RUMAS 2011/11/18 発表「ポストエヴァンゲリオンの条件」

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今から新歓用にプレゼン発表を行います。タイトルは「ポストエヴァンゲリオンの条件」についてです。これは先日学祭のときに行ったものと同じものです。学祭に来られなかった方は今からその概要をツイートしますので参考にしてください！

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まず、セカイ系についてです。セカイ系は定義のあいまいなバズワードですが、あえて恣意的に定義づけると次のような３つの特徴を持っていると言えます。１．自らの行動が世界という大きなものの存亡に関わる。２．友人や親や主人公を中心とした狭いコミュニティー内で話が進む（続きます）

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３．主人公の承認欲求が激しく、そのことが世界の終わりにつながることがある

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セカイ系作品の例として、『最終兵器彼女』『魔法少女まどか☆マギカ』『エヴァンゲリオン』などがあります。

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しかしながらエヴァンゲリオンについては、「学園エヴァ」の存在から日常系アニメ的な側面を持っていると言えます。すなわちエヴァンゲリオンはセカイ系的側面と日常系的側面を併せ持っていると言え、純粋なセカイ系ではないと言えます。

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ここで、セカイ系的側面と日常系的側面を併せ持った、エヴァンゲリオンに似た作品を挙げてみると『涼宮ハルヒシリーズ』（特に消失）、『魔法少女まどか☆マギカ』が挙げられ、こういったセカイ系的側面と日常系的側面を併せ持った作品こそポストエヴァンゲリオンではないか、という指摘ができます。

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日常系作品の特徴としては記号性が挙げられ、例えば各キャラクターに固有の色のイメージが付与されています。

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（金曜日の発表の概要の続きです。）『エヴァンゲリオン』で言えばアスカは赤系統の色、レイは寒色系と言った感じです。

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『まどか☆マギカ』においても、各キャラクターに固有の色のイメージが付与されていることを指摘できます。まどかならピンク色、さやかなら青色、と言った感じです。

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次に、ポストエヴァンゲリオン作品のセカイ系的な特徴についてみていきます。

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先に述べたように、セカイ系作品の特徴としては主人公の承認欲求が物語に大きく関わっていることが挙げられます。

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長くなるので簡潔に述べますが、例えば『まどか☆マギカ』において他者承認の象徴としてのほむらと自己承認の象徴としてのまどかが対照的に描かれ、そこから旧来のセカイ系的なほむらの思考とそれを否定し超越して自らの自己承認欲求を満たしたまどかの行動が明確に対比されています。

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すなわち、結論として『まどか☆マギカ』はポストエヴァンゲリオンの条件を満たし、なおかつセカイ系の他者意識を乗り越え、そこに他者の意思を折り込むことに成功した作品であると言えます。

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まとめとしては、ポストエヴァンゲリオン的な作品は、純粋にセカイ系と呼ばれるような作品ではなく、むしろそれから少し離れた位置にある作品であるということです。