ひきこもりのオレにやたら厳しい兄貴がある日･･･『俺の兄がこんなに可愛いわけがない』

俺の兄がこんなに可愛いわけがない

兄：やれやれ､ほとほと疲れるぜ｡
コンコン
弟：･･･｡

兄：おい！まだ生きてるか？一週間前に外で見て以来だからな､死んじまったかと思ったぞ｡
弟：･･･｡

兄：なあなあ､聞いてんのかボケ｡
弟：兄貴､何でここに？
兄：ここが俺んちだからだ！
弟：今はカンベンしてくれよ､イチ推しのアニメ観てんだから･･･さっさと出てってくれ｡
兄：ああそうか､わかってんだな？それじゃ云わせて貰うぞ｡
バン
兄：お前の世話はウンザリなんだよ､負け犬が！いつまでダメ人間でいるつもりだ？引き籠ってないで外に出て自分で生きろ！でなきゃこの俺がお前を叩き出してやるからな､聞こえてんのかコラ！たとえお前が俺の弟でも･･･あ｡

兄：おっと･･･｡
弟：うわあ､何するんだバカヤロウ！何てことを･･･俺の嫁のザ・リトルウィッチ ニコちゃんがぁぁぁぁぁ～！
兄：何だそりゃ？
弟：ちくしょお～！イヤだイヤだイヤだ､どうしてこんなことが～ ゴメンよ､ホントにゴメン！守ってあげられなくて･･･ニコちゃ～ん！

弟：キミをこんな目にあわせたあのニ✕ーを呪い祟ってくれ～｡
兄：おいおい落ち着けよ･･･｡まぁ･･･不幸な事故だったな､新しいの買ってやるからそれで良いだろ？
弟：ダメだぁ～この子は限定版なんだよぉ～｡出て行ってくれ！独りにしてくれ･･･｡
兄：あ～あ､何でこうなるんだ･･･？(俺の弟は高校時代はそりゃカッコ良かったものさ｡将来を約束された最高のバスケットボールプレイヤーだったんだぜ？あの頃は本当に奴が誇らしかった｡)

兄：(ある日怪我を負った弟は大事な試合を落としてプロ選手への道を閉ざされた｡それからだ､ああなっちまったのは｡卒業後は俺の家に転がり込んできて以来､何もせず部屋に籠りきりでアニメ三昧さ｡) あー､目眩がしてきたな､ちょっと休もう｡ (もう半年になるかな？ったく､俺は本気で弟を何とかしてやりたいんだよ｡でも奴は､俺とは話さえしたがらない･･･｡)

兄：ううん･･･誰だぁ･･･？何だお前か､部屋から出られるとは思わなかった｡うん､おめでとう！それで今何時だ？･･･おいおい､何て眼で俺を見てんだよ？
弟：な･･･何言ってんだ･･･？
兄：何だと？そりゃどういうことだ､おい･･･まず出て来やしないだろうと踏んでたから俺は本気で驚いてんだぜ？
弟：兄貴･･･兄貴なのか･･･？
兄：お前酔ってんのか？お､毛布持って来てくれたのか｡気が利いてんな！･･･なぁおい､さっき言ったことだけどな､悪く取らないでほしいんだ｡お前も色々辛かっただろうし･･･そうだろ？

兄：すまなかった･･･って､おい！お前 俺に何見せてんだ､またちっちゃなアニメキャラクターだな｡
弟：これ兄貴･･･｡
兄：ああ？

兄：あー成る程､美女化フィルターって奴か｡でもまあ俺のタイプじゃないわ｡
弟：これ兄貴･･･だから･･･これは兄貴なの！
兄：お前とうとうクスリにまで手を出したのか？ん･･･ところで俺の声ちょっと変だぞ？うわ何で髪こんなに伸びてんだサイアクだ･･･これ俺の手かー？

兄：ちょ待て･･･何だ･･･と｡ないぞ･･･あぁもう！･･･ないぞないぞないぞないぞないぞこんなの､ある訳ないんだ･･･こんなことが･･･｡

兄：何てこった･･･何なんだ？こんなバカなことが･･･何で･･･マジか･･･これホントに俺なのか～？
弟：いや兄貴･･･何て言うか･･･兄貴はウィーブになっちまったんだよ･･･！

たまにこういうことあるよね

続けて続けて！

続きはよ
私が読んだ中で最高傑作だ

最後のコマでやられたよ

アニメ化に期待大