カミの現象学 つづき

今回話したカミの現象学の話。 昨日より下手です。「うつす」については後々もっと語るかも。 最後あたりのほうにちょっとだけ東方研究との連関。
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難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

昨日は「食べる」「まみれる」の穴についてを報告。次は③「よせる」。シャーマンの身振り、激しい太鼓や銅鑼のリズム。神楽など、楽器は穴の中に登場するモノ?

2011-11-20 01:19:23
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

また、「よせる」ということは、その逆「はらう」がある。漢字をあてるなら「依せる」に対して「祓う」。「よせる」という強度の「穴」は、大方特徴として①音楽などに合わせてオルギーの状態となり、②体を動かして踊りや舞③カミを憑依・祓う。って感じ。

2011-11-20 01:21:55
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

具体例:島根県で行われる大本神楽。一族の氏神である「大元様」を八幡神社まで運ぶ。運ぶ人は「託太夫(たくだゆう、以下太夫と略)」という。

2011-11-20 01:23:24
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

しめ縄で四方を結界し、「舞殿(まいど)」を構成。その四辺に季節を表す長押を飾る。コレ、上から見ると五行に従っている。で、その五行に守護する神が対応している。(この場の設定はのちのち話す「うつす」の穴ですが)

2011-11-20 01:26:07
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

で、その両端に俵(大元様のイスと、それ以外の神のイス)を用意。四方の長押には、その四方の守護神の名前が書かれている(ミズノハメ、カグツチ等)こうして天井に構成された天蓋を揺らす。この揺れが「よせる」穴。

2011-11-20 01:29:35
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

で、今度は大元様をしめ縄から降ろす。七、八名くらいの神職さんが下したしめ縄(=大元様)を抱えて、歌いながらしめ縄を引き回す。太夫はここに投げ込まれる。

2011-11-20 01:31:29
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

こうして、太夫に神が憑く。神が「よせられ」る。霊を信じるか信じないか、と言うレベルではなく、もっと流動的な力の中に、力の渦巻く臨界的地点で、決して固定されない力の猛威を生きている。

2011-11-20 01:33:48
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

沖縄のウヤガンや、備中の神楽も同様。カミやスピリットというものは、本来善でも悪でもない。帰属する場所が決まっている。それぞれの本質や領域がねじれると、精霊や魔物は他所(ヨソ)へと迷い込み、本来あるべきでないところに付着する。

2011-11-20 01:35:33
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

縁を持つべきでないものと縁を結んでしまう。これが「病」や「不浄」。所謂(ケガレ)である。ここで、太夫が活躍。カミやスピリットの道筋を見極めて、ヨソに迷い込んだそれらを「縁切り」させ、元の場所へと返す。つまり、「太夫」さんにカミが「依せ」られ、そして「祓」われる。

2011-11-20 01:37:45
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

また、「呪詛(スソ)」も生まれる。これは、無自覚的に発生。まぁ要するにケガレ。いかんものと縁結びした証拠。 というわけで、大掃除とかもする。

2011-11-20 01:39:36
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

また、この神楽の巫女さんは、お葬式でも活躍。お墓から主人の靈を「取り上げ」する。幣にのせて、家の天井裏に家の神として祀る。そして神楽(なんと、この霊に神になるための修行をさせる!!死後の靈!)。これで、その靈は「荒ミコ神」となる。このときこの神は、自分の名前を忘れてるとか。

2011-11-20 01:41:54
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

数年後、「迎え神楽」でまたお迎えする。ミコ神を水で清める。そして天井裏へ「舞い上げ」する。すると、なんと!!家の奥さんにその神(=お父さんの靈)が乗り移って、ミコ神の言葉をしゃべり出したのだ!

2011-11-20 01:43:28
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

身体を大きく動かして、カミと交通し、それを憑依させる。そして、その靈に身体を任せる。または、體で霊やカミを操る。(パプアニューギニアの一族等) これが、「よせる」穴。

2011-11-20 01:45:28
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

霊が乗った…ということだと、ぼくがお葬式で祖父の靈を感じたのは、あれは「よせる」だろうか。妙に「うつす」にも思えたんだけど、お葬式中に確かに、霊がやってきたように、体が重くなったんだよなぁ それで、「よし運んでやる」って思った。あれは「よせる」のはずだ。うん。

2011-11-20 01:47:43
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

さて次は「まねく」か…こちらはよせるの変形。「歳神様」を「まねく」とか。参拝の二礼二拍一拝とか。ようするに憑依はしないが、神様は持ってくる。というか、呼ぶ。招く。将来。憑依がなく、薄いので、「まねく」。

2011-11-20 01:53:37
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

次、これが僕の注目だった。「うつす」。かなりの漢字が当てはまりうる「写」「移」「映」あたりどれもあてはまる。トレース・オン!!!なんて。あの投影とは違う…かな?

2011-11-20 01:55:52
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

チベットでは所々でダライラマのブロマイドが要求される。これは、ダライラマのブロマイドによって、それと交通するため。そのために、その存在の形見を経由する。身体性は、やや薄いか。

2011-11-20 01:57:25
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

例えば、キリスト教のイコンの場合。例えば、聖像。繪に祈ってるのではなく、絵の大元のマリア様とかキリストに祈ってる。あとは、「五行」とかハルモニアの五芒星とか。自然の原理を図式化し、そこに自然の原理をうつす。原理・秩序の模像。

2011-11-20 01:59:38
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

で、これ。例えば五寸釘を刺す藁人形もそうなんだが、絵に描いた何等かにくぎを打ちつけたり、踏みつけたりして対応した人間が実際にダメージを受ける信仰とか。モノにひとを「うつす」…あのダライラマと同一の原理。

2011-11-20 02:06:42
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

これねー・・・・この「うつす」を利用するともこたんが蓬莱人であるという伏線が穴埋めできるんだがwwというのは、人形にうつすということが「人形(ヒトガタ)」の働きだ。…ん?蓬莱人形? ヒトガタ?「うつす」?蓬莱のカタシロ。

2011-11-20 02:08:38
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ちなみに、子供がキャラクターグッズを集めるのも、聖像への「うつし」なんだとか。まさかじゃないがスヌーピーのアイツの毛布もそうだとか言わないよなw?

2011-11-20 02:09:31
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

では、「消費」してるただの消費としてのグッズ購入は何なのだろうか?これは東が「リアルのゆくえ」でぶっちゃけてた…wつまり、ハンバーガーを腹減ったら食べる、みたいな。ただ食べるように、ただ萌える。そんな感じ。想いを「うつし」てた子供のころとは違う、と言う。

2011-11-20 02:10:47
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

以前の宗教と藝術の関連と大きなつながりがあると思われます。つまり、オタクがオタクらしくなくなっている、と。このへんは僕の東物語だな。

2011-11-20 02:11:50