フィジシャン、ヒール・ユアセルフ #7

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
書籍 文学 ニンジャスレイヤー
1
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「メタルベイン=サンはどこだ、ナックラヴィー=サン」「死ンダ」「フン!」ブルーブラッドが鼻をならした。「こいつがやったの?」「否、別ノニンジャダ……。ダガ、排除シタ……」「アマクダリもたいしたことないなぁ。お前が動いたらデータが狂うだろ」ブルーブラッドは爪を打ち合わせた。 1
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「お前はそもそも、こんなヨタモノどもとケチなカラテ戦闘をするために作られたニンジャじゃないんだ。もっと崇高な!大量破壊!大量虐殺!大量感染!ワカル?万単位の人間をまとめてダメにできるジツなんだから!」「……」「ニンジャスレイヤー=サン。こいつの片腕は高くつくぞォ」 2
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「スゥーッ……ハァーッ……」ニンジャスレイヤーは答えず、黙々とチャドー呼吸を整える。「おい、なんとか言えよ……その目!気に入らない!」ブルーブラッドが吠えた。「気に入らないんだよ!お前の何もかも!イヤーッ!」爪を構え、飛びかかる!「イヤーッ!」かち合う両者の腕! 3
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」刺突剣めいて激しく繰り出されるブルーブラッドの爪!「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは上体を激しく左右に動かし、時にはブレーサーで弾き返し、この連続攻撃に対応!「イヤーッ!」隙をつき鳩尾へのボディブロー! 4
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「グワーッ!」ブルーブラッドは吹き飛び、回転して着地!「アバー!」そこへナックラヴィーが稲妻めいてインターラプト!ハカバ・ハンドでニンジャスレイヤーの顔を掴みにかかる!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはブリッジ回避!「アバー」ナックラヴィーのケリ・キック!バック転回避! 5
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」バック転からの跳躍、そしてスリケンの集中投擲!「アバー!」ナックラヴィーはこれを指先で挟み取る。だが片腕ゆえその防御は不完全!「アバー!」不浄な筋繊維に突き刺さるスリケン!「イヤーッ!」コマめいて回転しながらブルーブラッドがインターラプト! 6
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」キリモミ回転から繰り出す左脚回し蹴り!ニンジャスレイヤーは腕でガード!さらに横薙ぎの左手爪!腕でガード!そして右手爪突き!腕でガード!さらに右脚蹴り!腕でガード!ゴウランガ!攻守ともに空中で流れるような連続ムーブメントである!両者は同時に着地! 7
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」「グワーッ!」ニンジャスレイヤーのジゴクめいたチョップがブルーブラッドの突きを擦り抜け、頚部を直撃!互いのカラテ技能に明確な差が有るのだ。ゴキリと嫌な音が鳴り、あさっての方向に首が折れ曲がる!だがブルーブラッドは狂ったように笑う!「アッハハハハ!アッハハハハ!」 8
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「ヌウッ」「死ねないんだ僕は!お前には殺せない!生き物としての格が違うんだよ!」首が折れ曲がったまま、ブルーブラッドはニンジャスレイヤーの腕を抱え込み、抑えつける。コワイ!「やれナックラヴィー=サン!ハカバ・ハンドでトドメをさせ!」「アバー」滑るように近づくナックラヴィー! 9
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは後脚でナックラヴィーを蹴りつけようとするが、腕を抱えたブルーブラッドは、バッファローを抑えるカウボーイめいてその抵抗を封じてしまう!「アハハハハ!」「グワーッ!」「SYYAHHHH……」ナックラヴィーがニンジャスレイヤーの背後から首を掴む! 10
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ハカバ・ハンド!「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの首から全身へ、不浄な七色の波動が伝搬!不死身のブルーブラッドは自身の不必要なリスクを嫌ってか、膝をついたニンジャスレイヤーの拘束を解き、離れる。「アバー」ナックラヴィーは掴んだ手を離さぬ!「グワーッ!」 11
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!……イヤーッ!……」失せゆく力に焦りながら、ニンジャスレイヤーは背後のナックラヴィーに肘打ちを繰り返す!繰り返す!だが致命打にはならぬ!やがてニンジャスレイヤーの抵抗も止み、その体が震え始める……ナムアミダブツ……ナムアミダブツ!ついに彼はうつ伏せに倒れ伏した! 12
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「アッハハハハハ!アハハハハハハハ!ざまぁ見ろ!」ブルーブラッドは仰け反って笑った。首はあさっての方向に折れ曲がったままだ。「ンンー」彼はそれを思い出し、正面を向くように自らの手で首を折り曲げ直した。コワイ!「カイシャクしろナックラヴィー=サン!」「アバー……マダダ……」 13
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ナックラヴィーが指差したのは前方……つまりブルーブラッドの背後であった。ブルーブラッドはつられて振り返る……ナムサン!目の前には、既に攻撃範囲まで跳躍接近した影……ヤモト!「イヤーッ!」「ウオオオーッ!?」首を切り落としにきた斬撃をブルーブラッドは両手爪で危うくガード! 14
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」ヤモトは素早く着地し、カタナを下から斬り上げる!「グワーッ!?」胸を斜め上に切り裂かれるブルーブラッド!「イヤーッ!」爪で反撃!「イヤーッ!」ヤモトはバック転で回避!「おそっ、遅いぞ!気づかせるのが!」ブルーブラッドはまずナックラヴィーを咎めた。「アバー……」 15
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ナックラヴィーは無言であった。「己のニンジャ感覚でアンブッシュを防げ」と言いたげな様子であるが、口には出さない。そして彼は別の方角から姿を現した敵に向き直った。敵……そう、廃車の陰から驚くべき速度で滑り出てきた、名状し難いヘドロの堆積物に! 16
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「ゴバッ……GBBBBBBBHHHH……」ヘドロ塊は明らかに意志をもって、ナックラヴィーに触角を伸ばした。否、それはどうやら腕である……指らしき先端部から腐れ汁がしたたり、地面に落ちて煙を噴いた。「ゴブッ……ケンワ……ケンワ……タイ……」塊がオジギめいて上体を傾けた。 17
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ナックラヴィーは小首を傾げたが、やがてオジギした。「ドーモ。ナックラヴィー、デス」「アバ、ゴブッ、ア、アリガテエ、ありがてえなクソッタレ、テメエが……テメエだな」流れ落ち続ける不浄な表皮の下で明晰な瞳が光った。「ザマァ見ろ。タマ……リバー……まるごと浄化だ……昔より綺麗だぜ」18
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「何だ、ええっ、何だその汚物は!」ブルーブラッドがナックラヴィーを振り返った。「浄化だと?」だがその頬をかすめるヤモトのオリガミ・スリケン!「余所見するなッ!」「チィーッ!」「……」ナックラヴィーは片手カラテを構え、恐るべき怪物と化したケンワ・タイに迫る!19
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「アバーッ!」ナックラヴィーが急加速、そしてハカバ・ハンド!ヘドロの塊に筋繊維剥き出しの腕を突き刺す!「ゴブッ!GBBBBBBB……ハハハハ、望むところだってンだよ!公害野郎……!」不明瞭な声が内部から漏れ聞こえる。そしてヘドロはナックラヴィーを一瞬にして包み込んだ! 20
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
(アバッ!?アバーッ)ナックラヴィーのくぐもった声がヘドロ塊の中で木霊する。その体表に、繰り返し七色の不浄な波が走った。何度も。何度も!だがヘドロ塊はナックラヴィーを離さぬ!(アバーッ!)七色の波が走るたび、その体表は爆ぜ、内側から新たな肉が泡立ちながら噴き出す! 21
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「何だ!あれは!」ブルーブラッドはヤモトの斬撃とオリガミ・スリケンの猛攻撃に対応しながら、そのさまに目をやらずにおられぬ!「あんなのおかしいぞ!何だよッ!?ふざけるなよ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」ヤモトのウバステがブルーブラッドの胸を斜めに切り裂く!「何だよあれェ!」 22
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「イヤーッ!」さらにヤモトが回し蹴りで襲う!「チィーッ!お前も何なンだよ!」ブルーブラッドは真横に身体をスライドさせて回避、ヤリめいたキックで蹴り返す!「ンアーッ!」地面を転がるヤモト!「邪魔なんだよ!さっきからッ!」ナムサン、既に最初の胸の切り傷は治癒している!コワイ! 23
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
「邪魔、邪魔、邪魔、邪魔、邪魔!」ブルーブラッドは頭を掻き毟り叫んだ。ニンジャ頭巾はもはやズタ布に過ぎず、アルビノめいて白い長髪がこぼれ落ちた。「どいつも!こいつも!劣等な奴ら!リー先生のワニクチクリップのバネほどの価値もない劣等ども!邪魔!邪魔しやがって!」「スゥー……」 24
ニンジャスレイヤー / Ninja Slayer @NJSLYR
ブルーブラッドはイナズマめいて振り向いた。そして驚愕に目を見開く、「ナンデ!?」ナ、ナムアミダブツ!そこには今まさに再び立ち上がったニンジャスレイヤー……!「ハァー……スゥー……ハァー……」深く深く繰り返されるチャドー呼吸!「バカな!物理的におかしい!ハカバ・ハンドだぞ!」 25
残りを読む(41)

コメント

オスツ🍣 @alohakun 2011年11月27日
フィジシャン、ヒール・ユアセルフ #1 http://togetter.com/li/211642
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする