『テスラコイルと馬の骨』第一章 消えた総帥 第十七話

第十七話
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お富士 @fujishiro1127

『テスラコイルと馬の骨』第一章 消えた総帥 第十七話

2011-12-01 01:17:00
お富士 @fujishiro1127

「あんたたちー!!私を忘れてるんじゃないわよ!!」「???!!!だ、誰…?」そこに現れたのは、茶髪の美しい女性だった。 To Be Continued…

2011-11-14 02:44:47
お富士 @fujishiro1127

総帥を探すという決意は変わりませんから…。あとは、何かあったらその都度うかがいます…。」僕は、そういって笑顔を見せた。「うん。よろしく頼んだよ。また色々連絡すると思う。今日は本当にお疲れm…。」「ちょっと待ったあああああああああ!!!」「?!」突然、部屋のドアが勢いよく開いた。

2011-11-14 02:43:29
お富士 @fujishiro1127

「今日は、と言った。後は追って連絡する。私がそのテスラコイルの中に入るのも、まだ後日だ。」「そんな感じです。質問とかも後日になっちゃうけど…大丈夫かな…色々と急な話だったから…。」マスターは少し心配そうに言ってくれた。「えーっと、多分、大丈夫です。

2011-11-14 02:34:21
お富士 @fujishiro1127

「と、いうわけでだ、小僧。」「!ま、まだいらっしゃったんですか…?」すっかりオゾノ様の存在を忘れていた…。「当り前だろう…!まったく…今日お前に渡すものは、これで全部だ。」「え、二つだけですか?」意外と少ないんだな…。

2011-11-14 02:30:26
お富士 @fujishiro1127

「いずれ発売するつもりだったものだからいいと思うけど。今のところは極秘だったりする。だから、扱いにはくれぐれも気をつけてね。これは壊したら減俸必須だから。覚えといて。」「肝に銘じておきます…。」色々矢継ぎ早に言われてちょっと疲れた僕は、力なくうなずいた。

2011-11-14 02:24:25
お富士 @fujishiro1127

そこまでの技術まで持っていたとは…CHAOS UNION恐るべしだ。「総帥はああいう人だからさ、もしかしたら過去の世界とかにいるかもしれないと思ってさ。こいつを引っ張り出してきたわけだよ。」まあ、当然のごとく総帥の許可は取ってないけどねーと、マスター秋山は快活に笑った。

2011-11-14 02:22:04
お富士 @fujishiro1127

どこか別の次元に行きたいと思った時に、こいつを操作すれば簡単に行けてしまうわけ。現在過去未来、どこでも行けるんだよ。」「なるほど…タイムマシンみたいなもんですか…でもすごいですね…。」

2011-11-14 02:20:06
お富士 @fujishiro1127

どっからどう見てもリカンベントだけど…。「これはね、普通の自転車じゃなくって、時空を超えて移動ができる機能を搭載しているんだ!!」……なんだって…?「…すごいことをさらっとおっしゃいましたけど、なんですって?」「だから、時空を超えられるの。簡単に言えば、どこでもドアと一緒。

2011-11-14 02:18:52
お富士 @fujishiro1127

「えええええええ!!やったねって、いいんですか?!これに乗って探せと?!」僕はさすがに驚いた。だって、これは総帥が人に貸すのを最も嫌がっているものだと聞いていたから。「うん。だってこれ、普段総帥が使ってるやつじゃないから。」「え?…どう違うんですか?」

2011-11-14 02:15:33
お富士 @fujishiro1127

「お待たせしましたーーーー!!!じゃじゃじゃじゃーん!!」「?!これは…!!」それは、平沢総帥が日頃愛用している自転車、リカンベントだった。「これは君も知ってるよね!!総帥のリカンベント!!これを君に貸してあげます!やったね!!」

2011-11-14 02:12:38
お富士 @fujishiro1127

「…って用意してなかったー!!今持ってくるから、チョトマテネー!!」「え…。」「…まったく…。」うざったいくらいにノリノリのマスターは、そう言って部屋を飛び出していった。待たされること三分。マスターは、何やら奇妙な乗り物に乗って戻ってきた。

2011-11-14 02:10:32
お富士 @fujishiro1127

「うむ。はっきり言っておくが、お前一人に任せるのはあまりにもリスクが大きすぎる。かといって、UNIONの人間を今外に出すわけにはいかん。だから、平沢に近いものの一人である私がついて行ってやるのだ。ありがたく思えよ。」「はい…。」「そういうわけです!!じゃあ、次はこれ!!」

2011-11-14 02:08:15
お富士 @fujishiro1127

オゾノ様は冷静に答えてくれた。「もちろん、バックアップは取ってあるのだよ魂の。だから、もしそいつが壊れたりしても私が消えることはない。安心しろ。」「そうですか、では、よろしくお願いいたします…。」まあ、これ以上は追及しない方がいいだろうから、大人しくしたがっておくことにした。

2011-11-14 02:06:18
お富士 @fujishiro1127

「あれ?あんまり驚かないのね?」マスターが拍子抜けした顔になった。「いや、まあ、仕込むっていうのはそういうことかなと思って…でも、そんなことをして大丈夫なんですか?僕のようなものが持ち歩いて、危険にあったりしたらオゾノ様は…。」「ああ、そのあたりは心配ない。」

2011-11-14 02:04:08
お富士 @fujishiro1127

マスターは、満面の笑みで僕に告げた。「こいつの中に、オゾノ様を仕込みます★」「え…?」どういうことだ…?「つまり、私の魂をこのままそいつに入れて、お前と一緒に平沢を探すということだ小僧。」「…はあ…。」

2011-11-14 02:02:23
お富士 @fujishiro1127

「へえ…つまり、総帥を捜索する間は、オゾノ様やマスターと連絡を取る際、これを使えということですね?」「そうだけど、ちょっと違うかな。これは緊急時の受信専用だから。普通の連絡は普通の携帯で取ってもらう。こいつの役割は、もうひとつある。」

2011-11-14 01:59:41
お富士 @fujishiro1127

そのテスラコイルとやらが、マスターが上の方のスイッチを押すと、バチバチと光った。「すごいでしょ。でもすごいのはこれだけじゃないよもちろん!!こいつは、通信機になってるんだ。」「通信機…。」「そう。携帯電話みたいに、通信、通話ができるんだ。」

2011-11-14 01:56:54
お富士 @fujishiro1127

「説明しよう!!こいつの名前は、テスラコイルだっ!!」「テスラコイル…?」いぶかしげに眉を潜めた僕に、マスターは得意げに説明を始めた。「こいつはすごいんだよ。ここのスイッチを押すと、こう…」「…おお…。」

2011-11-14 01:53:52
お富士 @fujishiro1127

元のテンション高い感じに戻ったマスターが、部屋の隅の棚から、何やら持ってきた。「じゃじゃーん!!まずはこれです!!」「…なんですかこれ?」それは、金属の棒に、螺旋階段のようなものがくっついた、小さなキーホルダーだった。

2011-11-14 01:50:58
お富士 @fujishiro1127

「いえ、お役にたてるかどうかはわかりませんが…まずはどうすればよいのですか?」尋ねると、オゾノ様が言った。「まずは、平沢を探すにあたって必要なものを、いくつかお前に授ける。秋山。」「はいはいー♪」

2011-11-14 01:48:49
お富士 @fujishiro1127

すると、オゾノ様も、マスター秋山も、ぱっと明るい表情になった。「いやー!!ありがとうありがとう!!そうと決まれば、さっそく支度だ!!」「助かるぞ小僧…。」

2011-11-14 01:43:56