propara(若島正)さんの「将棋・囲碁・チェス・麻雀etc」関係の偏愛本10冊のリスト

とりあえず.
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Problem Paradise @propara

新吾十番勝負、と書いたら、ついつい「将棋・囲碁・チェス・麻雀etc」関係の偏愛本10冊のリストを作りたくなってきた(ただし、チェスの洋書は除外)。まあやってみますか。

2011-11-24 23:51:52
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①山口瞳『続血涙十番勝負』(講談社)。もちろん正編も必読だが、なんといってもこの続編の第三番、「東海の若旦那、板谷進八段」が何度読んでも大笑いできる大傑作なので。このおかしさはここでは書けないので、まだお読みでない方はぜひ古本屋で探してください。

2011-11-24 23:56:52
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②阿佐田哲也『麻雀放浪記』全巻(角川文庫)。いわずとしれた、ピカレスク・ロマンの最高峰。実はこれ、麻雀のルールを知らないときに読んでしまったのでした。和田誠が撮った映画版では、加賀まりこが出演しているのが個人的には嬉しかったりする。

2011-11-25 00:02:12
Problem Paradise @propara

③湯川博士『ここで将棋と会いました』(情報センター出版局)。当時はよく湯川さんちに転がり込んで泊めてもらい、恵子さんと二枚落ちで真剣を指したりしてました。なお、このシリーズは椎名誠『さらば国分寺書店のオババ』村松友視『私、プロレスの味方です』など名著多し。すべて買い。

2011-11-25 00:08:24
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④レイモンド・スマリヤン『シャーロック・ホームズのチェスミステリー』(毎日コミュニケーションズ)。若島企画本の一つ。偏愛する仙人スマリヤンの文章は「まるでジェイン・オースティンみたい」だと知り合いの英国人が言っていたなあ。叢書を企画するも、担当者が転勤したため挫折したまま。

2011-11-25 00:16:23
Problem Paradise @propara

⑤宮崎国夫『小池重明実戦集』(木本書店)。副題にあるとおり、「伝説の真剣師」。伝説として読むだけでもおもしろいが、実際に盤をはさんだことのある人間でないと、小池重明の真価はわからない。ああ、新宿リスボンの、あの熱かった時代も遠くなりにけり。

2011-11-25 00:23:21
Problem Paradise @propara

⑥竹本健治『囲碁殺人事件』(創元推理文庫)。わたしが赤沢真冬なる架空の詰将棋作家になりすました『将棋殺人事件』もおすすめしたいが、やはり作品的には『囲碁』の方が上かと。これを挙げるなら…

2011-11-25 00:34:13
Problem Paradise @propara

…やはり⑦S・S・ヴァン・ダイン『僧正殺人事件』(創元推理文庫)も挙げなくてはいけないのだろうな。チェスオタク的には、Troitskyの有名なエンドゲーム・スタディを改作というか改悪して小説の中に埋め込んだ経緯に興味あり。

2011-11-25 00:39:08
Problem Paradise @propara

⑧巨椋鴻之介『禁じられた遊び』(毎日コミュニケーションズ)。詰将棋作品集を1冊だけ挙げるとすればこれ。これだけ読ませる詰将棋本は他にはない。死ぬまで詰将棋の現役作家でいることに励ましを与えてもらえる本。

2011-11-25 00:51:59
Problem Paradise @propara

⑨ウラジーミル・ナボコフ『ディフェンス』(河出書房新社)。訳書なれど、お許しください。やはりチェス小説としては最高ではないでしょうか、ということで外すわけにはいかず。

2011-11-25 00:56:19
Problem Paradise @propara

⑩若島正『盤上のパラダイス』(三一書房)。訳書を挙げたので、さらにあつかましくも。初めて書いた本、ということで、これがほんとの若書き。すでに絶版ですが、定価にてJCPSで販売しております。http://t.co/Y6hqnNbU

2011-11-25 01:01:07
Problem Paradise @propara

今思い出したのだが、それにしても、クセジュはどうしてリヨネの「チェスの本」を絶版にして、新しいのに変えてしまったのだろうか。まあいずれにせよ、翻訳がイマイチではあるのだが…。リヨネ!リヨネ!と連呼したい。

2011-11-25 01:57:02
Problem Paradise @propara

それでさらに思い出したのだが、詰将棋作家巨椋鴻之介こと佐々木明さんは、フーコーの『言葉と物』の共訳者でもある他に、クセジュでピアジェの『構造主義』も訳している。将棋・チェス関係者は必読(?)。

2011-11-25 02:01:54
Problem Paradise @propara

一つ忘れておりました。中山典之『囲碁の世界』(岩波新書)は、そこそこまじめな本なので、同じ著者なら『実録囲碁講談』(岩波現代文庫→品切れ)が段違いにオモロい。梶原九段の歴史に残る名言「今日は蛤が重い」の裏話もそこで読めます。必読!

2011-11-25 02:54:37