
冬物家電プロジェクト・西條剛央(@saijotakeo)氏のつぶやきまとめ

11月11日あの日から8ヶ月が経ちました。今日は寒いですね。被災地にまた厳しい冬がやってきます。ふんばろうの発祥の地、南三陸町は雪は深くないもののマイナス9度、10度になるとのこと。岩手県となればさらに寒い地域もたくさんあります。
2011-11-11 11:11:58
そんな極寒地域であるにもかかわらず、ほとんどの仮設住宅は二重サッシにもなっておらず、ふつうの薄い窓です(随時工事ははじめているようですが)。夏少しでも涼しくなるように床の下は空いているため、冬は床下から冷気があがってきます。
2011-11-11 11:13:13
建築課の方の話によれば、壁は阪神大震災のときより1cmほどの防寒の板が入っているようですが、ほとんど変わりないとのこと。またなぜか、玄関から入るところの仕切りはどこの仮設でも十数センチほど空いています。 http://t.co/TKzROrIt
2011-11-11 11:17:21

そうした中、国は防寒のための暖房器具等の支援を決めました。しかし、予算はついたものの現地に丸投げする形になっており、被災地域の自治体もがんばっていますがすでに手一杯のため、現時点で実際に暖房器具の配布されているところはごく一部のようです。
2011-11-11 11:20:42
ふんばろう東日本では、行政がするのであればと事態を見守っていましたが、4畳半のワンルームには一種類の暖房器具が配布されるのみであり、またそれはあくまでも国の物であるため被災者に与えられるのではなく、国に返却しなければなりません。仮設を出て行くときには与えられないのです。
2011-11-11 11:22:11
そして、設置されているエアコンは電気代が高くなるのに加えて、すべての家がつけるとブレーカーが落ちてしまう状況なのです。そのための工事もまったくおいついていないようです。
2011-11-11 11:22:37
何よりも、現地の仮設住宅の方々から「寒くなってきたのでもう行政の支援をまってはいられない」という声がたくさん届くようになりました。
2011-11-11 11:22:58
そして1階が壊滅的ダメージを受けて、重要家電が流されてしまった自宅避難宅では、街も仕事も失った中で、家を修理しながら生活する必要があり、多くの家庭が依然として極めて厳しい状況にあります。そしてそうした自宅避難宅の方々には赤十字の家電6点セットも国から冬物家電の支給もありません。
2011-11-11 11:23:32
こうした現状をふまえ、ふんばろう東日本では「冬物家電プロジェクト」を本格的に始動させることとしました。仮設住宅は、ワンルームで4畳半、2DKで4畳半×2といった狭さです。3DKだとそれに6畳の部屋が加わりますが、何家族も集まって住んでおり、収納もないため周囲には物が溢れています。
2011-11-11 11:24:28
したがって石油ストーブや石油のファンヒーターは周囲の物に燃え移る可能性が高く、たいへん危険なため、仮設住宅に対しては、コタツかホットカーペットの支援がふさわしいと判断しました。
2011-11-11 11:24:55
ホットカーペットは床に敷くためいくつあっても邪魔にならず、下からの冷気を遮りあたたかく寝る事もできます。コタツは夏もおしゃれなテーブルとして使えるもので(仮設についているテーブルはアイロン代並に小さいです)、家族団らんの場にもなるためスペースに余裕がある家庭では大変喜ばれます。
2011-11-11 11:31:44
こうしたことを踏まえて、ふんばろう東日本では、11月11日から11月26日までの期間限定で、被災地に温もりを届ける冬物家電プロジェクトのキャンペーンを行います。
2011-11-11 11:33:41
この“温もり”は単に暖房の温かさ、というだけではありません。被災地の人にとって、一般の人からのご支援による物資が届くということは、「忘れていませんよ。今も応援し続けています!」という力強く温かなメッセージになっているのです。
2011-11-11 11:33:59
これまで皆様によって送られた支援物資に励まされた被災者の方から、「本当にありがとうございます。勇気づけられました。大変だけどがんばります!」というお手紙やはがきをいくつ頂いたかわかりません。研究室だけでも何百枚も届いています。
2011-11-11 11:36:15
かけがえのない伴侶や子どもといった大切な家族を失い、苦楽をわかちあった親友を失い、自分が生まれ育った街を失った哀しみは、いかほどのものでしょうか。僕には想像する事すらできませんが、生きる希望を見失う方がいても何ら不思議ではない、とは思います。
2011-11-11 11:37:44
(悲しいことですが、ふんばろうスタッフの親戚の中にも、家も仕事も何もかも失い、希望をなくされて、自殺されてしまった方もおられます。)
2011-11-11 11:39:25
僕らは現地で何が起きたのかわかっていません。そしてテレビでみた映像もどんどん忘れていき、被災地は復興したかのような幻想を抱いています。たしかにごく一部復興しはじめているところはありますが、全体的にはまだまだ復興などという段階ではないといわねばなりません。
2011-11-11 11:44:54
これは南三陸町の志津川高校から撮った津波の映像です。現地で何が起きたか理解して頂くために後方支部の立ち上げの時などに観ていただいています。かなり衝撃的ですので現地の方は観ない方が良いと思います。ご覧になる場合は心構えをして観てください→ http://t.co/PYx857NW
2011-11-11 11:46:42
この結果、南三陸町では信号機が町全体でも三機しか残りませんでした。そして11月現在の今もそのままです。新しくたった建物はプレハブのコンビニが5件とその他数件のプレハブだけです。復興以前の問題なのです。
2011-11-11 11:47:55
世間は日常を取り戻し、被災地のことは忘れ去られつつあります。8ヶ月が経過した現在、あの日どれほどの悲劇に包まれたか、僕らは思い出す必要があるように思います。今もそうした辛い経験を抱えたままの方が何十万人もおられるのです。NYTの写真→ http://t.co/fMEN2N71
2011-11-11 11:50:20
鬱病と天気は深く関係しているというデータがあります。これから厳しい冬になり、暗い気持ちになってしまう人もたくさんおられることでしょう。そうした方々に、今僕らができることがあります。僕らの手で温もりを届けましょう。
2011-11-11 11:51:56
コタツでぬくぬくしているときに、幸せだなあと実感された経験はみなさんもあると思います。逆に身体が寒いときに幸せを感じることは難しいのです。それは「身も凍り付く恐怖」といった表現や「寒々しい」という言葉にも現れていることからもわかります。寒いより温かい方が幸せは感じやすいのです。
2011-11-11 11:55:01
一般的にいえば、ロシアが自殺大国であるのに対して、南国は幸せそうに生きている方が多いことを考えても、(天気やそれによってもたらされる)体感温度などが心に与える影響は少なくないということもわかると思います。
2011-11-11 11:56:53