愛媛大三島美術館設立の菅 省三さんについて
@csuwama東京日本画新鋭選抜展・・・10年以上前に、隔年で3回に渡って、瀬戸内海の大三島(愛媛県)で開催されました。日展、院展、創画会、無所属、当時著名な作家が、若い人を推薦する形で選抜されて、そこに私も近藤さんも、そしてあゆちゃんと同窓の譲君も選抜されたのです。続く
2010-05-17 21:32:14@csuwama正直なところ、私が選抜されたのは愛媛出身だからです・・・他の作家は、まだ若くて荒削りだったけど、腹の据わった、本物の作家ばかりでした。残念ながら、そのメンバーのうち、2人の作家が既に鬼籍に入られて・・・まだ30代、40代ですよ。彼らは素晴らしい仕事をしていました。
2010-05-17 21:36:16@csuwama日本画は死んでると思ってる人もいるんですが、現在進行形で、日本画に命をかけている人もいるんですよね、生半可な取り組みではないと言うことなんです。もちろん危機意識もあります。悩みも不安もあります。この展覧会の中心となった人物は・・・大三島町(現今治市)の元町長の・・
2010-05-17 21:40:53@csuwama菅 省三さんです。私をこの展覧会に推してくれた人。当時は、まだ愛媛出身の若い作家はほとんどいなかったのです。今は、瀬戸内海に沿って日本画を学べる大学が幾つも出来たので、四国出身の若い作家が増えてきましたけど。菅さんは、若い頃、株で得たお金で、まず、大家の作品を
2010-05-17 21:44:56@csuwamaコレクションしました。でも、コレクションした絵を眺めているだけでは、社会の為にもこれからの若い作家の為にも何にもならない。そこで、物故の大家の作品のコレクションを手放して、そのお金で若いまだ無名に近い作家の絵を買い始めました。若い作家が伸びていくのを生きがいに。
2010-05-17 21:48:33そして、そのコレクションを、町へ寄贈し、町立の大三島美術館を建てたのです。最初に関西の新鋭作家選抜展を3回開催し、そのあと、東京バージョンを3回、本人は、既に80歳の声を聞く年齢にありながら、日本画の若い作家を育てる情熱覚めやらず、銀座の画商に今から弟子入りして、一から絵の勉強を
2010-05-17 21:51:48@csuwamaしたいとおっしゃってました。東京の選抜展の第3回展の開催を待たずして、菅さんは病に倒れて、亡くなりました。今は今治市立になっているようです。田渕俊夫先生の常設展示室をもっている美術館です。今、菅さんみたいな人・・・いないかもなあ。
2010-05-17 21:55:14