おかべさんとその周辺のオキシトシンとか社会行動とか母性行動とかその他関係あるようでない話
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SYNAPSE Classroomにご登壇いただいた高橋先生はヒト特異的な乳房の形について、「二足歩行により移動中、しっかりと子供が受乳できるような緩衝剤として形が進化したのでは。Universal jointなのではないか」と視索を巡らせていました。@suwansonson
2011-11-23 23:40:47
pup sensitizationによりpup USVsに対するA1のresponseが上がるようなので、その可能性は高いかもしれませんね。@tachistophonic お姉さんネズミにオキシトシンいれるとお母さんのように仔ネズミ超音波に対する聴覚野の感度はあがるのかな。
2011-11-23 23:43:44
OT濃度依存的に反応が変化すると熱いですね。ラットだと音順序弁別学習に聴覚野と側座核の関連が報告されていたと思うので、この辺りが怪しいかもしれません @tachistophonic おもろいです!それをダシにして感度調整メカニズムの研究もできそう。辺縁系とのコネクションですかね
2011-11-24 00:13:46
熱いですねー。側座核だとむしろ系列行動の強化学習の雰囲気ですね。maternal behavは学習要因はどれくらいあるんですか?RT @ShotaOkabe OT濃度依存的に反応が変化すると熱いですね。ラットだと音順序弁別学習に聴覚野と側座核の関連が報告されていたと思うので、
2011-11-24 00:53:06
@ShotaOkabe 面白いですね。OT分泌について、吸入刺激の低下による母性行動の低下がどれほど持続するのか、が肝のような気がしますね。そして、次の繁殖に備えるという適応行動が具体的にどうなされるかも気になるところです!
2011-11-24 06:10:50
@ShotaOkabe SYNAPSEかっちょいい!おっぱいの緩衝剤仮説について。いろいろ前提を置かないとダメですが(実際に移動中に授乳してた、とか)、この仮説は今でも試せますね。ベストウォーキングジュニュイストな乳の形があるとすれば、個人差と乳児のサイズとか関係あるのかな。
2011-11-24 06:13:27
@tachistophonic D2阻害により母性障害されるので報酬系も関与しますが、一般的に母性発現は膣拡張刺激や妊娠期ホルモン濃度変動による影響が大きいです。ただ仔マウス感作によっても惹起出来るので一概には言えません。いずれにせよ、ぼくの能力では149字ではまとめられませんw
2011-11-24 07:08:47
@suwansonson 適応行動の具体的なものとして、産仔数が少ない場合、食殺するというものがあります。エネルギーを蓄え次の妊娠に備えるのかもしれません。養育するか食殺するか、そのバランサーの制御要因の一つに吸乳刺激-OTがあるのかもしれませんね。oppai、深いですね...!
2011-11-24 07:12:25
@ShotaOkabe 食殺ってメスもするんですね。食殺後に妊娠の頻度が高まる等の変化があればよいですが、エネルギー変換とその効率が気になりますね。もしOT低下が食殺のトリガーなら、なんだか不思議ですね。つまり、たくさん同時に育てるのが効率いいってことなんでしょうか?
2011-11-24 14:22:07
@ShotaOkabe ありがとうございます。ホルモンバランスと報酬系と知覚刺激と・・・複雑なんですね。そんななかでOTは1つの切り口になるわけだ。勉強になります!
2011-11-24 14:51:44
①これ大変面白いです。【「おっぱいの心理学」http://t.co/lmQjYUUD 】OTとおっぱいに話を集約してぼくの妄想を膨らませます。これは科学的根拠の乏しい誇大妄想です。お気をつけください。拡散していただける場合はこのツイートも併せて下さい。
2011-11-24 20:18:32
②げっ歯類のメスは交尾による膣の拡張刺激や妊娠期ホルモン濃度の変動、出産時のOT分泌などにより母個体になります。母マウスの幾つかの脳領域ではOTRの発現が増えるなど可塑的変化が生じ、OTの感受性が高まります。しかし、これら条件が揃えばすぐに母性を示すのかというとそうではありません
2011-11-24 20:22:53
③円滑に母性を示すには出産後に仔マウスと触れ合い、そのシグナルを受容し、母性の示し方を学ばなければなりません。実際、妊娠期のホルモン濃度を人工的に再現するだけではすぐに母性を示すことはできません。その後に仔マウスと触れ合うことで徐々に円滑な養育行動を示すようになります。
2011-11-24 20:24:37
④仔マウスは母マウスの養育行動により育つことは勿論のことですが、母マウスも仔マウスと触れ合うことで母個体になれる、と言えるのかもしれません。
2011-11-24 20:25:41
⑤仔からのシグナルには様々なものがありますが、そのひとつに乳房の吸入刺激があります。例えば産子数が少ないと吸入刺激が減少し、母個体は育児を放棄、食殺することがあります。いくつかの研究で乳房吸入刺激により母個体のOT分泌が上昇することが報告されています。
2011-11-24 20:26:35
⑥OTは母性行動に関与する物質のひとつで、この受容体が欠損したマウスでは母性が阻害されます。乳房吸入はOT分泌を介し母性行動を誘起し、仔と母個体の生物学的な背景に裏打ちされた特異な関係を構築する要素となっているのかもしれません。
2011-11-24 20:27:25
⑦また、適応的観点から考えると、たとえば1回の出産で仔が3匹しか生まれなかった場合と10匹生まれた場合、どちらの生存確率が高いと言えるでしょうか。エピジェネティックな修飾が加わると考えても恐らく、10匹の生存率のほうが高いでしょう。
2011-11-24 20:28:33
⑧少しの仔を育てるコストを考えるならば、次の交尾・妊娠に備える戦略の方が適応度が高くても不思議ではありません。(養育中は交尾→妊娠することができません。)
2011-11-24 20:29:19
⑨OTは母性行動だけではなく、性行動や社会的親和行動にも影響します。プレーリーハタネズミという哺乳類では稀有な一夫一妻制を示すげっ歯類がいます。彼らは一生に一度しかパートナーを選ばず、一度パートナーの関係性が構築されると雌雄共に他の雌雄個体を受け入れず、激しく攻撃行動を示します。
2011-11-24 20:31:46
⑩この関係性構築にもOTが関与しています。構築には交尾を行い、その後24h同居する必要があります。交尾刺激もOT分泌を上昇させますが、恐らく分泌上昇により相手の情報を神経回路レベルで記憶しているのでしょう。OTの作用阻害薬によりパートナー形成が阻害されることが報告されています
2011-11-24 20:34:09
⑪幼少期に養育行動を促し母子関係を成立させるために仔マウスが母マウスの乳房を吸入すること、ハタネズミが性行動によってパートナー関係を築くこと、そのどちらにも身体接触とOTが関与しています。あるオスがメスと関係性を気づきたいと願うとき、その願望の背景には何があるのでしょうか?
2011-11-24 20:38:20
⑫もしかしたら、そこには初めて触れ合ったメス(母個体)の記憶と、子孫を残すための性的パートナーとしての選考が共存しているのかもしれません。そう考えると、女性の胸への興味はOTによって一部補完的に制御されている、関係性構築の生物学的なメカニズムによるものなのかもしれませんね。
2011-11-24 20:40:01
⑬ちなみに、これは学問的な妄想であり、ぼくの個人的な妄想・嗜好と一切関係していないことは、言うまでもありません。以上、【「おっぱいの心理学」http://t.co/lmQjYUUD 】を読んでみて浮かんだ妄想でした。
2011-11-24 20:43:13
@tachistophonic こちらこそ、示唆をいただき大変刺激的で勉強になりました。ぜひ、全容解明したいトピックですね。
2011-11-24 20:46:47