東京の地盤の硬軟がその上に経つ建物をかつていかに規定し、それがどのように個々の街、宅地の形成に影響して来たか、という研究を誰ぞやってください。
2011-11-21 02:02:26@naohikohino 今話題の貝塚爽平「東京の自然史」の中に,関東地震の際の木造二階建てと土蔵の被害率が,山の手と下町で逆になっているという記述があります。地盤の硬軟と,建物の固有振動周期の相違を反映。こういう指摘を,建築家らが考慮してきたのかが,僕は気になっています。
2011-11-21 12:41:07地形・地盤分類250mメッシュマップに基づく液状化危険度の推定手法 松岡昌志,若松加寿江,橋本光史2011 http://t.co/xMynRqT
2011-11-21 12:42:19@ogugeo そうなんです。まさにそこを読んでいて思ったことなんですが、建築をやっている側からすればもう少しデリケートな考察が出来るかなと思いまして。
2011-11-21 12:43:05@ogugeo 一般に中小規模の建物では地盤の耐荷重が設計条件としては重大で、軟弱地盤では軽量にするということですね。地盤が硬ければ固有振動数が小さく、土蔵のような剛な構造の方が被害が出るわけですが、RCだと強度が高いため相当大きなものでないと制約条件になりません。
2011-11-21 12:46:54@naohikohino 東京の自然史,以心伝心ですね。建築学では,土蔵と木造というような単純な対比ではなく,重量等を考慮されるのですね。一方で山の手や下町の内部にも,微地形に対応した地盤の違いがあるので,こちらもの方も現時点では,より詰めた検討が必要になっています。
2011-11-21 12:52:40土蔵の話といえば,鹿島小堀研の武村先生のこの論文ですね. 1923年関東地震による旧東京市内での各種構造物の被害の震度 : "土蔵の話"は本当か? 武村2004 http://t.co/T2VYCfk
2011-11-21 12:53:35結論としては硬い地盤で周期があってしまい土蔵が崩れた話は有名で,啓蒙に一定の役割を果たしたがかといって,軟弱地盤に軟弱木造がいいわけでもない
2011-11-21 12:54:12@ogugeo @naohikohino 建築は高層化に伴う基礎や杭や地盤改良の技術の変遷も「地上部の姿」に関係しているし、地形・地質の分布と、建築技術の歴史と、地上部の様子、をマトリクスにしてみたら非常に面白いものになると思います。
2011-11-21 12:56:14@hajimebs そうですね。技術が力技で難点を克服してしまう現在ではあまり対応関係が出ずらいかもしれませんが、たぶん70年代ぐらいまではかなり対応しているのではないかと思います。それがマクロには街の構造を規定していることは十分考えられる。 @ogugeo
2011-11-21 12:58:13「形に関する構造じゃない部分」をやってることが,東京の自然史をはじめとして,地形と防災,文化を読み解く動きにとてもリンクできそうだが,現状の研究室の体制からすると,外に眼を向けるというカルチャーがない.理解があればリンクしながら相乗効果でそうだが
2011-11-21 13:00:24@naohikohino @hajimebs 修論,場合によっては博論になる話題と思います。分野は都市計画,建築,地理のどれでもよいのかも。70年代くらいまでだと,ちゃんと地盤を配慮した開発と,配慮していないものも混在していそうで,その見極めも含む分析は大仕事になるかもです。
2011-11-21 13:04:05@ogugeo たぶんある種の分野横断的な知見が生きる研究領域でしょうね。建築に関しては法制度がどこまで地盤に関するチェックを課したか、ということも重大な要因でしょう。@hajimebs
2011-11-21 13:08:40@naohikohino @ogugeo いろんな分野のエキスパートから横断的に査読されそうw
2011-11-21 13:11:18都市の作られ方とその与条件としての地形・地盤,そして耐震規定・技術の変遷がクロスオーバーし,防災文化へとストーリーが描けそうな話題で興奮.
2011-11-21 13:18:30ご指摘いただいたが,それらの統合にやはりGISがかかせない RT mattsu: 都市の作られ方とその与条件としての地形・地盤,そして耐震規定・技術の変遷がクロスオーバーし,防災文化へとストーリーが描けそうな話題で興奮.
2011-11-21 13:23:24要するに僕は、建築や都市の人がこれまでやってきている都市史の外側にある、マクロな状況が都市形成において果たしている役割、これに興味があるんだな。そんなことで都市は出来ていないだろう、という違和感にそれは発している。
2011-11-21 13:45:30@naohikohino 現代の東京の宅地というにはやや物足りない都心部のみですが、この http://t.co/aZ7shyRs 中の「震度地図」の元になったデータは、確か地震後に建物の被災状況を目視で確認してまわって震度を推定した物だったとどこかで読んだ記憶があります。
2011-11-21 14:17:30@naohikohino ま、古川がグイッと曲がった突き当たりの下流側ですからいかにも堆積物が積もってそうです。実際麻布十番周辺は震災時の有名な被災地なんですよね。
2011-11-21 14:25:11@motonagajiro そういう意味では意外と古川橋あたりはなんともないんですね。地震で倒壊してご破算になるとかいう歴史が街の形成に影響があるとか、そういう経路もあるか。
2011-11-21 14:30:18