今、復興の中に求められる「風景」とは

2011年12月2日の土木学会景観・デザイン研究発表会シンポジウム【今、復興の中に求められる「風景」とは】のパネルディスカッションをまとめました。
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スズシイ @nsskr_yo

いちどtogetterなるものに挑戦してみたく思ったので今日の土木学会景観・デザイン研究発表会シンポジウム【今、復興の中に求められる「風景」とは】のパネルディスカッションをまとめます。だいぶ意訳なので鵜呑みにしないで下さいね^^

2011-12-02 17:53:09
スズシイ @nsskr_yo

佐々木葉(景観デザイン防災・復興小委員会委員長,以下:佐):先程現場からの報告をしてもらったが、復興後のあるべき姿を結論として一つ出すのは難しい。皆の想いを共有し、これから何をしていくべきかを考えるための議論をしていこう。先ずはパネリスト(報告者+α)の方は他の報告者の感想を。

2011-12-02 17:56:53
スズシイ @nsskr_yo

田中章広(福島県南相馬市原町青年会議所理事長,以下:田):岩手県大槌町の復興方針に挙がった「コンパクトに住む」というのは南相馬市でも参考になる。

2011-12-02 18:02:45
スズシイ @nsskr_yo

田:南相馬市は震災・津波・原発で大きく被災した。復興に対しては2つの立場がある。1.被災前のもとどおりにしたい(年配者に多い)、2.もともと被災前から過疎化等で活気がなかったので被災を機会に活気ある新しいまちをつくりたい(若者に多い)

2011-12-02 18:03:02
スズシイ @nsskr_yo

島谷幸宏(九州大学教授,以下:島):L2(防潮堤基準:数百年に一度規模の災害に備える)についてよりはっきりさせたい。311の津波ではL2級の被害があり、堤防復旧時にL2の高い堤防をつくっていこうという動きがあるが、600年に1度の確立だなんて想定しても土木構造物も人間ももたない。

2011-12-02 18:07:39
スズシイ @nsskr_yo

島:水道ができて初めて災害時の水道被害が生まれた。下水が出来て初めて災害時のトイレ流せない問題が生まれた。人間は便利なものをつくることで、新しい問題をも生み出している。

2011-12-02 18:09:46
スズシイ @nsskr_yo

新屋千樹(国交省都市局都市計画課課長補佐,以下:新):被災地の自治体職員は様々なものが求められ様々なものが不足する厳しい状況の中で復興の仕事を進めている。国や学会のバックアップが重要だ。

2011-12-02 18:11:51
スズシイ @nsskr_yo

佐:人手不足とのことだが、自治体職員の雇用を増やせないのか。

2011-12-02 18:12:27
スズシイ @nsskr_yo

新:他の自治体からの職員の支援を受け入れる制度はある。マッチングも進みつつあるはず。新規雇用は各自治体の問題ということになってしまう。

2011-12-02 18:14:37
スズシイ @nsskr_yo

兼子和彦(東京建設コンサルタント上席プロジェクトマネージャー,以下:兼):それに関して、復興初期段階の状況の厳しさに対する支援は一刻も早く現場に投げて欲しい。「初期」はもう終わりつつある。 

2011-12-02 18:18:37
スズシイ @nsskr_yo

兼:防潮堤の話、国交省と水産庁の縦割りで防潮堤の管轄が違う。これに加えて海岸整備とまちづくりの関係を見ながらの復興も求められる。調整が重要。

2011-12-02 18:18:55
スズシイ @nsskr_yo

岡田智秀(日本大学准教授,以下:岡):今日は3つのことを伝えられる。1.原発20km圏内の現況を視察したのでそのこと、2.復興に関する景観審議会(?)の現況、3.以前ハワイ大学で防潮堤とまちづくりをテーマに研究をしていたのでそのこと、例えばセットバックルール等

2011-12-02 18:22:35
スズシイ @nsskr_yo

岡:セットバックルールとは…日本では津波に備えて高い防潮堤を立てる。ハワイの考え方では、津波の届く場所には人は住まない。住居は津波の届かないところにセットバックしてつくる。結果海岸に防潮堤がなく、美しい海岸景観が評価され観光資源にもなっている。

2011-12-02 18:24:56
スズシイ @nsskr_yo

佐:さて今日の報告ではいくつか復興に向けたガイドラインが出てきた。これまでガイドラインというのはさんざん作られてきたけれどもうまく活用されていないことが多い。今回は大丈夫? 

2011-12-02 18:29:56
スズシイ @nsskr_yo

佐:また川内川の分水路の成功例の報告があったが、あの成功はガイドラインのお陰だったのか? ガイドラインはまちづくりにどうすべりこむべきか。

2011-12-02 18:30:05
スズシイ @nsskr_yo

(注:熊本県川内川:河道が蛇行し洪水被害が著しかったが分水路を開削し状況が改善した。山を削る大規模な開削工事に住民からの反対が根強かったが、住民説明会を重ね工事が実現した。景観に配慮し曲線を重視した施工を行った)

2011-12-03 16:55:42
スズシイ @nsskr_yo

(注:島→景観に配慮した防潮堤デザインのガイドラインを作成、新→国交省の被災地復興ガイドラインを作成)

2011-12-02 18:39:31
スズシイ @nsskr_yo

島:川内川の場合はアドバイザー制度があって、アドバイザーの言うことはある程度きかなくてはならなかったのでガイドラインが活用された。 今回の震災復興ガイドラインは各自治体の治水担当者、つまり現場の人間を招集して作っているので現場の声が反映されている。

2011-12-02 18:34:37
スズシイ @nsskr_yo

島:また復旧のため短期間でガイドラインが活用され、ガイドラインを作った人と使う人が同じなので、ガイドラインの意図が反映される。復旧にスピードが求められるあまり杓子定規的にガイドライン通りにされすぎる懸念はある。

2011-12-02 18:34:44
スズシイ @nsskr_yo

新:国交省の復興へ向けたガイドラインは作る人と使う人が異なるのでそれについての議論はある。ただ、自治体担当者と話をすると、景観の重要性は認識しつつも非常時なので言いだせないケースが多い。国交省のガイドラインが景観に配慮しつつ復興を進めるために自治体担当者の背中を押せればよい。

2011-12-02 18:37:54
スズシイ @nsskr_yo

兼:島谷さんも「セットバック」を唱えているが国交省の反応は?

2011-12-03 15:45:04
スズシイ @nsskr_yo

島:渋い顔されるね(笑) でもパースなど具体的な絵を見せると少しは実感がわくよう。セットバックの方が防潮堤より最終的には安く上がってメリットもある。しかし導入には時間がかかるだろう。

2011-12-02 18:42:32
スズシイ @nsskr_yo

佐:防潮堤について、被災前の状況に復旧するというケースがあるが、津波後海になっている場所にまた堤防をつくるだなんて、具体的に絵にすれば誰でもすぐおかしさに気づける。 絵の使い方について。 高台移転のポンチ絵とかあれはどうなの。311はメディアの影響も議論の余地がある。

2011-12-02 18:46:52
スズシイ @nsskr_yo

佐:復興プランがCGで示されたりとか、デジカメが普及したとか。阪神淡路の時は主にFAXしかなかったのに。

2011-12-02 18:48:01
スズシイ @nsskr_yo

島:思っていることがある。津波にさらわれた場所をそのまま自然の島にしちゃうとかそういうことは出来ないか。

2011-12-02 18:50:03