茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第3150回「今回もし衆議院が解散したら」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート３１５０回をお送りします。文章は即興で書いています。本日は感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

日本の国会の審議のやり方は、どうももさもさしていて感心しないけど、衆議院の解散の手続きだけは、見ていて面白い。紫のふくさに包まれた天皇陛下の解散詔書を事務方が持ってきて、衆議院議長が読み上げる。それからバンザイする。なかなかのドラマである。

茂木健一郎 @kenichiromogi

日本国憲法第7条に基づく解散については、法解釈上のさまざまな論点があることは承知しているが、慣行上、首相の専権として定着してきたんだから、それでいいと思う。イギリス国会はたしか解散の時期について近年制約を設けたはずで、その結果として不自由にも見える。

茂木健一郎 @kenichiromogi

いわゆる衆議院の優越も、衆議院はいつ解散してその地位を失うかもしれないという緊張感があるからで、一回当選すれば６年はいられる参議院に比べると常在戦場の感がある。解散はそれを象徴する政治的プロセスだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

ところで、衆議院が解散する度に、議員たちが「バンザイ」をやるのは、いろいろ言う人もいるが、面白いと思う。一つには、これで当選回数をもう一回増やして議員としてのキャリアを積めるということ、もう一つには議員としてまだ戻って来れるようにというおまじないでもあるのだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

衆議院が解散して、議員としての地位を失うのに「バンザイ」をするのは矛盾であるようにも思えるけれども、それがおまじないだと思えば人間らしくて良い。たとえやけくそであっても、アニマルスピリッツが感じられてそれはそれでいい。

茂木健一郎 @kenichiromogi

私は政治に関しては特定の政党にコミットせず、ただ、時々政権交代があった方が日本の政治にとっては良い新陳代謝になると思っているだけである。今回もし衆議院が解散したらどうなるのか、興味深くその推移を見守りたいと思う。もちろん投票には行きます。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート３１５０回、「今回もし衆議院が解散したら」をテーマに６つのツイートをお届けしました。