない。子宮頸部にはウイルスの関係する病変と関係しない病変が存在して、子宮頸がんになるのはウイルスの関係しない方なんじゃないのとここの時点の解釈された。おもしろいね🐰→ twitter.com/Amamino_Kurous…

2023-05-26 20:00:17
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

ウイルスは存在しないとか、HPVの精製報告をみせてみろとか、日曜の夜にこんばんは🐰 美術館を巡って過去の作品を愛でていきましょう PMID: 4305297から 病変から精製してきたHPVウイルス粒子内のウイルスゲノムを取り出した。ネガティブ染色 → pic.twitter.com/Wgz3hK4FgD

2023-03-20 07:53:16
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

⑤一方、疫学的調査は、子宮頸がんは性交渉に伴う感染性の因子が関わっているのはあきらかだった。じゃ、なんなのよ。クラミジア?ヘルペス?パピローマウイルス?問題は、子宮頸がん組織から、ウイルスが検出されないこと。で、当時の最有力候補はヘルペスウイルス。理由は→

2023-05-26 20:00:17
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

ウイルス粒子としてではなく、ウイルスゲノムとして持続感染することが知られていたし、ヘルペスウイルスが他のがんの原因になることも知られていた。何より、子宮頸がん罹患者とそうでないヒトを比べてみると、患者の方がヘルペスに感染していることが、ややおおい事もわかった→

2023-05-26 20:00:17
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

⑥で、子宮頸がん組織からのヘルペスウイルスの検出に科学者は奔走。でも、見つからないこと・見つからないこと。1970年代の話。で、(勝手に我が祖父)ツール・ハウゼン博士が、巨大コンジローマ(いやって言うほどパピローマウイルスが見つかり・精製する事もできる)が癌化する例があるのをみて→

2023-05-26 20:00:18
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

『パピローマウイルスが子宮頸がんの原因なんじゃないの』という仮説を学会と論文で発表(1977年の話)。ちょうどその学会では、『子宮頸がん組織でヘルペスウイルスが検出されたよ』と言うセンセーショナルな発表もなされていたために、HPV子宮頸がん原因説は見向きもされず、彼は相当凹んだそうな→

2023-05-26 20:00:18
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

⑦でも、結局その『子宮頸がんでヘルペスウイルスが検出されたこと』は多くの科学者が追試を試みるが、再現がされない。ツール・ハウゼンも再現できず『ヘルペスじゃなさそう』・『やっぱりパピローマウイルスなんじゃないの』と研究を続ける。 ⑧問題は、子宮頸がん組織からはパピローマウイルスも

2023-05-26 20:00:19
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

見つからないこと。既知のHPVであれば検出できるはずなので『未知の』HPVが原因なんじゃないの?と考えるが、ウイルス粒子として存在しない、未知のHPVをどのようにして検出したらいいのか。技術的革新が必要であった。ここで、ピーターハウリーの登場。彼は、今まで発見されていたHPVを使って→

2023-05-26 20:00:19
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

それに似たHPVを検出する方法を開発。ツール・ハウゼンは早速この方法を用いて、HPV6を使ってHPV11を発見。HPV11を用いて、子宮頸部組織を調べてみると(ドラムロール🥁)子宮頸がん組織から二つの新しいHPV(16と18)が発見されると言うわけ。1983年のこと。 →

2023-05-26 20:00:20
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

⑨まだまだ、スタート地点。子宮頸がんからHPVが見つかったからと言って、その癌の原因とは限らない。ここからが本番。 (A)子宮頸がんの7割からHPVと16型18型が検出される。誰がやっても検出される。再現性がバッチリだ。確かに子宮頸がん組織にHPVが高率に存在する。 →

2023-05-26 20:00:20
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

(B)残りの3割からもその他のHPVが検出される。のちに高リスクHPVとされるものたちだ。最終的には子宮頸がん組織のほとんど(99.7%以上から)HPVが検出されると評価されている。 (C)遺伝子配列を比較してみるとがんから発見されるHPVとがん以外のイボから発見されるHPVは→

2023-05-26 20:00:20
Amamino Kurousagi @Amamino_Kurousa

異なるグループであることがわかった。ハイリスクHPVとして分類が確立。 (D)ここからは、分子生物学者たちの仕事で、ハイリスクHPVとローリスクHPVで何が違うのかを調べていくと。ハイリスクHPVのウイルスタンパク質は実に発癌するのに有利な性質を持つことがわかった。ハイリスクHPVは→

2023-05-26 20:00:21