「輪るピングドラム」僕の桃のカンヅメS。

幾原邦彦さん監督によるTVアニメーション「輪るピングドラム」。アニメ、小説、ムック等「輪るピングドラム」関連ツィートの整理用、感想ツィートの「カンヅメ」その3です。 第9話までの感想はこちら。 → http://togetter.com/li/162396 第18話までの感想はこちら。 続きを読む
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枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」小説版13話。光の加減で色が変わる髪に洒落た衣装。陽毬の命を繋ぎ止めた医者らしくない、医者。陽毬に与えられた可愛らしい、病室らしくない、病室。甘いけれど中毒性のある添加物もたっぷり入ったお菓子のように、眞悧の存在感がじわじわ染み込んでくる。

2011-11-15 06:56:14
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版13話。自分がおとなになっている実感がないことに想いを馳せる多蕗。しかし苹果は相手がそんなことを考えているとは思ってもいないし、その言葉に教師らしさを感じたりもする。後の展開を知ってからこのやりとりを読んでみると、いかにこの時の二人が「遠い」かがよくわかる。

2011-11-15 06:56:44
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版13話。テレビの光が「事実」を「事件」や「物語」に変える。3年前の冠葉が見た光真砂子が美しい社会の風景に見た光…そこにリアリティのない感覚が、リアルに感じられる。それゆえに真砂子女史の直電演説への意志も強く感じさせるていうか迷惑っぷりが際立っているw

2011-11-15 06:57:04
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」小説版14話。眞悧は、冠葉と陽毬の心に絡みつく。冠葉との会話は言葉だけ聞くと悪徳業者そのものなのだけど、悪意が感じられない。その底知れない恐ろしさがぞくりと迫ってきた。そうか、アニメでは端で「コレクション」を仕分けするペンギン1号の印象の方がむやみに強いのかw

2011-11-16 07:34:53
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版14話。飛んでイスタンブール。ちあき哲也作詞、筒美京平作曲、庄野真代の歌唱によるポップス(1978)。会話の中にごく自然にこの言葉を挟み込んでくる「愛人」の奇特さ「情熱的」と評価なさるゆりさんは結構いい人なのかもしんない。ていうか何故ここで。

2011-11-16 07:35:37
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版14話。ゆりは「愛人」とは一緒に風呂には入らない。小説版でのみ描かれる、冒頭のこの場面での諸々が、後半の苹果との時間で効いてくる。あぁバスタオルはTVコード的なものではなかったのねとか。頭の中で像を結ぶ「小説」であること自体がギミックになっている。

2011-11-16 07:36:12
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」小説版15話。非日常の空間、心乱れた状態で晶馬が思い描くのはぬか床のこと、冷蔵庫の中のこと、一緒に暮らす家族の日常のこと。100%平和な気持ちなのか「呪い」の一種なのかはわからないけれど、そこに苹果がいつの間にか含まれている…というのがふわりと心をつかまれた。

2011-11-17 17:21:29
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版15話。アニメでは晶馬が駆け出して行った後、どうやら真砂子に「処置」されたらしい山下くん。小説版の描写では部屋が荒らされた様子もないし、どうやら晶馬が消えた時点でお隣のことには飽きてしまったらしい。ある意味、運命の子供たち以上に、ファビュラスな大物ですw

2011-11-17 17:22:30
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版15話。人形のようにぐったりする。ゆりが父親との時間で、自分に起きていることを語る言葉。そこから「乗り換え」た後に自分を明確に認識するようになるという変化の表現がとてもあざやか。あざやかゆえに、それまでの逃げることの出来なかった時間がよけいにつらく、刺さる

2011-11-17 17:22:40
枝松聖 @EDAKIO

おはようございます。土曜日です。本日は目下のところ、早寝早起せいぞんせんりゃくーでスタート。

2011-11-19 07:19:07
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」19話。多蕗がいなくなった。ひとつの輪が、形を変える。日常の風景が変わる。あの日、苹果が窓の外から見ていた日常にも別の意味があった。それも過去に回送されてゆく。一人の部屋は広く、寒々しい。確かにカーテンは店いちばんのファビュラスクオリティだけれども。

2011-11-19 07:19:44
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム19話。冠葉には秘密があった。晶馬はこれまで表していなかった両親への気持ちを口にした。家族という輪にいても、双子という輪にいてもその想いは冠葉のものとは違っていた。「家族」を円滑に運ぶために必要だった秘密が明るみになってゆく。世界のバランスが変わり始める。

2011-11-19 07:20:16
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム19話。真砂子と陽毬が遭遇する。拮抗する相手であるところの冠葉がいないとさらに様子のおかしい真砂子である。陽毬とのツッコミ役不在の対話はおそるべき空中戦である。ていうか真砂子ってば愛人宅を訪れる本妻気分にみぞおちのあたりがゾクゾクしているに違いない。いやだわぁ。

2011-11-19 07:20:47
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム19話。かつて命が終わるその瞬間に至るまで陽毬が忘れていたことが、ふたたび浮かび上がる。それはひとりで見る夢なんかじゃなかった、確かにあったこと。このままでいたい。その願いの奥にあるものは。輪が、形を変える。

2011-11-19 07:21:11
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」小説版16話。幼いころ見ていた悪い夢。今も続く悪い夢悪い夢。真砂子の背負っているもの、そして望むものが無意識の見せる、自分だけの世界の中に浮かび上がる。真砂子の生きる道。「褌姿の左兵衛が木馬に」とか、おかしな描写はない(笑)真砂子の生きる、道。

2011-11-22 07:43:51
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム小説版16話。山下ごとき。それは山下。一人称の中で、あるいは会話の中で友人を説明する晶馬の言葉。ずいぶんアレな形容だけどそれもがある…から?山下が起きている時は苹果の意識がなく、苹果が起きている時はぐうすか眠る山下。最後まで晶馬を囲んだ輪にはならないのがすごい。

2011-11-22 07:44:26
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」BD2巻が届く。ジャケットは冠葉と晶馬。1巻クリスタル様に無体な指令を告げられてあぁ呆然…というようすに見えてしまうのはとりわけはっちゃけた第4話が収録されているからだろうwデザインは今回もお洒落。星野リリィ先生調に言うと、シュッとしてます。シビれます。

2011-11-23 08:10:45
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」BD2巻特典のサントラを聴く。本編では口笛がハードボイルドな冠葉のテーマ曲はフルサイズで収録。やっぱり男だぜって感じでカッコイイ。第1話で印象的だったとある楽曲もなんともいえない曲名で収録。というか全体的に曲名のセンスがなにかおかしくて、なんとも可笑しい。

2011-11-23 08:11:16
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」BD特典オーディオドラマは、とある人物が大変なことになっているお話。きくわっているというかいにと言うかたいへんだ。苹果は少々ヘンタイなテンションだ。直前に収録された楽曲の余韻で、脳内ビジュアルはもう「あのテイスト」にならざるを得ない…!

2011-11-23 08:12:29
枝松聖 @EDAKIO

おはようございます。土曜日です。本日も早寝早起きせいぞんせんりゃくーで、スタート。輪るピングドラムあと4回、なのですね。脳内のあちこちでクーデターが起こり出しそう。

2011-11-26 06:25:12
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」20話。朝が始まる。妹を溺愛する二人の兄がいるちいさな家の朝。繰り返しに見える光景。けれど以前と同じ朝はもう訪れることはない。しい出会いと新しい別れがあった。古い過去が立ち現れた。そこから逃げることはもうできないことを、三人は知ってしまっている。

2011-11-26 06:25:52
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム20話。囲われた世界に晶馬たちはいた。そこは世間から見れば恐ろしい者が潜伏する場所。しかしかつてその只中にいながら3年前の子どもたちは生まれる前の事件のことは知らなかった。子どもたちにとっては家族のいる場所が「家」で、そこが「常識」の基準なのだ。

2011-11-26 06:26:15
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム20話。もしもトリプルHとして「選ばれた」側へ行っていたなら、陽毬の世界は変わっていたのだろうか。苦しむことはなかったのだろうか。でもそれも運命の人と出逢っていなければあり得なかった「if」だ。しあわせもかなしみも、輪でつながっている。運命はシンプルじゃない。

2011-11-26 06:27:14
枝松聖 @EDAKIO

輪るピングドラム20話。16年前はもちろん、10年前と3年前も僕達の世界では「価値」を大きく変える出来事があった。高倉家の家族の形の変化は、僕達の時代の空気の変化そのものを描いているのかもしれない。子どもブロイラーというものが実在するこの世界で、家族の形はこれからどこへ向かう?

2011-11-26 06:28:23
枝松聖 @EDAKIO

「輪るピングドラム」小説版17話。温度の低い部屋で、ゆりの暗い炎が燃える。隣にいても遠い多蕗を見る目は驚くほどに冷たい。うぅむ。ただ、その抱えきれない苛立ちを最も近い場所にいる相手へと向けてしまうどうしようもなさは仮面夫婦ゆえに、というよりはむしろ夫婦らしさ、家族らしさを感じる。

2011-11-28 08:37:18